2011年12月31日土曜日

2011年を振り返って(雑感)

まもなく2011年も終わります。今年はやはり3.11によりいろいろなことに気付かされたと同時にいろいろなことを考えた1年でした。

今日のCHUNICHI Web掲載の社説でも述べられていますが、ドナルド・キーン氏のことが昨日のBS-TBSで放映されていました(「ドナルド・キーン先生日本人となる~その半生に込められた日本への思い~」、「果てしなく美しい日本 ドナルド・キーン×平野啓一郎スペシャル対談」)。

これらの番組を見ていて改めて、これからの日本を何とかしなければならないと強く思いました。
これからの若者に、もっと日本のことを知り、もっと考えてもらえるようにしないといけないと思いました。
やはり、歴史や政治経済をもっときっちり教えないといけないと思いますし、自分自身ももっと勉強しないといけないと思います。来年はそれを実践していくことが自分にとっての課題です。このブログにその成果を反映できるようにしていこうと思っていますので、2012年もよろしくお願いします。

それでは、皆様、良いお年を!

2011年12月30日金曜日

「家に絵画、専門書あるか」と家庭状況調査?

タイトルは、12月26日YOMIURI ONLINE掲載の記事です(詳細はこちら)。


経済状況によって生じる子供の学力格差を解消するのが狙いで、2013年度から実施する。
家庭の経済状況と子供の学力の関係を巡っては、同省が実施した学校へのアンケート調査で、給食や修学旅行費などの就学援助を受ける子の割合が高い学校ほど、学力テストの正答率が低いことが判明。
経済的に苦しい家庭の子が勉強で伸び悩み、将来的に新たな経済格差、学力格差を連鎖的に生む「学力格差の固定化問題」が指摘されていた。
同省では、全小中学校が参加する13年度の調査で、家庭の経済状況をより細かく把握し、経済的にゆとりのない家の子
が多くても成績の良い学校を抽出。こうした学校の指導法を参考にして、格差の是正を図る。

狙いとしては正しいんでしょうけど、実際「経済的にゆとりのない家の子が多くても成績の良い学校」ってどれくらいあるのでしょうか。調査してみたら、そういう事例はありませんでしたとなれば、家庭の経済状況と子どもの学力との関係の裏付けるデータになり、調査後の検討の方向性が変わってくることになるのでしょうが。

個人的には、子どもが勉強だけにうちこめる環境があり、それを周りがフォローしてあげることができることが一番だと思っていますので、経済状態が思わしくない中で子どもが勉強だけにうちむというのはかなり厳しいと思いますし、悲しいですがそれが現実だと思っています。

歴史的に見れば昔の日本でも、貧しいけれども頭の良い子には、地元の有力者が経済的に援助して勉強させるといったことが多くありました。仮に家庭が貧しくても地域で育てるといった発想がそこにはあったと思います。しかし今の世の中ではそのようなことはまずありませんから、家庭の経済状況が子どもの学力に大きな影響を与えることになるのが普通です。

逆に、もしこの調査の結果、「経済的にゆとりがないが、学力は高い」という事例があるのならば、それはどうしても知りたいですね。学校の影響ばかりとは限らないでしょうが、どんな指導方法があるのか、是非詳しく知りたいと思いますので、来年度の調査結果に期待しています。

2011年12月29日木曜日

浜松の津波堆積物研究

CHUNICHI Webに浜松の津波堆積物研究に関する記事が2つ出ていましたので、紹介します。

浜名湖周辺の堆積物研究 過去の津波把握に有効」(12月24日)


都市部で津波の痕跡を探すのは大変だが、浜松市は開拓されていないため昔の状態が保存され、古文書による情報も豊富。人口が多い都市部は防災の直接のターゲットで、調査の意味は大きい」ということですが、東海地震や東南海地震のどちらとも関わりのありそうな地域なだけに、調査の成果も活きる可能性が高いと思います。

こういう形で様々な方向からアプローチすることで、より確信に近づくことができるのではないかと思いますので期待したいしたいですね。

2011年12月28日水曜日

第2回「いける本大賞」が発表

タイトルは、12月25日の毎日新聞掲載の「今週の本棚」に載っていたものです(詳細はこちら)。

大賞は吉田敏浩著『赤紙と徴兵--105歳 最後の兵事係の証言から』(彩流社)

これを見て直ぐにポチッとしたのが、昨日夜9時近くに届きました(年末なので、宅配便屋さんも忙しいようですね。こんなに遅い時間の配達はめったにありませんから)。

滋賀県大郷村(現・長浜市)で兵事係だった西邑仁平さん(105歳で亡くなった)が残した兵事書類と、 西邑仁平さんの証言をもとに記された書籍のようです(ようですというのは、まだ読んでいないもので(^_^;))。

2011年8月15日(!)初版第一刷の本書は、私が購入した本は11月11日で第三刷ですから、かなり売れているようです。

兵事関係書類は焼却命令によりほとんど残っていませんから、その点で本書はかなり貴重なものだと思います。私もいろいろな調査で話を聞いても、書類が残っていないことにがっかりすることが度々です(焼却命令で焼却してしまった以外の理由で残っていない場合もありますが)。
自分の母方の祖父などは近衛師団の通信兵で、当時の皇太子、現在の天皇を守る部隊にいたのですが、あの「ニイタカヤマノボレ」や「トラ・トラ・トラ」を受電していたり、本人の話によるといろいろ貴重な場面の通信を受電していたようなのですが、当時の日記や手帳の類を始め、一切のものは燃やしてしまった、今残っていれば重要な資料だったはずだ、隠してこっそり残しておけば良かったとよく嘆いていました(もう既に亡くなっていますが)。

兵事係という立場も、個人的によくわかっていないということもあるので、この休み中にじっくり読もうと思っています(と言っても、買ったままで「積ん読」の本が他にもたくさん積んであるんですけどね(^_^;))



赤紙と...
赤紙と...
著者:吉田敏浩
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2011年12月27日火曜日

大阪「府市統合本部」発足、「中京都」戦略本部、来月に初会合

府や県と市との二重行政の解消に向けた動きとして、大阪府と大阪市、愛知県と名古屋市で動き始めました。

大阪では「府市統合本部」が今日(12月27日)発足との記事が新聞に出ています(詳細はこちら)。具体的に扱う内容についても報道されています(詳細はこちら)。

名古屋では「中京独立戦略本部の第1回会合を来年1月中に開く」ことが今日の記者会見で明らかになりました(詳細はこちら)。

どちらも、二重に行なわれムダになっている部分を無くすことに関しては賛成できますが、行政だからできたことまでもムダとして削減してしまい、結果人々の生活にマイナスになってしまうことまで行なわれることはないかという点に関して、しっかりとチェックしていく必要があるのではないかと思います。
これを機に、二重であること全てをがムダなのか、効率を優先させることが全て良いことなのかを考えてみることは必要なのではないでしょうか。
特にこれから大阪は本格的に動いていくわけですが、勢いが良いので、何でもムダを無くすことを良かれとするムードが強いように思います。
しかし本来行政というものは、民間ではできない、つまり儲からないけど人々の生活に必要なことを税金を使って行うものです。現実の行政では確かにムダが多いと想像しますが、本来の行政のあるべき姿を、今一度きちんと確認した上で改革を行なっていくことが大切だと思っています。

今日の「Chikirinの日記 」に、「ビジネスメディア誠にて、前横浜市長中田宏さんとの対談記事の連載が始まりました」という記事が出ています。

大阪の未来はバラ色か? 橋下市長にふりかかる困難

大阪市の顧問に就任するという前横浜市長中田宏氏との対談は、かなりおもしろいです。この中で中田氏が 「 先のW選挙で、民意は「大阪都構想」について「進めるべきだ」という意思表示をしたわけです。ただ、投票行動に大きな影響を与えたのは、2009年に行われた総選挙と同じように「とにかく今の体制を変えたい」という、現体制に対する批判心理があったのではないでしょうか。」とコメントしていて、 「全体としては「まずは変えてみようよ」という流れが強い。ただ、橋下さんは明確に「府と市を一体にして大阪都にする」と問うていたので、大阪都については「ゴーサイン」になったことは間違いありません。」 と言っています。
しかし個人的に感じているのは、大阪の有権者は「大阪都」にすることを積極的に賛成していたから橋下氏などに投票したというよりは、「とにかく今の体制を変えたい」という思いに対して、「大阪都」構想を掲げている人物が当選したという感じで、結果的に「大阪都」構想にゴーサインということなのではないか、つまり有権者は積極的に「大阪都」構想に対して投票したとは限らないのではないかと思います。中田氏のコメントからも、そう考えることができるのではないでしょうか。

ただ  「日本を見渡すと「事実上破たんしている行政はいたるところにある」と思っています。 」との中田氏のコメントは確かだと思います。
改革の必要はあるのです。ただその改革は、全て一部の人間の独断的な形での改革では、市民にとって本当に正しい改革なのか判断に迷うことになるでしょう。きちんと情報を提示し、市民から見える形で改革を行うことこそ、真の意味で民意を受けた改革と言えるわけですから、市民としてはそれを要求すべきです。
大阪にしても、それができなければ何をやっても意味が無いと思いますし、次を狙っているようですから(「橋下氏も教べん?維新、政治家養成講座開講か」)、どうなるか、しっかりと見ていないといけないと思います。

追記:12月28日に、ちきりん×中田宏の対談の後編が掲載されましたので、リンクを貼っておきます(なぜ橋下市長は「大阪都構想」を打ち上げたのか)。

2011年12月26日月曜日

遠くて近きものは 週のはじめに考える

タイトルは、今日(12月26日)のCHUNICHI Web掲載の社説です(詳細はこちら)。

多様性、少数意見の尊重は民主主義の大原則であり、責任ある立場の人の適切な指導力発揮と、時間をかけた丁寧な議論により相対的に適正な結論が生まれます。自らと正反対の意見でも真摯(しんし)に聞いて、自分の主張を疑ってみる寛容が社会を成熟させます。
国民一人一人が、冷静な目で全体を客観的に見渡し、人気を能力や識見と見誤らずに熱狂から距離を置くことが大事です。

誰かに任せるのではなく「国の未来は自分たちで決める」という気概に富む主権者でありたいものです。

閉塞感に覆われた時代に民衆の不満を束ねるには、敵をつくって目をそちらに向けさせ、二者択一の決定を迫るのが手っ取り早い手法です。分かりやすく激しい言葉で熱狂させ、「人気」を「支持」に変質させます。
橋下流はその典型といえます。その人気に押され、異なる考えの主は萎縮し沈黙します。地方自治にしろ国政にしろ、そうなると真の民主主義は機能しません。


混沌とした世の中で、様々な人間が登場してくることは決して悪いことではありません。歴史を振り返ってみても、一つの時代が終わり、次に時代になるとき、例えば江戸時代の幕末などのように、様々な人間が登場し、その中から次の時代への模索が図られていくわけです。今の時代は、まさにそのような時期なのかも知れません。
だとすれば、橋下氏を始め、様々な人間が出てくることによって、議論が深まり、新しい時代への扉に近づくのかもしれません。もしそうだとすれば、まだ登場人物が足りませんね。少なくとも、橋下氏らの意見に対抗する勢力が登場してこないと、議論が深まりません。これだけ教育に関して議論がされているわけですが、現状ではあまりにも一方的ですから、教育界の人間も政治の場に出ていってこの議論に加わる人間が居ないと、正しい議論はできないと思います。
教育界にも優秀な人間はいます。ですから、今までのような日教組とかの関連ではなく、教員出身者として政治の場に出て行って、きちんとした議論ができる人材を出すべきだと思います。政党はどこでも良いと思います。案外公明党あたりから出るのも良いかもしれませんね。

2011年12月25日日曜日

科学の楽しさ、高校生が紹介 小学生らに実験企画

タイトルは、今日(12月25日)の@-S静岡新聞ニュース掲載の記事です(詳細はこちら)。
記事の掲載は今日ですが、イベントそのものは23日に行なわれたものです。

これ行ってきました、娘を連れて。
うちの娘は「るくる」が大好きで、2年ほど前からいろいろなイベントに参加しています。さらに、小さいころから部活に一緒に来たりしていましたので、高校生のお兄さんやお姉さんたちが好きです。ですから、こういう企画は当然のごとく行きたがったわけです。

着いて早々、どこのブースに行こうかキョロキョロしていました。結構人が多かったので、娘は気後れしていましたが、記事に出ている常葉菊川高校の「ジェル状の「スライム」を化学反応させて色や状態を変える実験」のブースになんとか行ったのですが、父親としての目から見て、これは当たりでしたね。
相手をしてくれたのが女子生徒だったのですが(たぶん1年生だと思うのですが)、手作りの紙芝居で実験の内容を丁寧に説明してくれて、時折質問しながら娘の反応を伺いながら実験を進めてくれました。後で娘に聞くと、「あのお姉さん、説明が上手だった。すごくよくわかった」と言っていました。常葉菊川高校の女子生徒さん、ありがとうございました。

おそらくかなり準備に時間をかけたのでしょうね。顧問の先生も大変だったことでしょう。しかし、個人的な感想としては、大成功といって良いのではないかと思います。

また、この企画に参加していない普通の高校生が結構多く訪れていて、各ブースで同じ高校生から説明を受けて真剣に実験に取り組んでいる姿は、ちょっとおもしろかったですね。

ちなみに、うちの娘はそのあともいろいろ見て、さらに「るくる」常設の実験を堪能して、ゴキゲンで帰って来ました。そのぶん父は疲れましたが(^_^;)

2011年12月24日土曜日

東京大学:クリスマスイブに女子高生向けの説明会開催

タイトルは、12月22日の毎日jp掲載の記事ですが(詳細はこちら)、おそらく予定通りに今日女子高生向けの説明会が開かれたことでしょう。

東大の学部生の女子学生比率は2割弱で推移。今年5月時点でも18.7%にとどまっており、全国平均の42.6%の半分以下だ。

そんなに少ないんですね。女子生徒の方が優秀な生徒が多いというイメージを持っていましたので、最近の東大にはもっと女子学生が居るのかと思っていましたが、地方の女子生徒は、いくら優秀でも地元の国立大学に進学する可能性が高いと思われますので、結局東京周辺の女子学生が中心となる可能性が高いからということなのでしょうね。

今日実際に地方から参加した女子生徒がどれくらいいたのでしょうか?

個人的には、「20年までに女子学生比率を30%にまで引き上げる目標を掲げている。」という目標が現実になるのはかなり難しいと思いますが、ただもっと東大の女子学生が増えることは必要なのではないかと思っています。女子の優秀な生徒が東大を目指す風潮がもっと強まるようにする、良い方法はないでしょうかね?

2011年12月23日金曜日

年賀状作戦◆来年こそ浜岡原発永久停止要請の決断を、静岡県知事に

知人から転送されてきたメールなんですが、なるほど、その手があったかと思わず納得してしまいました。

ということで、多くの方にご協力いただきたいので、以下に転載します。

~~~~~~~~~~~~

<未来永劫、浜岡原発震災を起こさないよう、静岡県知事に年賀状を>
====転載・転送大歓迎/重複ご容赦====

◆仕事納めだなんてとんでもない! → 26日は中部電力・県へ要請に
10時半 県庁2Fロビー集合(キャンペーンより別途お知らせします)

◆とんでもない1年が暮れようとしています。
消せるものなら消したい3・11以降のこの年!
被曝地となった福島では、先の見えない避難生活に加えて、深刻な体調の変化が現われはじめています。
末尾にご紹介のブログを是非のぞいてみてください

この多大な犠牲の上に、浜岡では何とか全機停止に至り、県内世論も大きく変わりつつあります。
残るは知事の決断。
昨年もお願いしましたが、以下原発震災を防ぐ全国署名連絡会から・・・
_____________________________
◆◆静岡県内外のみなさんに今年もお願い◆◆

<静岡県知事に年賀状を送ってください>

トクベツのものではなく、用意された年賀状を一枚まわしてください。
余白にひとこと書き込んで下さるくらいがいいのです。

○年賀状の宛先(県庁ではなく、知事公舎または下記軽井沢の自宅へ)

〒389-0111 軽井沢町長倉2139-2590 川勝平太様

○差出人住所氏名をお忘れなく。
知人かな、と思って本人の手元に届き、必ず見ていただけます。

○元旦配達の締め切りは25日まで(赤字で年賀と書いて投函)。
日が迫っていてごめんなさい!!

○県外、海外からも、とても有効。子どもさんからの年賀状も歓迎。
知事には絶大な力があります。
がれきよりも子どもたちを!(クリーンな保養所の提供)のお願いも。

○慶賀のご挨拶なので、不快にならないような配慮さえあれば、
なんでも率直に書いてかまわないと思います。
___________________________
<追加のお願い→牧之原市市長にも激励を>

◆送り先 〒421-0534 牧之原市堀野新田20-1 西原茂樹市長様

◆もしもう一枚可能であれば、そっくり同じ年賀状を「知事に送りました」
とどこかに明記して署名連宛にも同時に投函ください。
(静岡の事務所は正月はお休みとなるため)送り先は、

〒413-0018 熱海市上宿町11-17-303 署名連事務局
(上記住所は私宅です。年賀状の催促みたいですみません。
お返事はできないと思いますので、お許しの程。)

署名連宛は、年賀状でなくてもメールでもかまいません。
書き込んだ一筆をこのアドレスにお寄せください。
_______________________
■必見:「ぬまゆのブログ 」
http://blogs.yahoo.co.jp/kmasa924/28532025.html

南相馬で、夏ごろから急に異常をきたし、最近はひどい状態。
しかも自ら実験台と称して、治療を求めずブログで発信し続ける41歳の女性。
元高校の教師で、現在は自宅で学習塾。単身赴任となった夫にも同じ兆候。
明らかに急性被曝症状と思われますが、その壮絶な異変に、私自身まだ甘かったと驚
愕しています。
(写真などもあります)

2011.12.22
原発震災を防ぐ全国署名連絡会
*****************************************
よろしくお願いいたします 東井 怜
                           ray-sea@nifty.com
  TEL/FAX 0557-81-7577
留守でも必ずルス録をお願い致します
*****************************************

2011年12月22日木曜日

元気に過ごそう冬休み 県内小中学校で終業式

タイトルは、今日(12月22日)の@-S静岡新聞ニュースの記事です(詳細はこちら)。

我が家の娘もそうでしたが、娘の通う小学校は前期後期制なので、最後とは言っても、通信簿があるわけでもなく、普通に授業を数時間やってきたようです(さすがにお昼までですが)。

自分の勤務校も三学期制だからなのかも知れませんが、この時期に通信簿が無い中での冬休みってどうなんでしょうか?けじめというか節目というか、何かそういうのがなくて、しまらないような気がします。
子どものためには、ある程度細かく定期的に学習の成果を示してあげた方が、学習効果があがると思うのですが。ただ今の小学校の通信簿は、親として我が子の学力がどれくらいなのかがわかりにくいものなので、その部分を改善して欲しいというのが先ですがね。

これからしばらくは、我が家も大騒ぎです(^_^;)

2011年12月21日水曜日

12月21日の静岡新聞より

@-S静岡新聞ニュースより、気になる記事を2つ紹介します。

一つ目は、「浜岡原発「再稼働認めない」焼津・袋井市議会が決議」です(詳細はこちら)。

2市とも、浜岡原発から半径30キロ圏内の「緊急防護措置区域(UPZ)」の対象の市です。記事にもあるように特に焼津市は、「第五福竜丸」の母港のあった市ですので、大きな意義がありますね。

二つ目は、「「天竜橋」の土台発見 明治―昭和初期の木製」です(詳細はこちら)。

記事にもありますが、「主要幹線道路に架けられた木製の橋の基礎部分が発見されるのは珍し」いので、大変驚いています。よくきちんと残っていましたね。

天竜川を所管する同河川国道事務所によると、川の流れが頻繁に変化し、管理上の危険性も考えられることから、見つかった土台部分を保存するかは決まっていないという」ことのようですが、なんとかならないかなぁ(ToT)せっかく残っていたんだから、どうにかして残したいですね。

2011年12月20日火曜日

「金正恩」とは一体何者なのかがわかる「マンガ金正恩入門」冒頭を独占公開

金正日総書記死去のニュースが昨日から巷を賑わしていますね。それと同時に後継者となった金正恩氏とは一体どういう人物なのかについての関心が高まっています。
昨日(12月19日)のGigazineに、タイトルの記事が出ています(詳細はこちら)。

Gigazineの記事に一部分が出ていますが、内容はかなり正確だと言われていますので、現在の北朝鮮の様子を知るには良い本だと思います。

「マンガ金正恩入門」という本が出ていることじたいが驚きですが、Amazonで見ると、他にも「マンガ金正日入門」などもあるんですね。

ただマンガを買い慣れていない私にとって、「マンガ金正恩入門」はとてもおもしろそうだとは思うのですが、マンガだと思うと1260円という値段が、「ポチッ」としちゃうのは少し躊躇する値段です。
ただこれからのことを考える上では、読んでおいた方が良いんだろうなぁ。買うかどうか、もう少し悩んでみます(^_^;)

2011年12月19日月曜日

ほぼ完全な古代ゾウの頭部、茨城の高校生が発見

タイトルは、先週の12月16日のYOMIURI ONLINE掲載の記事です(詳細はこちら)。

地質調査が趣味の高校生なんているんですね。
あ、でも考えてみたら自分も高校生の時、山の中とかほっつき歩いて山城とか見に行っていました。同じようなものですね(^_^;)

水戸葵陵高校って調べてみると、かなり厳しい、お利口さんの学校のようです。こういう学校の生徒さんだから、このような発見が可能なのでしょうね。

気のせいか、最近高校生による貴重な発見が多いような気がします。高校生、頑張っていますね。良いことです(*^_^*)

2011年12月18日日曜日

日韓歴史研究、再開へ 両首脳きょう合意

タイトルは、今日(12月18日)のCHUNICHI Web掲載の記事です(詳細はこちら)。

政治的にはあまり良い感じではないですが(「慰安婦問題で応酬 日韓首脳会談」12月18日CHUNICHI Web)、それは別にして、学問研究はやらなければなりません。事実を明確にすることで両国の考えの溝が埋まっていくことになるでしょうから。

また首脳会談でも「結果よりも研究や議論を続けることに意義がある」との意見の結果の再開合意ですから、結論を急がず、ともかく地道に研究していくことが大切です。

2011年12月17日土曜日

「浜岡廃炉か永久停止を」 県内10市町で意見書や決議

タイトルは、今日(12月17日)のCHUNICHI Web掲載の記事です(詳細はこちら)。

県内35の市町議会のうち、10市町が廃炉か永久停止を求め、意見書可決や決議」、「安全対策の徹底を求める内容であっても、7市町が万全と認められるか住民合意がなければ、再稼働を認めない立場を表明。再稼働に慎重な市町議会は県内の過半数に迫り、さらに増える可能性がある。

これだけの反対意見を中電はどう受け止めているのでしょうか。

例えどう言い訳をしようと、中電に浜岡を再稼働させてはなりません。再稼働のための工事にお金を使うことをやめさせて、現在原発内にある使用済み核燃料の適切な処理を急がせることが大切です。
もっと政治的な意見を、より多くの人たちが表明していくことが大切だと思います。

2011年12月16日金曜日

浜岡再稼働「困難」が大勢 遠州サミットで再生エネ加速の声

タイトルは、今日(12月16日)のCHUNICHI Web掲載の記事です(詳細はこちら)。

8市1町の首長のうち、議会のため欠席した御前崎市長以外の8氏が参加した。
まぁ原発の地元市長ですから、このような空気はわかっていたでしょうから、出るに出られない情勢ではあるでしょうね。

同じく今日の@-S静岡新聞ニュースには、「浜岡廃炉意見書を可決 吉田町議会、30キロ圏内初」という記事と、「再稼働「認めない」 藤枝市議会決議 万全の対策求める」という記事も出ています(詳細はこちら)。

吉田町の廃炉意見書についての記事は以前にもエントリーしましたが(こちら)、あらためてそれが議会で可決されたことで、とても大きな意義がありますね。
藤枝市議会に、廃炉や永久停止との言葉こそ出ていませんが、市長の「原発はなくてもいい」との発言を追認したかたちになりました。

浜岡原発再稼働がかなり困難になっているように思います。私は良いことだと思います。

2011年12月15日木曜日

震災後なぜか増刷・復刊続々「梅棹文明論」

タイトルは、今日(12月15日)のYOMIURI ONLINE掲載の記事です(詳細はこちら)。

そうなんですよね。「梅棹本」が書店にたくさんならんでいるんですよね。

私も『知的生産の技術』や『文明の生態史観』は愛読書で何度となく読んでおり、そのたびに学ぶ部分がたくさんあります。
また『知的生産の技術』の京大カード方式はかなり長い間真似してやっていましたし、INK PENCILは愛用品のひとつです。
このINK PENCILは田舎ではなかなか手に入りませんが、「分度器ドットコム」さんで購入できるので、大変助かっています。そういえば、最近出版されたPHPビジネス新書のオダギリ展子『ストレスゼロを実現する!最強の文具活用術』にも、このINK PENCILが出ていますので、興味が有る方はこちらもどうぞ。

<幻の梅棹本>である、河出書房新社の「世界の歴史」シリーズの最終巻『人類の未来』が、『梅棹忠夫の「人類の未来」』として今月下旬に出版されるとのことですが、間違いなく必ず買います。

この本に関しては、今年4月に出た河出書房新社の文藝別冊KAWADE夢ムック『梅棹忠夫 地球時代の知の巨人』の中で、目次案が掲載されていて知っていたのですが、まさか出版されることになるとは。
ちなみに、文藝別冊KAWADE夢ムック『梅棹忠夫 地球時代の知の巨人』には、未完の草稿『日本探検「近江菅浦」』や著作集・単行本未収録原稿が掲載されていますので、興味が有る方は読んでみると良いと思います。


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2011年12月14日水曜日

南京大虐殺74年で追悼式典

タイトルは、昨日(12月13日)のCHUNICHI Web掲載の記事です(詳細はこちら)。

中国で13日が南京占領74年ということで式典が行なわれたわけですが、本当はこの日に野田首相が訪中する予定でしたが、このことに配慮した中国側が延期を要請したわけです。

戦後、60年以上が経過しても日中間の歴史認識問題が解決されていない現状が浮き彫りにな」ったわけですが、南京大虐殺自体があったかなかったかということが議論され、また虐殺自体はあったとしたうえで虐殺数が日中の主張が違うなど、度々浮上してくる問題なだけに、「首相の南京訪問「歓迎」」という意見もありますが、訪中延期は妥当なところだったと思います。

結局野田首相の訪中は25、26日になるようですが、やはりこれらのことに関する知識をしっかり身につけて出かけて行って欲しいものです。

また中国との戦争に関連する話題として、昨日のTOKYO Webには「731部隊 究明なるか 年明けにも3カ所目の調査」という記事が出ていますが、こちらの問題に関してもきっちり調査をして、真相を明らかにすべきですし、現代の政治家はこのような問題にもっと関心を持つべきです。

2011年12月13日火曜日

日・英・中の通訳機能搭載スマホ、貸し出し開始

タイトルは、昨日(12月12日)のYOMIURI ONLINE掲載の記事です(詳細はこちら)。

端末に向かって話すと、話しかけた言語と訳文が画面に表示されて音声が流れる。日常会話は、ほとんど通訳できるという。

これ、良いですね。
はっきり言って英語は思い切り苦手ですが、海外に行くと日本語が通じないというプレッシャーのせいか、中学校からの英語学習の成果のおかげかはわかりませんが、とりあえず片言の英語で会話をしようとしますし、実際英語で考えたりします。
しかし、やはり細かい部分がわからなかったり、相手が言ったことが理解できなかったりして、意志の疎通が十分にできないことが多いですから、日常会話がほとんど通訳できて、音声が流れるのならば、個人的に欲しいです。英会話や中国語会話の勉強にも使えそうですし、販売はしないのでしょうか?

東京ベイ通信株式会社のHPを見ると、デポジットが5万円、1日1300円、機器保証料金が500円ということで、デポジットは返却時に全額もどってくるということです。デポジットが高いですが、レンタル代金が保証料合わせて1800円ということでしたら、海外に行く特にレンタルしても良いかも知れません。実際の精度がとれくらいなのか、そこが問題ですけどね。

2011年12月12日月曜日

家康ゆかりの庄屋家系図 初代から初確認

少し古い記事ですが、12月2日の@-S静岡新聞ニュースの記事です(詳細はこちら)。

江戸時代に浜松藩にあった庄屋の中で最も格式が高く、徳川家康ともゆかりの深かった旧万斛(まんごく)村(浜松市東区中郡町)の「鈴木家」の調査で、約600年前の室町時代初期の初代当主までさかのぼる家系図が初めて見つかった」ということなのですが、本当に由緒正しい家というのは実際に約600年前にさかのぼる家系図なんてものがあるんですね。

明治期以降の文書も500点以上も確認したということですし、こういうのはその作業に関わると楽しいんですよね。私なども資料調査に行くと、どんな資料があるのか、わくわくします。
この家は、他にもいろいろあるようですから、今後の調査でどんな新たな発見があるか、とても楽しみですね。最近、そういう調査に関わっていないので、うらやましい限りです(ToT)

2011年12月11日日曜日

県内、登録有形文化財を新たに10件

タイトルは、昨日(12月10日)のCHUNICHI Web掲載の記事です(詳細はこちら)。

1958(昭和33)年に建設された、富士カントリー倶楽部クラブハウスが登録有形文化財になるんですね。古ければ良いというものでもないってわけですね。
チェコ出身で長く日本に暮らした米国の建築家アントニン・レーモンドの作風をよく示している。」というのが登録理由となるんでしょうけど、アントニン・レーモンドという建築家についてよく知らないので、ウィキペディアで調べたら、こんな人物でした。かなり日本人建築家に大きな影響を与えたようですね。

そういう観点からすると、登録されてもおかしくないということなんですね。
よく考えれば1958年って、今から50年以上も前ですから、歴史的価値のあるものとして評価されるべき対象なんですね。
日常的にもっと古い時代のことを考えたり、語ったりしているせいで私の感覚が鈍っているんですね、(^_^;)

2011年12月10日土曜日

吉田町議会、浜岡廃炉求める意見書 30キロ圏内初 国に提出を検討

タイトルは、昨日(12月9日)のCHUNICHI Web掲載の記事です(詳細はこちら)。

牧之原市の「永久停止」決議も大変良い動きだと思っていましたが、吉田町は「廃炉を求める意見書」です。これは素晴らしいです。

意見書案では、東京電力福島第一原発の事故を踏まえ、浜岡原発が東海地震震源域の真上にあり「世界で一番危険な原発」と指摘。廃炉▽核燃料の撤去▽火力発電などに変更-などを国に求める。
2日の定例会初日の行政報告で田村典彦町長は「一日も早く廃炉にすべきだ。今後も国、県はじめ、関係機関に申し上げる」と述べており町議会が足並みをそろえる格好になる。


まさに意見書案の指摘どおり浜岡原発は危険です。そもそも危険だから止まっているわけですから、吉田町の意見書のように浜岡原発は廃炉にすべきです。

2011年12月9日金曜日

防災教育 自ら危機回避できる力育もう

タイトルは、今日(12月9日)の読売新聞社説です(詳細はこちら)。

数学の授業では、速度の計算で津波の到達する速さを考えさせるなど、各教科の指導に災害に関する内容を盛り込んでいる。」など、釜石市の事例は確かに参考になりますね。

釜石市以外でも、工夫を凝らした取り組みが見られる。
子供たちが、過去に大地震を体験した地元の古老から聞き取りをする。地域の地形を調べて、危険箇所をまとめた防災マップを作る。運動会で担架作り競争やバケツリレー競争を行う、などだ。

聞き取りによる地形調査や防災マップ作りも大変良い取り組みだと思います。ただ運動会での単価づくり競争やバケツリレ競争はいかがなものかと(^_^;)

ただ、これらの実践は一部にとどまり、全国に普及していない。文科省や一部の自治体はホームページで防災教育の事例を紹介しているが、内容を充実させ、すべての学校でノウハウを共有できるようにすることが急務である。

文科省が、全国の実践例を調査して、それを全国の小中高に冊子として配布してノウハウの共有を図ることは大切ですし、すぐにやろうと思えばできることです。学校サイドもいろいろな検討が必要になってきますが、情報が必要ですので、ぜひとも直ぐにやっって欲しいですね。


2011年12月8日木曜日

戦争体験は継承していくことが大切です。

今日(12月8日)は、70年前に日本がアメリカ、イギリス、オランダなどを相手とした戦争を始めた日です。我々は、このことを決して忘れてはいけません。
そして、戦争体験者が、本当に少なくなってしまった現在、その経験談を聞くチャンスは少ないですが、それでも、その体験は継承していかなければならないことです。

今日の新聞にも、戦争に関する話がいくつか出ていたのを見つけましたので、以下にリンクを貼っておきます。

真珠湾攻撃:開戦1時間前、「知られざる開戦」を証言」(毎日jp)

開戦 いまも痛む心 真珠湾 魚雷放った元搭乗員」(TOKYO Web)



琉球新報の社説にある、「歴史を正面から見詰め続ける必要がある。戦争体験の継承は、現在から過去を絶えず問い直し、過去と現在を結び付け未来を築いていくことにつながる。多角的な視点を持ち、その努力を続けなければならない。」という考え方は、とても大切です。

2011年12月7日水曜日

政治は、もっと歴史から学ぶべきです。

明日の日米開戦・真珠湾70年を前に、歴史から何を学ぶかというスタンスの社説が、今日の朝日新聞と毎日新聞です。

真珠湾70年―危機の時代へ三つの教訓」(asahi.com)


私自身歴史の人間なので、歴史から学ぶことの大切さは十分承知していますが、世間的にはなかなか活かされていないのが現実です。特に政治は、もっと歴史に学ぶべきです。そもそも政治家がきちんと歴史を理解していない場合が多すぎます。

今のように、混迷した、時代の転換期と思われるような時期こそ、歴史から色々と学び、活路を見出すべきなのです。歴史を学んでいる人間は、もっと積極的に政治的な問題に関する発言を行い、自分の持っている知識を、社会のために活用すべきだと思います。学問は、社会に還元することが最大の目的なのですから。

2011年12月6日火曜日

防衛相進退問題に関する新聞社説

今日(12月6日)の朝日新聞と中日新聞の社説は、ともに続投表明に否定的です。

先だってのエントリーに記したとおり、私も防衛相は辞めるべき、野田首相も更迭すべきだと思っていますので、基本的にこれらの社説と同じスタンスですので、以下に社説のリンクを貼っておきます。

一川防衛相―更迭し、政権は出直せ」(asahi.com)


とにかく、一川防衛相をやめさせて、衆議院解散・総選挙で出直すべきです。今の民主党政権ではダメだと思いますので、もし仮に民主党政権ではなくなっても、それは止む得ないでしょう。ただ、他がやってもこの国の政治はそれほど大きく変わることはないとは思いますが。

2011年12月5日月曜日

昭和史を振り返る日

来る12月8日は、日米開戦70年・真珠湾攻撃70年です。
また、今年は昭和天皇生誕110年ですので、昭和史を振り返るにはうってつけなのではないかと思います。

そのせいか、昨日(12月4日)と今日の毎日jpには、戦争に関する記事が出ています。

日米開戦70年 運命の12・8 破局への道、なぜ」(12月4日)

真珠湾攻撃70年 半藤一利氏/松尾文夫氏」(12月5日)

今の若者にとっては、昭和ははるか昔の話ですし、戦争のことなどほとんど知らないというのが現実です。しかし、それをそのままにしておいてはいけないですよね。このような何かの節目には、それについて語ることはとても大切ですので、特に学校の先生方は子どもたちに話をしてあげて欲しいと思います。まあ、場合によっては先生方が知らないのかも知れませんが、そのような先生方は上述したように、今年は昭和天皇生誕110年で、昭和天皇に関する書籍が何冊も出ていますので、書店に行ってみてください。

そんな中から、一冊紹介します。

古川隆久『昭和天皇 「理性の君主」の孤独』(中公新書)2105 2011年4月 1000円+税 

新書ならば手頃ですし、手に入りやすいですね。ちょっと厚いですが、昭和天皇と昭和について知るには手頃ですし、資料を駆使して書かれていて、やや昭和天皇に同情的な感じもしますが、個人的にはかなり良い本だと思います(だから紹介するんですけどね)。最後の方には、昭和天皇の研究史をまとめたページもありますし(これがかなり良い!)、参考文献も豊富に紹介されていますので、ぜひ一度読んでみると良いと思います。そして、子どもたちに語ってあげてください。




昭和...
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著者:古川隆久
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2011年12月4日日曜日

沖縄防衛局長暴言問題について

一週間のご無沙汰でした。玉置でございます(*^_^*)古っ!えっ知らない?!「ロッテ歌のアルバム」で、ググってくださいm(_ _)m

冗談はさておき、久しぶりのブログなのに、このような問題を取り上げなくてはならない事態になっていることが大変悲しく、あまりコメントをする気になれません。

仲井真知事が「口が汚れる」としてコメントを一時避けた気持ちに全く同感ですので、琉球新報と沖縄タイムスの、ここ数日の社説へのリンクを貼っておくことで、私のコメントに変えたいと思います。

防衛局長更迭 沖縄は陵辱の対象か/露呈した政府の差別意識」(琉球新報 11月30日)

普天間問題 県民の心と政局弄ぶな 「撤去」で首相の大局観を」(琉球新報 12月4日)

[沖縄防衛局長更迭]「許せない」二重の侮蔑」(沖縄タイムス 11月30日)


[防衛局長暴言(上)]事態の深刻さ認識せよ」(沖縄タイムス 12月1日)

[防衛局長暴言(中)]政府よ、あぁ我が政府よ」(沖縄タイムス 12月2日)

[防衛局長暴言(下)]計画の破綻に向き合え」(沖縄タイムス 12月3日)


一川防衛相も辞めるべきです。さらに、沖縄問題に関する現在の野田政権の方向性には断固反対です。解散・総選挙を期待します。

2011年11月27日日曜日

「魚国」に長蛇の列 焼津水産高生が自慢の商品販売

タイトルは、今日(11月27日)の@-S静岡新聞ニュース掲載の記事です(詳細はこちら)。

実はこの行列に並んでいた一人です(^_^;)
数年前から、多少形は変わって来ましたが、高校生たちが実習で作った缶詰などを販売するイベントが行なわれていて、毎年楽しみにしているんです。

開店は10時からなのですが、並ぶのがわかっていたので早めに行ったつもりだったのですが、私が「うみえ~る」に着いた9時30過ぎには既に人が並んでいて、整理券が90番でした。

目的は生徒たちが実習で作った缶詰です。サバ缶やツナ缶など、結構いい味で、ご飯とともにあるいはお酒のつまみに、ちょうど良いんです。
ただ、毎年人気商品なため、1人1缶ないしは2缶と決まっているんです。まぁ、もし個数制限無しならば、私などは20缶くらい買ってしまうでしょうし、あくまでも教育の一環でおこなうものですのでやむを得ないですね(^_^;)

今年は記事にある、パンにカツオのメンチカツを挟んだ「焼津市活性化サンド」も買って見ました。カツオのメンチ?って思いましたが、つまりツナのメンチなので、冷めていてもさっぱりしていて美味しかったですよ。

早くも来年が楽しみです(*^_^*)

なお、明日から修学旅行で一週間留守にしますので、このブログの更新もまた来週になります。このブログを始めてから1年ちょっとですが、こんなに長く更新しないのは始めてです。時々のぞきに来てくださる方々には申し訳ないですが、帰って来たらちゃんと更新しますので、また来週来てみてくださいm(_ _)m

2011年11月26日土曜日

インカ帝国の謎紹介 来年11月、静岡開催

タイトルは、@-S静岡新聞ニュース掲載の記事です(詳細はこちら)。

静岡は静岡県立美術館で2012年11月27日(火)~2013年1月27日(日)に開催ですが、必ず行きます。
「インカ帝国」って言葉を聞くだけで、何故かワクワクします。同じような方は結構いるのではないでしょうか。

国立科学博物館のHPには基本情報が出ています。TBSが後援しているため、公式HPはこちらにあります。今後随時コンテンツが追加されていくようですので、ちょこちょこチェックしないと行けませんね。また、TBSですから、「世界ふしぎ発見」あたりで番組をやるかもしれませんね。
来年の楽しみが一つできました(*^_^*)

2011年11月25日金曜日

「総合型試験」導入を検討 学力低下懸念で

タイトルは、今日(11月25日)の毎日jp掲載の記事です(詳細はこちら)。

この試験、個人的には良いのではないかと思います。というのは、推薦・AO入試のための作文や面接の指導をしていても、これで大学に入ってしまっても良いのか?と疑問に感じる生徒がいます。
推薦・AO入試ですと、10月ごろから決まる生徒が出てきますので、そういう生徒は入学するまでの4~5カ月ほど、ほとんど勉強しない場合が多いですし、そもそも作文・面接指導の時に、常識的なレベルのことをほとんど知らなくて(あくまでも我々の年齢での常識なので、今の生徒にとってみれば常識ではないということなのでしょうが)、これで大学に入っても大学での勉強が分からないだろうなぁと思ったりしますが、大学側も入れてしまったからには面倒を見ないといけないということで、補習授業を行ったりしているところがあると聞きます。
そういうことを考えれば、少しでも勉強させる方法としてやった方が良いと思うのです。

ただこれの実施が夏前となると、高校での指導がかなり大変かなぁと思います。私の勤務校や近隣校では6月に文化祭を行います。3年生はそれを終わって、夏前にやっと受験モードに入るという感じです。
ですから、「総合型試験」が夏前になるということは、3年生になって直ぐに指導に入らないといけない可能性があります。文化祭を抑え気味にして勉強させるのは、生徒によってはなかなか難しいかなぁという感じです。

この「総合型試験」のことも、このブログでしばらく前から話題にしている高校教育改革の一貫として検討していかないと、大学入試センターと高校側との思惑が一致しないということになりかねません。4年度を目指して検討するということですので、その辺りも考慮して検討していって欲しいと思います。

2011年11月24日木曜日

法科大学院見直し協議会設置へ 文科相「廃止はせず」

タイトルは、11月22日のasahi.com掲載の記事です(詳細はこちら)。

法科大学院の見直しを含め、大学教育改革について話し合う協議会」を「経済界や産業界、大学関係者のほか、大学の前段階にあたる小中高校の教員も含めた構成で、来年早々にも設置する」ということですが、確かにいろいろと言われていますが、当然大学院によって実態が違いますので一概にどうとは言えません。

せっかく、「大学の前段階にあたる小中高校の教員も含めた構成」にするのでしたら、法科大学院に限らず、大学全般を見直す必要があるのではないかと思います。
高校教育改革の動きと合わせて、全体的に検討してもらえると良いのではないかと思います。

2011年11月23日水曜日

今週の新聞記事より(歴史ネタ二題)

一つ目は、11月20日のasahi.com掲載の「東大寺の仏像、極彩色よみがえる デジタル画像で再現」です。

記事に写真がありますが、見事に極彩色文様がよみがえっています。こんなにきれいに再現できるまで技術があがっているのですね。これは本当に素晴らしいです。

二つ目は、11月22日の毎日jp掲載の「自治都市今井町:信長に降伏後埋めた濠?跡を発見」です。21日のCHUNICHI Webにも出ていましたが、毎日の方が詳しいのでこちらにしました。

この当時の自治都市の様子を伺える貴重な資料です。特に、調査担当の米田一・同市教委文化財課係長が指摘しているように、「今井町が武装化していた寺内町から商業都市へと変化していく様子をうかがわせる発見」ということで、時代の移り変わる部分にせまる発見であり、意義の高いものです。

2011年11月22日火曜日

沖縄発ヒーロー 琉神マブヤー 東京に出陣

タイトルは、今日(11月22日)のTOKYO Web掲載の記事です(詳細はこちら)。

今、全国あちらこちらでご当地ヒーローが盛んですが、「琉神マブヤー」は沖縄出身のタレントや俳優が出演しているためか、時折テレビで取り上げられており、かなり有名ですね。

ただ改めてその内容を見てみると、コンセプトがしっかりしていて、かつての仮面ライダーのように大人の鑑賞に耐えうるものになっているように思います。

プロデューサーの「沖縄のテレビも東京発の番組が中心で、子ども世代は沖縄のことを知らない全国均一の状態になっている。沖縄の伝統や言葉を、子どもたちに知ってもらうきっかけになればと考えた」というのは、全国各地どこも同じです。特に沖縄は独自の文化をもっていますので、そのような思いは、大変理解できます。

映画の全国公開も良いですが、テレビドラマが全国放送にならないでしょうか。公式HPに行けば、一部を見ることができますが、個人的には海外進出よりも全国放送をやってほしいです。DVDで我慢するしかないかな(ToT)

2011年11月21日月曜日

先生の卵に体育の授業 小学校希望者を対象に

タイトルは、先週土曜日(11月19日)の毎日jp掲載の記事です(詳細はこちら)。

こういうことはどんどんヤルべきだと思います。

学校教育の基礎である小学校の先生の育成は、大変重要なことです。どんなものでも訓練が必要なのは当たり前で、特に技術的な点は、先生自身が何度も繰り返すことに身体で覚えてこそ、子どもたちにしっかりと教えることができるのです。

特に小学校は、ほとんどを一人で教えなければならず、当然得意不得意があるでしょうから、不安を持つのは仕方がないことです。しかし、その不安を抱えたまま、子どもたちに向かわなければならないとしたら、それは先生も子どもともに不幸です。

このような事業を通じて、少しでも先生方の不安を解消し、自信を持って子どもたちに接することができれば、教育的効果も上がるはずです。

他の道府県ではどうなのでしょうか。似たようなことをやっている地域もあるのかも知れませんね。

2011年11月20日日曜日

「復興教育」文科省が計画 非常時の判断力育てる

タイトルは、今日(11月20日)のasahi.com掲載の記事です(詳細はこちら)。

非常時にも自ら判断し行動できる「生き抜く力」を育むこと、地域の絆を強めることが柱で、復興に貢献できる人材を育てるキャリア教育も行う。

「困難を生き抜く力」や「絆づくり」を復興教育の柱に据えることにした。学習指導要領で掲げている「生きる力」にも通じる考え方だ。

「生き抜く力」は今までも必要な力だったのでしょうけれども、今日のような社会状況になってしまっている現状としては、今度より必要な力でしょう。
「生きる力」よりも、ハングリー精神が必要な、より力強い生き方を求めているもののようなイメージを持ちます。

ただ気になるのは、今までも「生きる力」をつけさせるための教育を行なってきたはずなのですが、その評価が十分に行なわれたかどうかもはっきりしないまま、より一歩前進が必要な感じの「生き抜く力」をつける教育は、具体的にどのように行なっていけば良いのかをしっかり検討しなければ、単に現場が混乱するだけです。

今回の「復興教育」を含む教育振興基本計画は、再来年度から実施ということなので、それまでの間に十分な審議が行なわれることを期待します。

2011年11月19日土曜日

大学生内定率59.9% 続く「超氷河期」

タイトルは、今日(11月19日)の毎日jp掲載の記事です(詳細はこちら)。
昨日の毎日jpには、データの数字が出ています(こちら)。

昨年をわずかに上回ったようですが、「文科省は「厳しい状況は変わらず、底を打ったとは言えない」と見て」いるとのことで、まだまだ厳しい年がつづきそうです。

そうなるとやはり、高校生からのキャリア教育が、より必要になってくるでしょう。
進路指導の一貫として高校生のころから働くということを考えることで、進路の選択にもプラスになることでしょうし、どのような知識が必要なのか、高校でどんなことを学ぶ必要があるのかなどを考えることにもつながってくるわけで、高校教育改革にもつながることだと思います。

私的には、高校のうちから、今世の中で何か起こっているのかを学んで欲しいと思っています。そのためには新聞を見る(読むというレベルにはいかなくても)ことや、政治経済の授業をもっとしっかり学んでもらうことがとても大切だと思っています。多くの大学での小論文では、その様な知識が求められている現実がありますし、学習指導要領でNIEの導入がうたわれている点も考慮すると、もっとNIEの研究、実践が多くの学校で進むことが必要なのではないかと思っています。

2011年11月18日金曜日

静岡県の東海地震対策

静岡県、米海兵隊に職員派遣へ…東海地震に備え」(YOMIURI ONLINE)

昨日(11月17日)の記事ですが、何故米軍なのか、自衛隊でも良くないのかと思うのですが。
どんな内容の研修になるのでしょうか。海兵隊側も積極的とありますが、何か裏であるのではないかと疑ってしまいます。

海底から防波堤"出現" 津波対策、焼津で実験」(@-S静岡新聞ニュース)

こちらも昨日の記事ですが、最初まるで特撮の秘密基地だなぁ、サンダーバートみたいと思ってしまいました。
あの音楽とともに浮上してくるような気がしてなりません(^_^;)

東日本大震災以降、「減災」意識が高まっているので、今までのような「防災」のために踏ん張ったけど、結局負けてしまったコンクリート製のものよりも良いかもしれませんね。

いやぁ、だけど、何度見てもサンダーバードだぁ(^^ゞ

2011年11月17日木曜日

部活リケジョ、「化学」大発見、米誌に掲載へ

タイトルは、今日(11月17日)のYOMIURI ONLINE掲載の記事です(詳細はこちら)。

これはすごいですね。ある意味、たまたま片付けをしなかったのが良かったという、まぁ教育の場面としては褒められないことなんですが、それが逆にこんなにすごい結果を生んだというわけです。

化学の実験などは、こういうことがよくありますね。ただ、普通ならば気が付かないで終わってしまったかもしれないところですが、それに気がついたということは、本当にすばらしいと思います。

ただ化学に詳しくないのでよくわからないのですが、「BZ反応」という実験は何の実験なのでしょうか?水溶液の色が変わるというのは、どういった化学反応が起こっているのか、ちょっと解説が欲しいですね。

ウィキペディアには、こんな風に出ていますが、よくわかりません(^_^;)

2011年11月16日水曜日

首相訪中は南京占領の日 中国側、発言を注目

タイトルは、今日(11月16日)のTOKYO Web掲載の記事です(詳細はこちら)。

正直言って、タイミングが悪いですね。

「日中両国の国民感情が沸騰しやすい話題だけに、野田氏が不適切な発言をしたり対応を誤ったりすれば、政権運営に深い傷を負う恐れもある。

野田氏が何か発言してくれないと国民の対日感情をかえって悪化させてしまう。日本側と発言の事前調整をしっかり行う必要がある」。中国外交筋はこう指摘し、強い警戒感を示した。

そう言っても、野田さんは首相になる前にA級戦犯をめぐって問題のある発言をしている実績があるんので、(これに関するこのブログでのエントリーはこちら)、はっきり言って問題発言しそうで心配です。

前々から思っているのですが、日本の政治家にはどうして歴史研究者のブレーンがついていないのでしょうか?歴史認識をめぐる問題が、どれだけ政治的混乱を引き起こしてきたか、ちょっと振り返ればわかることなのに、要所要所で問題発言を繰り返し、日本人の歴史認識の甘さを露呈してきているのですから。

いろいろな交渉においても、歴史的な認識が必要だと思うのですが、どうも日本人はそのあたりが疎いのか、政治家の皆さんは特にその傾向が強いように感じます。歴史研究者、特に今回は近代史の研究者が、野田さんにきちんとレクチャーしてから出かけさせたほうが良いと思うのですが。

2011年11月15日火曜日

震災教訓、教員に防災研修 臨機応変を重視 文科省

タイトルは、今日(11月14日)のasahi.com掲載の記事です(詳細はこちら)。

この研修じたいは大変良いことだと思いますが、問題は「研修の主な対象者は、学校安全を担当している幼稚園から高校までの教員、都道府県や政令指定市教委の指導主事ら計220人」ということです。

対象人数があまりにも少ないと思うのです。どうせやるのならば、もっと大規模に、対象人数をもっと増やしたほうが良いと思います。来年度から、学校における防災対策は大きく変わるはずです。それに的確に対応できる人材を増やしておかないといけないのではないかと思います。

小中高の各学校には防災担当が居ると思いますので、基本的にはその全ての人間がやらなければ、子どもたちを守れないのではないでしょうか。

なお、もっと詳しいことは、独立行政法人教員研修センターのHPに詳細が出ています(リンクはこちら)。

2011年11月14日月曜日

公立高全日制、定員2年ぶりに増 2012年度募集

タイトルは、先週金曜日(11月11日)に、@-S静岡新聞ニュースに掲載されていた記事です(詳細はこちら)。

今年もこの時期になんだなぁって感じです。定員が「12学級、475人増」というのは、結構な数ですね。子どもの数が多いというのは、うれしいことです。
中学校ではこれからが大変なのでしょうね。中3生は進路選択で初めての試練にぶつかるわけですが、これも大切な通過点です。

やはり先週、Benesse教育情報サイトに、「いよいよ動き出す? 高校の教育改革」という記事が出ていました。
中央教育審議会が、初等中等教育分科会の中に「高等学校教育部会」を設置し、「高校教育の質の保証」をテーマに、高校教育の改革に着手することにしたのは、9月ごろですね(詳細はこちら)。

義務教育と大学教育の狭間で、高校教育が大学に進学者を送り出す機関としても、一人前の社会人として子どもたちを社会に送り出す機関としても、中途半端な存在となりつつあるのは、現場にいる人間として感じている部分ですし、どうにかしたいところです。
個人的には、「「高校卒業資格試験」や「大学入学資格試験」などを創設し」、「高校の卒業要件を厳しくして簡単に卒業できないように」したらよいのではないかと思っていますが、とにかく高校でしっかり勉強し、基礎的教養を身につけることが必要なのではないかと思います。
そうすれば、高校教員も質の高さを求められますし、レベルの高い教育を目指すことができるのではないかと思っています。
今後、どのような改革が行なわれていくのか注目ですが、私もその改革で質を求められても大丈夫なように、しっかり勉強していかなければいけないと思っています。

2011年11月13日日曜日

県民「幸福度」 静岡は19位 生活や安全で低評価

タイトルは、11月10日の@-S静岡新聞ニュースです(詳細はこちら)。

静岡県は「労働・企業」部門で4位の評価を受けたが、「生活・家族」部門33位、「安全・安心」部門32位で、総合は19位にとどまった。

有業率(15歳以上人口に占める仕事をしている人の割合)2位、離職率(の低さ)4位と高評価だった一方、医師数、休養時間、老人福祉費、交通事故で44位。

静岡県の財政規模を持つ県が19位というのは、個人的には低いかなぁという気がします。

指標別で他の低いものとしては、趣味娯楽時間43位、保育所定員43位、病床数40位、交際費40位ですから、医療・健康部門がかなり低いということになります。

県内では、公立病院に関する問題は多いというのは実感としてあります。ある意味一番気になる部門ですし、このあたりの指標が低いのは、やはり生活上不安ですから、もう少し何とかならないかなぁと思うのですが。

2011年11月12日土曜日

「教育者の誇りを」 県校長会、緊急アピール文配布

今日(11月12日)の@-S静岡新聞ニュースの記事です(詳細はこちら)。

来賓として出席した川勝平太知事は「今、必要なのは(教職員の)自己教育。己の自己教育なくして、子どもにはできない。健やかな心身は自らに課した使命」と苦言を呈した」とありますが、川勝知事も元教育者なのですから、そのあたりのことはよく周知しているわけですが、今の教育現場は、自己教育をするだけの余裕がないことを、ご存知なのでしょうか。特に小中学校の先生方は、本当に大変です。

今回のアピール文には、「教育に携わることの誇りと自信を持ち、子どもと共に確かな歩みをしていこう▽教職員の信頼関係が不可欠。支え合い、分かり合える開かれた教育集団であってほしい」などとありますが、正規職員の採用を増やすなり、雑務を減らすなり、物理的な対策をとらなければ、精神論だけでは無理があります。

安倍徹県教育長の言うとおり、「99・99%の教員は立派に教育実践している」と思います。皆さん、忙しい中で頑張っているのです。それを汲み取っていただきたいと強く思います。

2011年11月11日金曜日

野田首相、TPP交渉参加の方針表明

タイトルは、今日(11月11日)のasahi.comの記事です(詳細はこちら)。

朝日新聞に限らず、今日は各紙この話題で持ちきりですし、テレビなどでも報道されています。

「交渉に参加する表明」なので、鹿野農相に言うようにTPPに参加するといっているわけではないというのは確かにそのとおりなのですが、何か釈然としません。

守るべきものは守る」のは当たり前です。あくまでも「交渉に参加する」だけなのですから、「国益」にならないと判断できたら、直ぐに交渉を中断し、不参加を明らかにするという姿勢が欲しいところです。

「関係各国との協議を開始し、さらなる情報収集に努め、十分な国民的な議論を経た上でTPPについての結論を得ていく」と強調した」ようですから、これからどんどん詳細な情報が我々にも知らされて、議論をしていくことが可能になるようにしてもらいましょう。

2011年11月10日木曜日

県教委、不祥事防止委を新設へ

タイトルは、今日(11月10日)の@-S静岡新聞ニュースです(詳細はこちら)。

こういうのは、もっと頻繁に行なわれるべきだと思います。

また、「県立湖西高の遠藤弘美養護教諭は「(不祥事対策について)管理職との『温度』が一緒でありたい」」との意見に同感です。

やはり同じ職場の教職員が一致団結して学校運営に当たるためには、管理職が校内の状態をしっかり把握し、方向性を示してくれることが大切だと思います。できれば、その際には職員の意見をうまく吸い上げてくれるとなお良いですね。

さらに、「藤枝市立青島中の増田みちよ養護教諭は不祥事を起こした教職員について「つまずきが何から起こったのか。そのサインについて語られてこなかった」と問題提起。根本原因を継続的に協議する大切さを訴えた。」ということですが、それぞれ事情は違うと思いますので、それをしっかり掘り起こしておく必要はあると思います。

ただ教員に限らず、人間は誰しも、その働きに見合った「承認」を必要とします。それが給料であったり、社会的地位であったり、尊敬であったりするかと思いますが、今の学校現場にはそのどれもが、昔に比べると少なくなっています。毎年給料は下げられ、昔ほど尊敬される立場ではなくなっていますし、それに反して雑務が増え、生徒も依存が強く、せめてもう少し給料が上がればと思わずにはいられません。
こう書くと、必ずバッシングがありますが、教職員だって生活者なんですから。何年も教員採用試験にチャレンジして、やっとの思いで夢を達成させて教職員になるのですから。
バッシングされても、生徒のためにと頑張っている先生方は全国に沢山いるのですから。
そもそも、教職員に優秀な人間が来なくなってしまったら、将来的に困ることになると思うのですが。

2011年11月9日水曜日

弥生前期に2千枚の大水田 計画性を裏付け 奈良で確認

タイトルは今日(11月9日)のasahi.com掲載の記事です(詳細はこちら)。

奈良県御所(ごせ)市の中西遺跡での発見です。

約2万平方メートルに約2千枚の水田が作られ、「水田1枚の大きさは平均縦3メートル、横4メートル。東西方向に複数の長いあぜを造った後、南北方向のあぜで細かく分け」られているということです。

弥生時代前期に、これだけの広さに、これだけの規模で水田を開発するというのは、用排水の問題などを考えても、かなり計画的に作られ、相当数の労働力を必要としたと想像できます。
この地域の先進性が伺える貴重な発見ですね。

2011年11月8日火曜日

平成22年度公立学校教職員の人事行政の状況調査について

昨日(11月8日)に発表されたもので、文部科学省のHPに出ています(詳細はこちら)。

これを受けて、今日に新聞に幾つか記事が出ていましたので、紹介します。

辞める新人教員、10年間で8.7倍 「心の病」急増」(asahi.com)

教員:希望降任、5年ぶり減少 10年度211人」(毎日jp)

ともに、「平成22年度公立学校教職員の人事行政の状況調査について」のなかの、「指導が不適切な教員の人事管理に関する取組等について」の出ているデータを受けての記事です。

どちらも、教員の仕事の負担増により起きてきているものと想像されます。私個人はそれほど強く感じていませんが、改めて考えると確かに昔に比べて仕事が多くなったような気がします。それも生徒に関わるような仕事以外のものが増えた感じがします。
「教員は授業がメイン」ということを学校現場ではよく言われますが、現状は日常の仕事のうち、授業のウエイトは昔ほどではないような気がします。手を抜いているという意味ではなく、授業に手をかけられなくなるほど、雑務が多くなったということです。
授業も含めて、生徒との関わりを第一と考えている人間が教員になっているのですから、それが少なくならざるを得ない現状の学校現場は、本来の教育の現場として果たして良いのかという疑問を持ちます。
今回の発表はそれを改めて考えなければいけないデータなのではないでしょうか。

2011年11月7日月曜日

『週刊朝日緊急増刊 朝日ジャーナル 政治の未来図』

タイトルに「政治の未来図」とあったので、かなり興味を持ったのですが、「政治の未来図」を描けているかというと、やや疑問な感じがします。

読み物としておもしろいことはおもしろいです。しかし、本書を通して読んでも、「政治の未来図」があまり見えないのは、私の読み方が悪いからなのでしょうか。

渡邉恒雄読売新聞主筆のインタビュー記事が最初に来ている時点で、「何かちょっと違うなぁ」と思いました。
その後来る、各論考は単独では良いものもあるのですが。「未来図」というよりもどちらかといえば、ここ20~30年の政治についてまとめました的な感じがします。その点では、御厨貴氏と松原隆一郎氏の対談「日本新党がターニングポイントだった 政党通信簿20年史(宮沢内閣から野田内閣まで)」は、なかなか良いです。
また「松下政経塾の光と影 [追跡取材]野田首相と1期生たちの分岐点」も、おもしろいですね。

ただ、やはり全体的にもう一歩つっこんだ議論が欲しいという感じがします。個人的には、少し物足りない感があります。




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2011年11月6日日曜日

『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話 知的現場主義の就職活動』

『週刊 東洋経済』11月5日号の特集で、「親と子で勝つ!!就活 12月からでは遅すぎる」を読んで、いろいろ考えさせられました。
特に高校でキャリア教育を実施している事例(横浜のサレジオ学院高校や静岡の菊川南陵高校、中央大学附属高校)については、私自身がその必要性を感じていただけに、具体的なキャリア教育のやり方を検討する必要性を強くしました。高校教員は、大学に進学させてしまえばそれで良いという時代ではないと思います。将来を見越した進路指導を行なっていくことが必要になってきていると思うのです。

これからの日本は人口が減少し、経済活動が衰退することはほぼ間違いないのですから、これから就職する若者は当然苦しい立場になっていくでしょう。
しかし、これから就職する若者たちが頑張ってくれなければ、私世代の人間にとっても、老後の不安がますます大きなものになってしまいますし、自分たちの子どもたちの未来も暗いものになってしまうことでしょう。
その意味でも、自分自身がもっと就活に関する知識を増やす必要があると感じています。

そんなときにちょうど目にしたのが、タイトルの書籍です。

大学キャリアセンターから見た今日の就活事情をまとめた本書は、大学に通っている子どもを持つ親、大学生、高校教員はぜひ読むべきだと思います。
大学側の事情、企業側の事情、就活生の気をつける点など、知らなければうまくいかないことばかりがでています。

まえがき--キャリアセンターの内側から見えること、言いたいこと
第1章 キャリアセンターの事情
第2章 採用する側の論理とテクニック

第3章 就職活動生はこう見られている
第4章 保護者は隠れた戦力である
最終章 あとがきにかえて--学生も企業もハッピーになるために

軽い感じの文体で、かなり読みやすいですので、大変良い書籍です。絶対オススメ!

沢田健太 『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話 知的現場主義の就職活動』
ソフトバンク新書177 767円(税込)


大学キャリアセンターの...
大学キャリアセンターの...
著者:沢田健太
価格:767円(税込、送料込)
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2011年11月5日土曜日

GigaZineより、TPPに関して2題

昨日に引き続き、GigaZineに掲載された、TPPに関する議論について、2つの記事がでていますので、ぜひ読んでください。以下に、ポイントを抜粋します。

アメリカで「TPP」を推進して米政府を操る黒幕たちの正体

アメリカからみたTPPに関する議論です。「全国貿易協議会」、略して「NFTC」という組織がアメリカにおけるTPP推進の黒幕だということです。そして、その組織に加盟している企業はあらゆる分野の多国籍企業であり、「「アメリカ」という国一つを相手にしているのではなく、その裏にいるこれだけの多国籍企業をTPPは相手にしており、TPPでアメリカと交渉するということは、これらすべての企業を代表するアメリカ政府と交渉する、ということを意味します。」ということなのです。

TPPは全世界で反対されている、自由貿易ではなく公正貿易が必要

TPPに対してアメリカ国内でも反対する意志を表明した抗議のデモが行われています。」「また、アメリカだけでなく、ニュージーランドでもTPPに反対する団体が存在して」いるということです。

オークランド大学のジェーン・ケルシー教授など複数の関係者が、以下がTPPの真の問題点として、以下の点を指摘しています。

・TPPは通常の自由貿易ではない

・オバマ大統領がアメリカ国内の仕事と景気回復のキーとしてTPPを売っているに過ぎない

・TPP関係でベトナム以外の9つの国が既に規制緩和を行っており、民営化も進めており、各国間に既に多くの自由貿易が成立している

・アメリカの乳製品市場がニュージーランド・中国・インド・日本に開放されるなどと誰も信じていない

・TPPでは「貿易」という名前自体が誤っている、間違っている

・TPPは輸出品や輸入品に関係していない

・TPPの契約によってもたらされる義務は政府の政策や国会の責任などのコア領域に押し入ることを目的としている

・アメリカのロビーストたちが自分の好きなように医薬品・食品・知的財産の規則を制限できるようになってしまう

・外国人投資家は自国を守るために投資を削減させようとする法案を出す政府を訴えることができるようになってしまう

つまり、「TPPによって日本もアメリカも利益がこのままでは得られない」ということなのです。

ですから、京都大学准教授である中野剛志氏の問題提起は大変重要なのです。

問題点その1:TPPへの参加は東日本大震災からの復興の妨げになる

問題点その2:TPPは日本にとって何のメリットもない

問題点その3:日本はTPPに参加しないと世界の潮流から取り残されるとか、鎖国になるとかいった懸念が聞かれるが、それも間違い

問題点その4:TPPの問題点は農業だけではなく、金融・投資・労働規制・衛生・環境・知的財産権・政府調達などあわせて24もの分野に及ぶ

問題点その5:TPPの交渉にいったん参加したら、どんなにルールが不利になろうと離脱することはできなくなってしまう


日本がTPPで相手にするのはアメリカというより「多国籍企業」であり、一国に依存しない多国籍企業はどの国の国民の利益にも関心はない」わけです。

TPPに関する議論はほとんどが問題の範囲を農業などに「矮小化」することと、「TPPに賛成か反対か」という極端な選択肢に集約されています。「矮小化」の方は具体的考えを小さくすることで問題の本質からずらすことに成功しており、「TPPに賛成か反対か」というのは抽象的議論で結論を出させず日本国内でお互いに一致団結して協力させず「仲間割れ」させることに成功しています。これもまた「交渉」の一パターンであり、今の日本は上から下までこの「交渉」にうまくのせられ、既に操られてしまっている、というわけです。

TPP交渉は既に始まっているのであり、日本は既に負けの交渉になっています。このままこれを進めて行っても、挽回はもう不可能でしょう。

1911年に日本は幕末以来の不平等条約を、全面的に改正することに成功しました。100年後の日本は、自ら再び不平等条約を結ぼうとしているのです。未来に、汚点を残そうとしています。

2011年11月4日金曜日

「TPP」とは一体何か?国家戦略室の資料を読めば問題点がわかる

タイトルは、今日(11月4日)のGigaZineの記事からです(詳細はこちら)。

国家戦略室のHPに出ているTPP関連資料をもとに、TPPの問題のポイントが、わかりやすく、かつ詳細にまとめられています。

これは読む価値ありです。ぜひ、多くの方に読んでいただき、TPPに関する議論をしていただいて、これからの自分たちの生活を考えてもらえると良いなぁと思います。

2011年11月3日木曜日

TPP参加強行反対!

今日(11月3日)の東京新聞朝刊に、「首相 強行突破か TPP参加 迫る期限」という記事が出ていました(リンク先はTOKYO Webです)。

この記事の中に、「ただ、米議会が日本の交渉参加を認めるまで半年程度が必要で、ルール策定作業に実質的に加われない可能性があることが政府の内部文書で判明。」との文章があります。
その内部文書は昨日の中日新聞(もちろん東京新聞にも)にでているものです(内部文書に関する記事がこちら)。
同じく昨日の中日新聞には、「藤村修官房長官は2日午後の記者会見で、「最近の事前交渉で、今後1年かかるという見通しが立てられた」と述べた。」という、明らかに矛盾する内容の記事が出ています(詳細はこちら)。

そもそもTPP参加表明を急いでいたのは、「早期に参加して有利な条件を獲得すべきだ」ということだったはずなのに、「日本が加わった段階ではルールの細部まで議論が終了している可能性が大きい。」ということでは、今急いだ所で、もはや遅いというわけです。それを承知で強行するという首相の姿勢は国民を全く無視しています。議論が尽くされていないにもかかわらず、急いでもムダなのに、何故そうするのか、理解できません。

TPPに関して、いろいろな意見から判断すると、やはりアメリカに翻弄される可能性が高いと考えます。野田首相をはじめ推進派は、国民を犠牲にしてアメリカを助けることで自分達のことをアメリカに認めさせようとしているとしか思えません。そんなことは決して許してはいけません。

皆さん、もっと声を上げましょう!我々の生活を守るために。

ちなみに、今日の一部ニュースでも取り上げられていましたが、「反原発」アイドル藤波心ちゃんも、ブログでTPP反対を表明しています。(本当にこの子、中学生?)(心ちゃんのブログはこちら)。
心ちゃんのブログの方が、影響力が強いのは間違いないですので、それを読んでくださればOKなんですけどね(^_^;)

2011年11月2日水曜日

玄海原発再開 不信はまた深まった

タイトルは、今日(11月2日)のCHUNICHI Web掲載の社説です(詳細はこちら)。

九州電力という会社は、よほど世情にうといのか、それとも聞く耳を持たぬのか。人為ミスは機械の故障以上に恐ろしい。なのに拙速な再稼働。原発に対する不安と不信はまた一層深まった。

まさにそのとおりです。一体どういう神経をしているのか、大変疑問です。

福島第1原発2号機、局所臨界か ホウ酸水を注入

福島1、3号機も小規模臨界の可能性

同じく今日のCHUNICHI Web掲載の記事からですが、これをみても原発は一度何かあると、その後の処置は、どうしようもない状態になるということがわかりますよね。
それにもかかわらず、九電はまだ原発を稼働させるのか、それも周辺住民の理解も求めずに、何かあっても絶対に責任はとれないでしょう!と、怒りがこみ上げてきます。
ここまでされて悔しくないのか!日本国民はそんなにお人好しなのか!!

スイス、「フクシマの教訓」公表

事故は日本政府や東電の「危機管理の欠如」が引き起こしたと指摘
日本は国内外の原発事故から学ぶべきだった

スイスはこう見ているのです。にもかかわらず、当事者が全く「フクシマの教訓」を活かしていないなんて。

2011年11月1日火曜日

原発防災地域、半径30キロに 重点対策範囲を拡大

タイトルは、今日(11月1日)の@-s静岡新聞ニュースです(詳細はこちら)。

原子力安全委員会(班目春樹委員長)の作業部会は1日、原発事故に備えて防災対策を重点的に実施する地域を、現在の指針で定めた原発の半径8〜10キロ圏から半径約30キロに拡大することで合意した。

これで、ほぼ決定なのでしょうか。もし、これで決定だとすると、静岡県の場合は、昨日エントリーした「浜岡原発情勢連絡会」の島田、袋井、吉田、焼津、藤枝、磐田、森を含む11市町、約74万人が居住する地域が該当することになります。

30キロ圏内は、放射線量を測定するモニタリングポストを重点的に配備し事故の進展に応じて避難する「緊急防護措置区域」と」するということですが、今後の対策が急がれることになりますし、かなり大仕事になりますね。

2011年10月31日月曜日

10月31日の中日新聞より

一つ目は、「浜岡周辺自治体が情勢連絡の初会合 30キロ圏の7市町」の記事です。

先だって発表された、EPZの拡大案を受けての発足です。EPZ拡大案が、仮に案のままで終わったとしても、今や多くの人間が原発に対して関心をようになっていますから、この「浜岡原発情勢連絡会」の発足は正解だと思います。

二つ目は、「中日春秋」です。

幕末の鳥羽伏見の戦いでの「錦の御旗」が偽物だったという話から、作家の半藤一利さんの「のちの世になっても、この錦の御旗すなわち大義名分ないし正義ッ面というやつは、おうおうニセものである場合が多い。心すべきことのようである」との言葉を受けて、TPPの推進派と慎重派のどちらが偽物か、「来月中旬のアジア太平洋経済協力会議(APEC)までに参加の是非を決めるという内閣の方針は拙速にすぎる。優先されるのは、国内の議論を深めることである。」との意見が述べられています。

「大義名分」が往々にして偽物である場合が多いというのは、TPPに当てはめるだけでなく、他にもいろいろ言えます。福島第1原発をめぐる政府発表などもまさにそうだと思いますし、そもそも東日本大震災が起きる前の、様々な政府の発言はほとんどがそうだったと言えると思います。

「浜岡原発情勢連絡会」での、中電静岡支店原子力グループの杉山和正部長が「情報公開を徹底して透明性を高めたい」とあいさつしているように、TPP議論を始め、様々な問題に関して、政府は情報公開をきちんと行うべきであり、国内での議論をしっかりするべきなのです。
どうも、最近の民主党は海外で約束してくるパターンが多く、国民などそっちのけの状態なので、これは改めさせないといけません。そのためにも、多くの人々の間で、あらゆる議論が話し合われるような社会を目指したいものです。

2011年10月30日日曜日

「神仏います近江展」

昨日に続き、GigaZineからです。

「神仏います近江展」という、「滋賀県にある仏教美術と神道美術のうち300件以上を集めて展示するという過去にないレベルのイベント」が紹介されています(詳細はこちら)。
滋賀県立近代美術館・大津市歴史博物館・MIHO MUSEUMの三会場で行なわれています。

信楽会場【MIHO MUSEUM】では、「天台仏教への道 -永遠の釈迦を求めて-」と題して、日本仏教の母山と称される天台仏教の確立までを、瀬田会場【滋賀県立近代美術館】では、「祈りの国、近江の仏像 -古代から中世へ-」と題して、平安から鎌倉、室町時代に亘る仏像の変遷を、大津会場【大津市歴史博物館】では、「日吉の神と祭」と題して、古事記にも記述がみえる比叡山延暦寺の守護神、日吉大社の祈りの歴史をテーマに展示を行います。

こちらに、「神仏います近江展」のホームページへのリンクを貼っておきます。

滋賀県は京都から近いので、意外と多くの神社仏閣があるからこそ可能なイベントです。
信楽町は、天平14年(742)、聖武天皇が造営した紫香楽宮や日本六古窯のひとつに数えられる「信楽焼」などでも有名なところなのですし、大津市は天智天皇皇が造営した大津宮から始まり、延暦寺と園城寺(三井寺)など、魅力たっぷりの場所です。

2011年10月29日土曜日

「第47回 京都非公開文化財特別公開」

GigaZineを見ていたら、タイトルの記事が出ていました(詳細はこちら)。

「非公開文化財」とあったので、何かと思いましたが、要するに普段は公開されていない文化財を限定公開するということのようです。
このような企画があることを、以前もどこかで聞いたことがあるような、無いような。第47回ということなので、かなり昔から行なわれていて、もう恒例ということですね。

京都市上京区にある「浄土宗 浄福寺本堂」は「日本最古の違法建築」として有名な建物で、今回初の一般公開です。この「浄土宗 浄福寺本堂」を含めた18カ所が公開になるということですが、11月7日まで、寺社によってはもっと早く終わってしまうところもあるようです。

このイベントを行なっている「公益財団法人 京都古文化保存協会」のホームページには、18カ所の寺社がでていますので、興味がある方はこちらで確認して下さい。

2011年10月28日金曜日

中国で金石文発見相次ぐ(asahi.comより)

金石文(きんせきぶん)とは、金属や石などに記された文字資料のことです。高校の日本史でも、埼玉県稲荷山古墳出土鉄剣銘や、高句麗好太王碑文などが出てきます。

「日本」呼称、最古の例か 678年の墓誌?中国で発見

一つ目は、10月23日のasahi.comの記事です。
「日本」呼称使用例の最古のものだという点も重要ですが、個人的には「白村江の戦い」以後の状況や、百済と日本との関係がわかる資料ということが大変興味深いですね。
「白村江の戦い」には、静岡市清水地区を本拠とした廬原国造である廬原氏が出兵しているので、静岡県とのつながりもまんざらではないのです(白村江の戦い廬原氏との関連に関しては、こちらを御覧ください)。


謎の契丹文字 刻む石碑 日本・モンゴル合同隊が新発見

二つ目は、10月28日のasahi.comの記事です。
中国の北の方にいた遊牧系は多いですが、高校の世界史の教科書なども、あまり詳しくは出ていません。頻繁に中国に顔を出すわりには、あまり詳しくわかっていないことが多い民族が多いのです。
なかでも、この記事に出てくる契丹民族とその国家である遼は謎が多いことで知られています。
高校の日本史には、日本と交流が深かった渤海を滅ぼした国家として名前は出てきますが、その後の日本は遼とは国交を結んでいないために関わりがありません。高校生もほとんど知らないかもしれません。
ただ、そんな謎の国家が明らかになっていくことが歴史のおもしろさです。今回の発見が、さらなる謎解きに貢献することを期待したいですね。

2011年10月27日木曜日

八重山教科書問題の「有償」発言に対する沖縄の反応

昨日の中川文科相発言を受けての竹富町などの反応を、沖縄タイムスで見つけましたので、紹介します。


竹富町の慶田盛安三教育長は「まさか。本当の話なのか」と絶句。一呼吸おいて「国からはこれまで指導もなかった。選定から採択のプロセスの中で、竹富にどういう瑕疵(かし)があったのか、はっきり示してほしい」と怒りに変わった。
「無償で教科書を与える無償措置法は子どもの教育を受ける権利を大事にしたものだ。なぜ子どもにペナルティー(罰)を与えるのか。無償法だけの問題ではなく、憲法問題に発展する可能性がある」と厳しく指摘した。

沖教組八重山支部の上原邦夫支部長は「竹富町に対する脅し」と文科相見解を批判。国自らが無償措置法を無視し、全委員協議を有効とした県教委文書を踏まえない姿勢を疑った。

またそれとは別に、琉球大法科大学院の高良鉄美教授らを始めとした、識者のコメントの記事もありましたので、それにもリンクを貼っておきます。


昨日の大臣の発言を聞いて、そういう判断で良いのだろうかと思いました。何か違和感を感じましたが、いくら法制局の解釈とはいえ、なんとなくすっきりしないです。

2011年10月26日水曜日

沖縄・八重山問題 竹富町に自費購入促す 文科相が方針

タイトルは、今日(10月26日)の毎日jp掲載の記事です(詳細はこちら)。

ryukyushimpo.jpには、「地方公共団体自ら教科書を購入し生徒に無償で給付するということまで法令上禁止されることではないとの解釈が法制局からも出てきた。これに従って淡々とやっていきたい」との大臣の言葉もでています。

いゃ、どうなるのかと注目していましたが、そう来たかとかなり驚きました。

法制局の解釈ということなので、文科省としてはこれで問題収束に持っていきたいのでしょうが、竹富町はどう対応するのでしょうか。

2011年10月25日火曜日

被災地訪ねて学ぶ修学旅行 地元も賛同「現実見て」

タイトルは、10月23日のasahi.comの記事です(詳細はこちら)。

子どもの通っている小学校でも最近6年生が修学旅行へ出かけたようですが、ディズニーランドだとか(未だディズニーランドに行ったことのない我が家の2年生は、それを聞いて早くも6年生での修学旅行に夢をはせていますが(^_^;))。

ただ、同じ「修学」旅行ならば、記事のような旅行の方がいいように思います。
小学生ではややインパクトが強いかなという気もしますが、中学生なら問題ないですし、高校生でも良いですね。

私も今年は修学旅行に行くのですが、仕事とはいえ個人的には被災地への引率の方が望ましい気がします。このような旅行の方が、「生きる力」につながるように思うのですが。

2011年10月24日月曜日

元寇船の映像公開

10月20日にエントリーした元寇船発見のニュースの続報です。

asahi.comと毎日jpとで、出ている写真が少し違いますので、この手の情報は多いほうが良いのですので、両方のリンクを貼っておきます。

全長20メートル、釘の跡も 発見の元寇船、映像公開」(asahi.com)

元寇で沈没した船発見」(毎日jp)

2011年10月23日日曜日

国の文化審議会による重要文化財に関する答申

国の文化審議会が21日に需要文化財に関する答申を行い、それに関しての記事がYOMIURI ONLINEに出ていましたので、紹介します。


一つ目は、ちょっと驚きの記事です。
重要文化財の土地転売が判明、初の指定解除答申

記事にもありますが、「重要文化財の土地の指定解除は初めて」だそうですが、これは土地転売を見落としていた大津市のミスでしょうね。住宅が建ってしまい、景観が変わってしまっているでしょうね。結果的に解除はやむを得ないですが、このようなミスが起こってしまうようでは困りますね。

また、この時に重要文化財指定を答申した建物は6件で、そのうちYOMIURI ONLINEには、国内に唯一現存する長波無線通信施設である「旧佐世保無線電信所(針尾送信所)施設旧長州藩主・毛利家が1916年に建てた「旧毛利家本邸に関しての記事がありますので、リンクを貼っておきます。

2011年10月22日土曜日

静岡県NIE研究会発足

今日(10月22日)、静岡県NIE研究会の発会式が、静岡新聞社で行なわれ、研究会が発足しました。

静岡県NIE推進協議会会長の角替弘志常葉大学教授が顧問となり、研究会会長には静岡市立由比小学校の望月和彦校長が就任し、三島市立長伏小学校の西島哲治先生が事務局となりました。

会員は小中高大学の教員、教育委員会の方、新聞社の方で、44名でスタートです。

会則は決めましたが、活動計画など詳細はこれから検討するということです。見切り発車の感は否めないですが、とにかく動き出さないとということのようです。
平成25年7月に、静岡でNIE全国大会があるので、それが強い要因なのではと思いますが、推進協議会とは別に、自主的にNIEを研究する組織ということですし、いろいろと意見を寄せて欲しいとのことでしたので、今後どのように活動して行ったらよいか、考えてみるつもりです。

まずは、44名の会員でスタートする「静岡県NIE研究会」ですから、「SNK44」なんていうネーミングを名乗ってみてはどうでしょうか(^_^;) イヤ、ちゃんと考えますって。


10月24日追記:23日の@-s静岡新聞ニュースに、研究会発足の記事が出ていましたので、リンクを貼っておきます。

2011年10月21日金曜日

原発事故の防災重点区域、30キロ圏に拡大案

タイトルは、昨日(10月20日)のasahi.comからですが(詳細はこちら)、他の各紙でも話題になっています。

これを受けて、各原発立地道府県では、大騒ぎになっているでしょうね。
静岡県の浜岡原発に関しても、昨夜のニュースで報道されていましたし、今日の朝日新聞でも大きく取り上げられていました(「11市町74万人対象」)。

半径10キロ圏内の人口は、県が国勢調査から推計すると約8万人。これが30キロ圏内になると、11市町の約74万人に広がる。

これだけの規模に拡大されれば、浜岡原発の再稼働は容易ではないだろうとされていますが、まさにそのとおりですね。

また、当然のことながら、今後防災計画の見直しが必要になりますが、「原子力安全委員会の案がまとまり、国が見直すのは早くても来年度以降になる見込みだ。県の地域防災計画の見直しは、それを待つことになる」とされていますが、早急な対策が必要なのは当たり前です。それが遅くなるのならば、原発は当然稼働すべきではありません。いや、稼働させてはいけないのです。

2011年10月20日木曜日

神風で沈んだ元寇の軍船、長崎・松浦沖で発見

タイトルは、今日(10月20日)のYOMIURI ONLINEの記事です(詳細はこちら)。

木材を組み合わせた中世以前の構造船が原形をほぼとどめて出土したのは初めて。構造船としては最古の発見例となる。


これは凄い発見です。700年以上昔のものですし、木材を組み合わせたものなので、組んだところは当然弱いわけです。海の中で潮の流れがありますから、そういう部分がこわれてしまう可能性が高いはずですが、よくきれいに残っていたものです。


さらに調査が進んで、詳細な報告が出されるのが楽しみです。

2011年10月19日水曜日

静岡県の広報は優か不可か?川勝知事自ら評価へ

タイトルは、今日(10月19日)のYOMIURI ONLINEの記事です(詳細はこちら)。

確かに、ものによっては広報が不十分なのか、やり方が悪いのか、あるいは他の原因なのかわかりませんが、全く知らなかったということが時々あります。
受け取る側の問題もありますが(例えば、『広報しずおか』を読んでいないとか)、特に仕事をしている方だと、県の広報に接する機会があまりないということが多いのではないでしょうか。

私などは意識してチェックしていますので、おそらく知っている方だと思うのですが、もし意識的にチェックしていなければ、どれだけ知っているのか定かではありません。
テレビは見ませんし、ラジオは朝出かけるまでの時間に支度をしながらつけていますが、しっかり聞いていないことも多いですし、通勤の車の中でのわずかな時間のラジオで、県の広報に接する可能性は多くありませんしね。

ただ、どういう方法で、どういう基準で評価するんでしょうか。かなり難しいのではないかと思うのですが。

2011年10月18日火曜日

焼津市の清水泰市長は「永久停止すべきだ」と表明。

今日(10月18日)の東京新聞の夕刊に掲載されました(詳細はこちら)。

記事にもありますが、焼津市は、1954年のアメリカにビキニ水爆実験で被ばくした第五福竜丸の母港だった街です。私もその時に亡くなった久保山愛吉さんのご家族を個人的に知っていますので、焼津市の市長がこのような意見を表明したことに対して、敬意を表します。

清水市長の話にもありますが、立地自治体が原発を受け入れた最大の原因は、お金です。浜岡原発にある御前崎市、特に合併前の旧浜岡町はその恩恵を最大限に受けています。しかし、清水市長の言うように、「一度多額の交付金をもらうと、頼ってしまう。一定期間がたてば、原発を新しくつくり、余分に交付金をもらう。その繰り返し。そのサイクルにはまってしまい、抜け出せなくなる」のです。

今日の中日新聞に、次のような記事が出ています。
中電、3年間で26億円寄付 県と浜岡周辺4市に」(CHUNICHI Web)

この、原発にからむお金は、全国市民オンブズマン連絡会議事務局長の新海聡弁護士のコメントにあるように、「原発立地自治体の感覚がまひしている証拠。プルサーマルへの協力金も「金を払うから賛成してくれ」と言っているのと同じ。自治体の自立性を害し、政策をねじ曲げる元凶」です。

今日の静岡新聞には、「県税のうち、核燃料税は中部電力浜岡原発の全面停止でゼロとなり、本年度当初より10億円減少する見込み」と出ています(「2012年度財源不足410億 県当初予算案」)。

しかし、清水市長の言うように、「たとえ裕福でなくても、最低限の行政運営はやっていけるはず」です。
昨日の中日新聞に出ていた、川勝知事の考え(「原子力、今こそ研究を 川勝知事に聞く「脱原発考」)も理解できなくはないのですが、私としては、原発がない安心な日常を選びたいです。

2011年10月17日月曜日

鉛筆削り日本一は誰だ…来月、京都で大会

タイトルは、昨日(10月16日)のYOMIURI ONLINEの記事です(詳細はこちら)。

いいところに目をつけたなぁと思います。子どもだけでなく、大人も刃物で鉛筆を削ることは少なくなっていますから、おもしろいイベントになると思います。

それとは別に文具マニアとしては、鉛筆は何を使うのかとか、刃物は何を使うのかとかが気になりますね。

『ステーショナリーマガジンNo.007』にも鉛筆がいろいろと出ていましたが、最近鉛筆の魅力が見直されているってことでしょうか。
鉛筆って、メーカーによって、芯や木が違うので、削り分けるとかなりおもしろいんですよね。個人的に木を削るのが大好きなので、木の削れ具合や削りカスの感じも気になってしまいます。
芯の部分はきれいに削るのが難しいですから、うまく削れると使うのがもったいなくなってしまいます。

そう言っても職場では電動の鉛筆削り器を使ってしまうのが現実なのですが、刃物で削る方が、鉛筆の魅力がわかって楽しいはずです。その意味で、この企画は絶対楽しいと思いますよ。

2011年10月16日日曜日

地震学会最終日の様子

10月12日から静岡市で開催されていた日本地震学会ですが、昨日(15日)が最終日でした。

昨日は、asahi.comに出ていた特別シンポジウムの記事に関してエントリーしましたが、今日のCHUNICHI Webには、シンポジウムに関してasahi.comの内容とはやや違うものが出ていましたので紹介します。

「根拠ない大震法撤廃を」 シンポで地震学の在り方議論

東京大のロバート・ゲラー教授の「地震予知研究は今まで何の成果もない。」という批判については、昨日の記事にも出ていましたが、「前兆現象を基に予知情報を出す枠組みを定めた大規模地震対策特別措置法(大震法)について「予知できる科学的根拠がない大震法は撤廃すべきだ」と指摘し」ていたという記事や、「予知に関して、同大の井出哲(さとし)准教授は「研究費の獲得のために地震予知という言葉を意図的に使う人は詐欺だ」と激しい言葉で非難した」という記事を読んで、相当激しいシンポジウムだったんだろうなぁと想像します。

ただ今回の東日本大震災を受けて、地震研究者がこのような激しい議論をしているというのは、ある意味良かったと思えます。信州大の泉谷恭男教授の、「地震では人が死ぬ。これまでの研究は純粋理学に偏りすぎていた」ということなのです。研究は社会に何らかの形で還元することが最終的な目的なのですから、地震研究は地震発生のメカニズムとか、予知をすることなどが最終的な目的ではないと思うからです。


最終日に行なわれた一般公開セミナーに関する記事も、CHUNICHI Webに出ていましたので紹介します。

「大連動」で大津波誘発 地震学会で教授「東海地震でも」指摘

「東海・東南海・南海地震が起こる南海トラフでも3連動に加え、津波地震が発生する大連動が起きれば、津波高は3連動の1・5~2倍になる」と説明。静岡県内でも、これまでの予想を超える大津波が起こる可能性を指摘した。

古村孝志・東京大大学院教授の指摘ですが、東京大地震研究所の都司嘉宣准教授の指摘ともども、静岡県もこれまでの想定を超える大津波の可能性が指摘されたわけですから、やはり今後は津波に対する対策について、徹底的に見なおさないといけないと思います。

2011年10月15日土曜日

「従来の考え方はリセットを」 地震学会が反省のシンポ

タイトルは、今日(10月15日)のasahi.comの記事からです(詳細はこちら)。

東京大のロバート・ゲラー教授が特別講演で「現在の地震学の考え方である、大きな地震は周期的に繰り返し、発生前に前兆現象があるという前提は成り立たない」
「従来の地震発生の考え方はリセットするべきだ」


「結果的に、私自身は間違っていた」。東北大の松沢暢教授は自身の発表でこう述べた。
なぜM9が想定できなかったのか、地震学の常識がじゃまをしたことなどを分析した。これまでの考え方を見直し、今後は、今回よりさらに大きいM10の巨大地震の可能性も検討する必要があるとした。

素直に反省している姿勢は良いのですが、これまでの考えかたを見直すということは、ゼロからリスタートするということですよね。
では、、今まで東海地震を指摘され、予知のために巨額の投資をしてきた静岡県は、どういう意義があるのでしょうか。まさかムダだったとは言いませんよね。また、今後はどうすれば良いのでしょうか。まさか策なしってことはないですよね。

本当に予知できるのかと密かに疑問に感じていたことがすっきりしたわけですが、今後どうすればよいのかは難しいですね。

このシンポジウムの内容を見ても、我々は本当にこの先のことを、自分たちでしっかり考えて行動しなければならないということを再認識すべきであるということを、肝に命じなければいけません。

2011年10月14日金曜日

日本地震学会、静岡市で開催

10月12日から開催されている、日本地震学会での報告に関する報道が、いくつか出てきていますので、気がついたものを紹介します。

M8.6宝永地震 再評価でM9超の可能性」(CHUNICHI Web)

糸魚川断層帯地震と連動も 石橋名誉教授指摘」(毎日jp)

周辺で20メートル津波の可能性 想定の倍」(毎日jp)

中でも、3つ目の記事はちょっと気になりますね。
「周辺」というのは、浜岡原発周辺という意味ですが、「中部電力浜岡原発が立地する海岸に、遡上(そじょう)高(内陸へ駆け上がる津波の高さ)15~20メートルの津波が押し寄せる可能性があることが、明応東海地震(1498年)を調査した東京大地震研究所の都司嘉宣(つじよしのぶ)准教授(地震学)の分析で分かった」という内容です。

明応東海地震で浜岡原発の西約30キロの同県磐田市掛塚付近で遡上高約10メートルの津波があったとの分析」を、

浜岡原発が立地する海岸に当てはめると、浜岡原発立地点は浅い海底が外洋に突き出すように広がり、津波のエネルギーが集中しやすい地形になっていると指摘、「浜岡原発には(明応東海地震で掛塚を襲った津波の)5割増し、もしかしたら2倍の津波が来る可能性がある」と述べた」ということです。

ここで言われている「浜岡原発立地点は浅い海底が外洋に突き出すように広がり、津波のエネルギーが集中しやすい地形になっている」との指摘は、9月時点でも毎日jpで報道されていたことです。この時の記事には、その立地の図も出ているので、ここにリンクを貼っておきます。

浅い海底が外洋に突き出て、津波のエネルギーが集中しやすい浜岡原発付近※東京大地震研究所のデータを基に作成

この図を見てもらえばわかると思いますが、浜岡原発周辺は確かに浅瀬になっています。そもそも近くの御前崎に灯台があるのは、浅瀬で船が座礁するのを防ぐためですから、それだけ津波のエネルギーが集中しやすいというのは納得できます。

浜岡原発には(明応東海地震で掛塚を襲った津波の)5割増し、もしかしたら2倍の津波が来る可能性がある」という言い方なので、実際に20メートルになるかは定かではありません。

ただ、今日(10月14日)の毎日jpに出ている、、「高さ18メートルの防波壁を建設するなどの中電の津波対策については「膨大な数の核燃料がある以上、廃炉にするしないにかかわらず対策はすべきだ。努力は認めるが、津波対策だけで安心とは思えない」」という藤枝市の北村市長のコメントに対して同感です。

ちなみに、藤枝市は浜岡原発から半径30キロ圏にあります。その藤枝市の市長は、

東海地震の震源域でもある一番危険な地域に原発が必要とは思えない。安全が担保されないならば、廃炉も含めた判断をしなければならないだろう

全面停止した5月から徹底して節電を行い、夏を乗り切ることができた。浜岡原発に頼らなくても電気は賄えると証明された

と述べています(詳細はこちら)。全くもって同感です。

2011年10月13日木曜日

民の声を恐れよ 脱原発デモと国会

タイトルは、昨日(10月12日)のCHUNICHI Web掲載の中日新聞社説です(詳細はこちら)。

ここ最近では、今ほど人々が活動していることはないですね。今まで、政治のせいにしていたことに対して、人々がその反省から、行動に出始めているのです。これこそが、本来の民主的な国家のあり方ではないでしょうか。

浜岡原発停止訴訟の初弁論も行なわれたことですし、12月からは東京都と大阪市、静岡県で、原発稼働の是非を問う住民投票実施に向けた署名活動が始まります。

それぞれの人間が、それぞれのレベルで活動をすれば良いのですから、私たちは「民の声」を発し続けるなければならないわけですし、そうすることがとても大切なのです。

2011年10月12日水曜日

知らなければ集中することができない「集中とは何か」と「集中を持続させる方法」

タイトルは、GIGAZINEに出ていた記事です(詳細はこちら)。

45分の集中に対して15分の休憩

よく考えれば、これって学校と同じですよね。45分授業というのは、小学校や中学校なのでしょうが、高校になると50分とか65分授業とかですね。まぁ、学年が上がった分、多少長くなるということですが、休憩は10分というところが多いのでしょうか。そう考えると、休み時間が短いのでしょうか。
ただ、この休憩15分というのは、「何かを食べることでブドウ糖を摂取できれば集中力は回復します。ただし、このとき糖分が燃料として使えるようになるまでにだいたい15分ぐらいかかるので、何かを食べることでブドウ糖を摂取できれば集中力は回復します。ただし、このとき糖分が燃料として使えるようになるまでにだいたい15分ぐらいかかるの」ということから来る時間ということですので、学校などでは休み時間に何かを食べるというわけではないので(高校生は食べるかもしれませんが)、学校での現状が、比較的理想的な時間帯ということですね。

それでも集中できない、という時には、いっそ「寝る」という選択もあります。これはぐっすり寝るというのではなくてうたた寝のことですが、だいたい20分ぐらいあれば脳は回復します。

高校などでも「昼寝」の時間を設けて、成果を上げているところもありますね。ただ、多くは昼休みは遊びやおしゃべりに費やされてしまうことが多いので、結局午後の最初の授業で居眠りが多くなってしまうわけです。

これでもまだ集中できないという場合……それは意志の力が不足しています。「いつかは頑張る」と言っている人に「いつか」は訪れません。「いつか」というのは、いつも今この時のことを指しているのです。

これは最もな意見です。確かに「いつかやります」、「今度から」と言う人は、あまり実現することは多くないでしょう。やはり強い意志で、思い立った瞬間からやらないとダメでしょうね。自分も気を付けないと(^_^;)

2011年10月11日火曜日

5GBまで保存無料の「Yahoo!ボックス」始動

GIGAZINEを見ていたら、タイトルの記事が出ていました(詳細はこちら)。

YAHOOは毎日使っているのですが、全く気が付きませんでした。私もプレミアム会員になっていますので、50GBが無料ということらしいです(YAHOOボックスに関しての詳細はこちら)。
この手にものは多くても困ることはありませんので、早速申し込んでしまいました。

動画とかを入れたら、50GBなんてあっという間ですね。ただ、無料ですし、「サービス利用中のユーザーが死亡した場合、データを家族や友人に引き継いだり、他人に見られたくないデータを消去できるサービスも提供予定」ということなので、家族には見られたくないような動画や写真(!)の保存先としていいかもしれませんね(^_^;)

2011年10月10日月曜日

子どもの体力、大幅向上 98年度以降最高、文科省

今日(10月10日)は体育の日ですね。(だからといって、特に何か運動をしたわけではありませんが(^_^;))

タイトルは、今日のCHUNICHI Webの記事からです(詳細はこちら)。
東京新聞の方には、もう少し詳細な記事が出ています(TOKYO Webはこちら)。

現行の調査方式になった1998年度以降では、最も良い結果になっています。
ただ、子どもの体力はピークとされる八五年度に比べると依然、低い水準。二十~三十代は低下傾向が顕在化し始めている」ということなので、これから働き盛りとなる人たちが心配ですね。

なお、日経Web刊にも、やや詳細な記事が掲載されています。

私は普段全く運動はしませんので、スポーツなど競技はダメですが、ただフィールドワークで野山を歩きまわるのに支障はないですし(ダイエットがうまくいってからは山城などへ登るのも全然ラクです)、ウチの子どもに付き合って何かする程度でしたらどうにかなるので、なんとか大丈夫かなと勝手に思っています(^_^;)

2011年10月9日日曜日

「住民の論理」で復興を 週のはじめに考える

タイトルは、今日(10月9日)のCHUNICHI Web掲載の中日新聞社説です(詳細はこちら)。

人々が茫然(ぼうぜん)自失している間に急進的な社会的・経済的変革を進める「ショック・ドクトリン」」が世界各地で強行されてきたという指摘は、非常に納得できます。

社説には「ショック・ドクトリン」の具体例として、阪神淡路大震災の復興の話が出てきますが、最近注目されている関東大震災後の復興を指揮した後藤新平の、パリ大改造を模範とした都市計画も「ショック・ドクトリン」なわけです。

東日本大震災の復興に際しても、「千載一遇のチャンスとばかり、「行政の論理」や「大資本の論理」がうごめいている」可能性が高いのではないかと疑いを持たざるを得ません。

もっと豊かになどと口にせず、ひたすら普通の生活を渇望しているわけです。

被災者は「日常を取り戻すことが最大の望みだ」と口々に漏らしたそうです。

誰のための復興なのか、何のための復興なのか、それを第一に考える必要があります。

大震災の復興のスピードが遅すぎます。被災者が望むのは夢の未来都市の建設ではなく、いち早い日常の回復です。「住民の論理」での復興を望みます。

「被災者の生活を第一に考える」のが、やらなければならない復興なのです。

2011年10月8日土曜日

湯たんぽ商戦がヒートアップ 急な冷え込み、高まる節電意識

タイトルは、今日(10月8日)のCHUNICHI Webの記事です(詳細はこちら)。

正直、「えっ、もう?」という感は拭えません。何故って、今日は秋晴れで絶好のお出かけ日和。私でさえ、子どもを連れて、静岡市の登呂博物館で開催中の「発掘された日本列島2011」へ出かけたくらいですから。ちょうど「登呂まつり」とも重なって、かなりの人出でしたよ。
確かに朝晩は冷え込むようになってなぁと思いますが、まだ湯たんぽは早いでしょう!って感じですよね。
ただ、夏の扇風機同様に、もしかして今のうちから買わないと、本格的な冬の時期には品切れってこともありうるのでしょうか?

記事にも、「電気を使わない湯たんぽは、節電だけでなく防災グッズとしても求められている」とあるように、優れもの商品であることは間違いないですので、一家に一つくらいはあっても良いですよね。
我が家でも、子どもがもう少し小さい頃は使っていましたが、昨年は使わなかった気がします。しかしこの記事を読んで、今年から、また使おうか(処分していないか、ウチの奥様は?)と思いました。ただ、まだちょっと早いですけどね。

2011年10月7日金曜日

ガラスつぼのふたに金箔細工、京都・平等院本尊台座から

タイトルは、今日(10月7日)のasahi.comの記事からです(詳細はこちら)。日経にも同じ話が出ています(こちら)。

「截金(きりかね)」と呼ばれる技法で、截金がガラスに施された例は世界初という。

今だにこういう発見があるのが、歴史のおもしろみです。

asahi.comには写真が出ています。おもしろい形をしていますが、なかなかきれいなものです。

実物は、「8日から来年1月13日まで、境内の「ミュージアム鳳翔館」で公開される」ということなので、チャンスがあれば、ぜひ見たいですね。

正倉院展といい、東大寺といい、この秋は奈良・京都への旅行は、一押しですね。

2011年10月6日木曜日

来年度の一般会計予算の概算要求額が凄いことになっています。

今日(10月6日)の日経社説と毎日社説が、この問題を取り上げています。

100兆円近くの予算はとうてい組めない」(日経Web刊)

概算要求98.5兆 聖域設けず絞り込みを」(毎日jp)

どちらも聖域を設けずに、ムダを除き、もっと抑えるべきだ、特に復興関係をきちんと見直す必要があるのではないかとの主張です。

確かに、復興関係を上限を設けずに省庁の要求を認めた結果、3.5兆円に膨らんでいますし、その他の部分でも、同じような勢いで膨らんでいるように思えます。新規国債発行額は抑えないといけません。これ以上の財政悪化とならないためにも、来年度の予算は抑制気味にすべきです。否、来年度に限らず、復興関係費用があるうちは、抑制気味に予算を組むべきだと思います。ギリシャ等に続くことだけは避けないといけません。子どもたちの未来のためにも、ここから頑張らないといけないのです。

なお、新静岡セノバに関する昨日のエントリーで紹介した日経の記事の続きが、予想通り今日の新聞に(下)として出ていますので、リンクをはっておきます。社長のインタビューです。

2011年10月5日水曜日

新静岡セノバオープン 待望の市民でにぎわう

タイトルは、今日(10月5日)の@-S静岡新聞ニュースです(詳細はこちら)。

静岡県、特に中部地方に住んでいる方々にとっては、おそらく待ちに待ったオープンでしょうね。
「ビームス」や「東急ハンズ」などの県内初出店の80店舗を含む153店舗も入った商業施設ですし、おまけにシネコンまで入っているのですから、年内、いや年度内中はかなり混雑することでしょう。

日経新聞にも、このセノバのオープンで静岡市の中心街が変わると、特集が組まれています。昨日と今日で、特集の(上)(中)ですので、明日は(下)が来るのかと思いますが、確かに静岡市内の人の流れは大きく変わると思います。

これが静岡の景気にどんな影響を与えるのか、興味のあるところです。おそらく、年末とか年度末あたりに何かしらの報告が出ることでしょう。

ただその前に、実際自分で出かけて、楽しんで来たいと思います。個人的には、MARUZEN&ジュンク堂書店と東急ハンズが入ったことが何よりも嬉しいですね。

2011年10月4日火曜日

今日の新聞記事より(奈良では文化の秋ですね。)

一つ目は、東大寺境内に10日オープンする「東大寺ミュージアム」開館記念特別展「奈良時代の東大寺」の記事です。

天平仏の傑作、一堂に 東大寺ミュージアムお披露目」(asahi.com)

これはスゴイですよ、何せ、「展示品は国宝12件と重要文化財24件を含む計60件」もあるんですから。
特別展は2013年1月14日までですが、行けるチャンスがあるかどうか? いきたいんですけどねぇ。

二つ目は、「奈良・正倉院で「開封の儀」」(YOMIURI ONLINE)の記事です。

こちらは、今月の29日から始まる「第63回正倉院展」のための準備です。
今回の正倉院展は、香木「黄熟香(蘭奢待)」が14年ぶりに出展されるなど、話題になっています。
11月14日まで、奈良国立博物館で開かれるわけですが、こちらにもいきたいですねぇ。
(たぶんどちらも行けないでしょうけど(T_T))

2011年10月3日月曜日

原子力教育事業、6割以上無競争で落札 

タイトルは昨日のCHUNICHI Webの記事です(詳細はこちら)。

一般競争入札で、6割以上が1団体しか入札に参加しない「一者応札」では、正直言って入札の意味がないですね。

こんな部分にも「原発ムラ」の影響が及んでいるのかと思うと、何もかも信用出来ない感じがします。

一般論として、どのような価格で入札するかなどは企業力の問題。民間か公益法人か(官僚)OBがいるかいないかとは無関係では

競争原理は働いている。入札説明書などの説明は丁寧に行っている

という、担当者のコメントが出ていますが、「競争原理が働いているかどうか」と「入札説明書などの説明を丁寧に行っている」こととは、関係がないのではないでしょうか。

この資料は、2009~10年度に一般競争入札の資料なので、福島第1原発事故後の今年4月、当時の高木義明文科相が「事実と反した表現は見直す」と修正を表明している今後は、もし仮に同じような入札結果であっても、教材などは原発の安全性をアピールするだけのものは作られないとは思うのですが、ただ何か野田内閣の現状を見ていると、不安な気持ちは否定できません。

このような部分に関しても、今後は注意深く見守る必要がありますね。

2011年10月2日日曜日

ブログ開設1周年

今日(10月2日)で、ブログを開設して、ちょうど1年になりました。この間、このブログにお越しいただいた方々には、感謝申し上げます。ありがとうございました。

ちょうど1年前、自分に勉強することを課すために、その記録をつけることで奮起させるつもりで始めたわけですが、タイトル同様なかなか「学成り難し」です(^_^;)

ただ、改めて考えさせれることが多い1年でもありましたので、その意味ではこのブログを開設したのも、まんざらではないと思っています。
中でも最も大きいのは、やはり「3.11」です。これほど、自分や家族のことを含めて、日本、そして世界の未来を考えさせられた出来事はありません。もちろん、未来を考えることは進行中です。
まだまだこれから、微力ながらいろいろと考えていかなければならないと思っていますし、それがこれからの自分を支える大切なものだと思っています。

そう思っていたら、中日新聞の社説でいいものが出ていました。

原発と社会の倫理」(CHUNICHI Web)

ここで、述べられている「社会の倫理」という概念って、良いことだと思います。「持続可能な発展」の言葉も良い言葉ですね。

自分も、未来のために、まずやろうと決めました。方法はこれから考えます。
そういうわけで、これからもいろいろと勉強し、考えていきますので、今後もよろしくお願いします。

2011年10月1日土曜日

10月1日の新聞記事より

昨日、「沖縄密約判決に関しての各紙の反応」をエントリーしましたが、中日新聞は今日の社説でこの問題について取り上げたいますので、紹介しておきます。

沖縄密約判決 文書廃棄は歴史の冒涜」(CHUNICHI Web)

中日新聞も他紙と同じですが、かなり批判的ですね。
沖縄は米国の都合のいいように使われ続けている。密約で決められた日本側の負担金は、在日米軍の「思いやり予算」の原型になった。現代の日米同盟のゆがみに通じる問題でもあるだけに、正確な歴史を復元してほしい」という主張には同感です。

今回のこの問題は、記録を残すということに関して考えさせられる問題です。その意味で、もう一つ、記録を残すという点で、気になった記事がありましたので、紹介します。

奥三河の花祭りを“デジタル”伝承 準備から神事、映像に記録」(CHUNICHI Web)

全国各地で、伝統芸能が後継者がいなくなり、廃れていくという現実があります。そのような伝統芸能をきちんと記録として残しておくことは、とても大切です。民俗学や歴史学の研究者が様々な形で記録資料を残していますが、やはり映像に優るものはありません。
今まで「個人単位や愛知県のダイジェスト版で記録はあったが、学術的に祭りを詳細に網羅する資料はなかった」ということですから、今回の動きは素晴らしいことだと思います。「文化庁の文化芸術振興費補助金の対象に選ばれた」ことで、実現の運びとなったようです。

今日、「平成24年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧」がHPにアップされています。まだ詳細を見ていませんが、このような国民共有の財産にこそ、きちんと予算づけするべきだと思います。

2011年9月30日金曜日

沖縄密約判決に関しての各紙の反応

沖縄密約訴訟の判決が昨日(9月29日)東京高裁で出され、残念ながら逆転敗訴という結果に終わりました(詳細はこちら)。

それを受けて、今日(9月30日)の新聞各紙で取り上げられていますので、紹介します。

沖縄密約判決―過去の問題ではない」(asahi.com)

沖縄密約判決 ずさんな文書管理を指摘した」(YOMIURI ONLINE)




国の背信 追求せず 密約訴訟」(沖縄タイムス)

沖縄タイムスは解説という形での記事、それ以外は社説です。

基本的には、どれも敗訴という判決に対して不服であるというニュアンスです。
「あったはずの文書だが、廃棄されたか分からないが、とにかく文書がないのだから、仕方がない」という国の主張を認めるという、なんとも情けないものなのですから、当然です。

おそらく、各紙で書かれているように、「秘密裏に廃棄された」というのが真実に近いのだと私も思います。
公文書は国民共有の財産なんです。それを「無くしちゃった」では済まされないにもかかわらず、裁判所もそれを認めた上で、結局その理由について追及していないのだから、これほど国側にとっては都合の良い判決はないでしょう。
4月に施行された「公文書管理法」は、一体なんのために作られたのか、それをよく考えて欲しいですね。


2011年9月29日木曜日

台風15号で県内の文化財118件が被害 新居関跡や見付学校など

タイトルは、今日(9月29日)のCHUNICHI Webの記事からです(詳細はこちら)。

今回の台風15号の被害は、しばらくたってからいろいろな被害があったという話を、あちらこちらで聞きます。実感以上に被害が大きかったのには、驚いています。

文化財はたびたび台風で被害を受けますが、100件以上というのはスゴイ数です。ここまで多くの被害が出たのは聞いたことがありません。私も県の文化財保護指導員なので、今回の被害は大変気になっています。

早期の修理や復旧が必要ではありますが、なかなか予算が厳しいのが現状です。国や県の指定のものはまだよいにしても、市町ではかなり厳しいでしょう。そもそも被害の実態調査をすることさえ、調査費用を捻出するのが大変だと思います。

しかし、文化財は国民共有の財産です。速やかに被害の調査を進めて、復旧作業に取り掛かることを期待します。

2011年9月28日水曜日

記者の目:地上波民放から消える連続時代劇

タイトルは、9月20日の毎日jpに出ていた記事です(詳細はこちら)。

「水戸黄門」が現在放送中の第43部(12月まで)で終了することが発表されたことを受けての記事なのですが、これによって地上波の民放から連続時代劇が消えることになり、NHKの地上波も「歴史劇」の要素が強い大河ドラマだけとなるそうです。

確かに、テレビで時代劇をほとんど見かけなくなりましたね。視聴率の低下がだったり、若者が見ないからとか、制作費がかかるとか、要因は様々あるのでしょうが、本当になくなってしまっても良いのかという疑問は、私も感じます。

記事では、地上波から連続時代劇が消えることの問題点として、「一つは時代劇が表現していた日本人の倫理観や美意識がテレビから消えていくのではないかという疑問、もう一つは時代劇を支えてきた撮影所の技術が途絶えてしまう」という2つをあげていますが、それだけではなく、時代劇は「年配の人が孫と語り合える番組」であり、歴史を借りたホームドラマの要素が強いとはいえ、若者が歴史に触れる良い教材だったと思うのです。

今の高校生に歴史に関するイメージを語らせると、ほとんどがマンガやアニメからのイメージを語りますが、マンガやアニメは個人で読むものですし、個人の好みで読むものですので、読んでいる人間が限定されます。そのために、共通のイメージで語れないという現実があります。そのため、授業でも生徒のイメージが統一できませんし、知識の個人差がものすごく激しく、かつ局地的な知識しか持っていないという問題点があります。

その点時代劇は、時代が江戸時代に偏っているとは言え、見る場合には一人で観ることはあまり多くないでしょうし、テレビがついていれば、見ようと意識しなくても、意外と視野に入っているので、比較的多くの人間が、共通のイメージを持つことができるのです。授業でも、昔は水戸光圀や大岡越前、徳川吉宗などが登場する部分は、時代劇の話で盛り上がったものです。

記事では、「時代劇について、「義理と人情や、勤勉の尊さといった精神性は、戦後の高度経済成長を支えた。それは大震災後の今こそ、必要とされているのではないでしょうか。リアリティーが要求される現代劇に比べ、時代劇は人物の輪郭をはっきりと描け、生き方を純粋に凝縮して示せる」と主張する。」と書かれています。それはそれで一理あるとは思います。ただ個人的にはあまり積極的に賛同しませんが、「放送の中身について、もっと議論をしたいと思う。」ということに関しては、ぜひそうしていただきたいものです。

2011年9月27日火曜日

牧之原市議会の永久停止決議の反響

昨日の牧之原市議会での決議の反響に関するニュースが、たくさん報道されています。

静岡県の反応や政府の反応、中電の反応に関する記事へのリンクを貼っておきます(全てリンク先は@Sの静岡新聞ニュースです)。

永久停止決議、知事「立場は同じ」と理解示す

細野原発相「受け止める」 牧之原の永久停止決議

細野原発相の「受け止める」がどのような意味合いなのか、やや気になりますが、川勝知事の発言は、以前からの発言と同じ趣旨なので、信用して良いと思っています。

中電、牧之原市長と面会 浜岡永久停止決議受け

記事の中に、「水谷所長は決議が可決されたことについて、「44年前に受け入れてもらった方々に申し訳ない」と謝罪した。」とありますが、これは具体的に誰に対しての謝罪なのでしょうか?どういう意図での謝罪なのでしょうか?なんとなく、納得のいかない行動ですね。

静岡で10月、地震学会 大震災最新研究や講演会

静岡県内では1995年以来16年ぶりの開催ということらしいのですが、実に良いタイムングでの地震学会ですね。
一般向け講演会「東日本大震災に学び東海地震に備える」は15日午後1時から、同市駿河区のグランシップで開かれる。」ということですし、聴講は無料ですので、静岡県内の興味のある方にとってはナイスですね。

2011年9月26日月曜日

牧之原市議会、浜岡原発「永久停止」決議

新聞各紙で取り上げられていますが、タイトルは@Sの静岡新聞ニュースからです(詳細はこちら)。

先週「「浜岡原発永久停止を」 牧之原市議会、決議書提案へ」というエントリーをアップしましたが、さすがに、本会議での「浜岡原発の永久停止を求める決議」案の賛成多数での可決と、西原茂樹市長が本会議で浜岡原発の永久停止を求める考えを正式表明したことのインパクトは大きいですね。

別の静岡新聞の記事で、「浜岡原発10キロ圏内の残りの地元3市(御前崎、掛川、菊川)の市長は、一様に冷静な受け止め方を見せた」ということですが、当然簡単にはコメントできないでしょうね。

ただ、驚きだったのは「5月の全炉停止以後、4市対協は担当者レベルでも具体的な協議をしていない」ということです。
この後、残りの地元3市がどういう動きを見せるのか注目ですね。

ただ、とにかく牧之原市議会と市長の意思表明は、素晴らしいの一言です。

2011年9月25日日曜日

大阪教育条例案 教委の役割を問い直す議論を

タイトルは、今日(9月25日)のYOMIURI ONLINEに掲載されている社説です(詳細はこちら)。

この社説以外にも、アチラコチラでこれに関連した問題について取り上げられています。例えば、9月21日付でasahi.comに掲載されている社説には「君が代裁判―維新の会は立ち止まれ」と題した記事が出ています。

「大阪維新の会」が大阪府議会に提出した、「大阪府教育基本条例」は、自由法曹団大阪支部がテキスト化していますので、リンクを貼っておきます。リンク先にも書いてありますが、内容を検討し、議論を深めるためにご活用ください。

教員の立場からすれば、当然反対の立場なのですが、君が代の件といい、今回の教育条例案の件といい、君が代問題のエントリーに頂いたコメントにあった、かつて大阪の一部に存在したらしいあまりよろしくない教育に対する恨みか何かなのではないかと思わずにはいられません。
勝手な想像ですが、もしかしたら、橋下知事が受けた教育に対する恨みを、今晴らしているのではないかなどと思ってしまいます。そう考えると、橋下知事は被害者なのかも知れません。

ただ、そうであるからこそ、教育に関する問題は、多くの人間が様々議論をする必要があると思っています。
読売の社説の最後にもある、「学校現場への影響を考えると、十分な議論なしに採決することは避けるべきだ。「子どもたちの適切な教育を受ける権利に責任を負う」という目的と相反する部分は柔軟に見直してもらいたい。」という点は、橋下知事にもぜひわかっていただきたいです。

2011年9月24日土曜日

沖縄の新聞社説から

昨日のエントリーで「琉球新報」と「沖縄タイムス」の社説で、普天間問題について紹介しましたが、今日(9月24日)も引き続き、「琉球新報」と「沖縄タイムス」の社説を紹介します。

「琉球新報」は前日に引き続き、普天間問題に関してです。
普天間と安保 危険放置は許されない/国連は黙認でいいのか

「沖縄タイムス」は、「八重山教科書問題」に関してです。
[八重山教科書問題]議論尽くして打開策を

どちらも、内地の人間はそれほど深刻に取り上げていない問題でしょうが、ともに内地との関係における沖縄の矛盾(沖縄への差別?)を感じる問題だと思います。その意味では、これらの社説を読んで、考えなければならないと思っています。

2011年9月23日金曜日

日米首脳会談 沖縄の声がなぜ届かぬ

タイトルは、今日(9月23日)の中日新聞社説です(詳細はこちら)。
私も全く同感です。非常に残念です。

中日以外では日経が社説で取り上げているのが唯一の救いと言えますが、他の各紙では、今回の首脳会談でのこの問題に関して、いくつかあるの問題の一つとしてしか取り上げていない事自体が、この問題の本質が見えるように思えます。

やはりここは、当事者である沖縄の思いを知らないといけないでしょう。この問題に関する、琉球新報と沖縄タイムスの社説のリンクを貼っておきますので、ぜひ読んでください。

琉球新報:日米首脳会談 民意否定して民主主義か

沖縄タイムス:[普天間問題]「構造的差別」断ち切れ

[普天間問題]「構造的差別」断ち切れ

[普天間問題]「構造的差別」断ち切れ

2011年9月22日木曜日

「浜岡原発永久停止を」 牧之原市議会、決議書提案へ

今日(9月22日)、昨日の各紙に出ていますが、タイトルは@Sの静岡新聞ニュースです(詳細はこちら)。

一方で、「浜岡原発、防潮堤の工事開始 来年末完成」という記事も出ています。
この記事にあるように、「防潮堤建設のめどが立っても、再稼働のハードルは高そうだ。御前崎市の石原茂雄市長は「(防潮堤で)安全性は高まるのは歓迎したい」と評価する一方、「再稼働の是非は完成してからの話」と強調する。川勝知事は12日の記者会見で「使用済み核燃料が処理されるめどが立つまでは、再稼働させるべきではない」と発言し、再稼働に向けてこれまで以上に厳しい条件を提示した。牧之原市議会が会期中の9月定例会で「浜岡原発の永久停止を求める決議」を可決する可能性も高い」という中で、果たして中電の思惑どおりに行くのでしょうか。

この工事だけでは、川勝知事の条件はクリヤーできないですし、牧之原市議会の言う「東海地震の震源域に立地している浜岡原発は確実な安全・安心が将来にわたって担保されない限り」という条件もクリヤーできません。
つまり、この工事はあくまでも原発再開を目指す中電にとっては、第一歩だということなのです。この工事が完了すれば、再稼働ができると思っているようでしたら、それは改めてもらわないといけないわけですね。
そもそもこの工事は当初計画から、防潮壁の高さをアップしたことでどう考えても作業量が増えたと思われるにもかかわらず、完成予定が大幅に前倒しされたものになっていて、それでちゃんとしたものができるのかと思わずにはいられません。
まぁ、どんなに急いでも、防潮壁ができたところで、再稼働はできないですよ、中電さん!

2011年9月21日水曜日

台風15号、浜松上陸。

今日(9月21日)の朝は、時折晴れ間も見えるくらいの天気でした。ただ、朝から「暴風警報」が発令されていましたので、学校は休校でした。職場についたら、数名の生徒が来ていましたので、まだ雨も降っていなかったので帰るように指導しましたが、あの天気ならば来てしまう気持ちもわかります。
そんな感じだったのですが、その後時折雨が降りましたが、11時過ぎた辺りから、急に雨風が強くなり、お昼には台風真っ只中という感じになっていました。

天気図を見て、どうも直撃されそうだなぁと思っていましたが、まさか浜松に上陸するとは。ものすごい激しい雨と風で、教室のガラスが何カ所か割れてしまい、窓のスキマから水が染み出してしまうなどの被害が出てしまいましたが、人的被害がなかったのは不幸中の幸いでした。明日は、朝から生徒を使って掃除です。

ただ予想していた通り、帰宅時間のころには静岡を通り過ぎましたので、吹き返しの風は残っていますが、嘘みたいに静かになっています。首都圏などでは、電車が止まっているようで、かなり混乱しているようですね。

帰宅してみると、庭の木が見事に全部倒れていました。幸か不幸か、明後日から三連休ですので、ぼちぼち直していこうと思います。