2011年5月31日火曜日

君が代起立判決 各新聞社の反応

今日(5月31日)の社説には、いくつかの新聞で君が代起立判決についてです。

読売新聞は、まぁこういう社説なのはある意味納得です、読売新聞ですから。当然、私の意見とは違いますが、いちおう公平を期すために取り上げておきます(詳細はこちら)。

毎日新聞の主張は妥当なものだと思いますし、昨日の私のエントリーで述べた主張に近い部分があるように思います(詳細はこちら)。


中日新聞の主張にも同感です。「教員をクビにしてまで、君が代を押しつけることに、どんな深い意味があるのか」は、まさにその通りだと思います。
それにしても、大阪府での起立・斉唱を義務化する条例案の結果が気になります。

2011年5月30日月曜日

卒業式で国歌の起立斉唱命令、最高裁が合憲判断

タイトルは、今日(5月30日)のYOMIURI ONLINEの記事です(詳細はこちら)。


最高裁第2小法廷で、須藤正彦裁判長が、「起立斉唱命令について「個人の思想・良心の自由を間接的に制約する可能性はあるが、特定の思想を強制するものではなく、合理性、必要性も認められる」として合憲とする初判断を示し」ています。4人の裁判官全員一致の結論だそうです。


う~ん、何か納得がいかない判断ですね。個人の思想・良心の自由を間接的に制約する可能性はある」と認めているのに、「特定の思想を強制するものではなく、合理性、必要性も認められる」というのは少しおかしいと思います。十分特定の思想を強制していると思うのですが。やはり、はじめに合憲判決ありきなのでしょうか?


しかし、「国歌を起立斉唱する行為は、国旗・国歌に「敬意を表明する要素を含む」とし、敬意を表明したくない人にとっては「個人の歴史観に反する行為を求められることになり、思想・良心の自由の間接的な制約になる」と指摘。」した点は、まずまずですね。


この制約の度合いと、命令の目的や内容などを比較し、命令に必要性や合理性が認められれば「制約は許容される」との判断基準を示した」としていますが、問題なのはその「制約の度合い」や「命令の内容」で、その場面場面によってかなり違うはずなのに、それでも結局入学式や卒業式など教育上の重要な節目の行事では秩序の確保や円滑な進行が求められること、公立学校の教職員は職務上の命令に従う立場にあることなどを踏まえ、「命令には必要性や合理性がある」として、合憲と結論付け」てしまうあたり、かなり強引な印象は否めません。


この問題はまだ他にも係争中のものがありますので、別の判断を待ちたいと思います。

2011年5月29日日曜日

『BRUTUS』 2011年6月1日号

何故かシロクマが表紙ですが、特集が「本屋好き」です。
「本好き」ではなく、書店特集なんですが、これがイイんです!

全国の特徴的な本屋がいろいろ紹介されていますが、それぞれ個性的かつ素敵な本屋で、全部行ってみたくなるところばかりです。
また、東京などの大都市の本屋がほとんどなのかと思いきや、以外に地方都市にも素敵な本屋がたくさんあるようです。大型書店にはそれなりの価値がありますが、個人経営の小さな本屋にも、とても楽しそうな本屋がたくさんあり、本書ではそんなところがいっぱい紹介されています。

本好きの人間ならば、本屋の魅力もわかるはずだと思いますが、普段それほど本を読まない人でも、ここに出てくる本屋ならば、本を読んでみようと思えるはずです。
また、、100のジャンルごとに、そのジャンルに強い本屋を紹介したガイドブックが特別付録として付いています。

とにかくオススメです。次の号が(次もおもしろそうな特集なんで買っちゃうかも知れませんが)6月1日には発売になりますので、興味を持たれた方はお早めに。



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2011年5月28日土曜日

ベテラン教員、若手サポート 中区で「教師塾」開講

タイトルは、今日(5月28日)の静岡新聞の記事からです(詳細はこちら)。

記事にもありますが、この事業は4年目に入るわけですが、評判はどうなんでしょうか?
県内のことなのですが、校種が幼稚園、小中学校ということもあり、情報が入ってきませんが、少なくともこれだけ続いているということは、それなりに成果があるということなのでしょう。

教員としての指導技術を学ぶ機会には初任者研修がありますが、あれでは不十分だと思っています。
2年目以降、担任を持つ先生もいますから、本当はもっといろいろ学びたいのに、クラス経営に追われてしまい、その機会がなかなかないというのが実情だと思っています。
皆さん、見よう見まねでなんとかやって行くわけですが、そのような時にはやはりベテランの先生のアドバイスが一番です。

特に、この「教師塾」の良いところは、鈴木康友市長のあいさつにもあるように、「濃密な関係を築き、技術だけでなく教育にかける思いや情熱を伝授」してもらえるという点が良いところですね。


個人的には、このようなことはもっと広まると良いと思います。

2011年5月27日金曜日

君が代起立条例は「不要」 維新案に教育長、府議会で

タイトルは、今日(5/27)のCHUNICHI Webの記事です(詳細はこちら)。

教育長が必要ないと言っているのに、こういう場合はどうなるのでしょうか?
条例が可決されてしまえば、仕方が無いのでしょうが、ある意味教育委員会の立場というものが、大切になってきますね。

また、大阪では「維新の会」が圧倒的に強いのかと思えば、そうでもないんですね。こちらの記事にあるように、大阪市議会では民主、自民、公明の3会派が連携して維新の会の動きを阻止しているわけですから、府議会でもそのような動きがとれないのでしょうか?
府議会の状況がよくわかっていないので勝手なことを言いますが、「君が代斉唱時の起立・斉唱を義務付ける条例案」が可決するのは阻止して頂きたいです。

2011年5月26日木曜日

今日(5月26日)の朝日新聞社説

昨日のエントリーで取り上げた、「維新の会、君が代条例案を提出 教職員に起立義務付け」に関して、今日の朝日新聞の社説に出ています。
基本的に、朝日のこの主張には賛成です。特に、一番最後の
条例を盾に起立、斉唱させるなら、強制以外のなにものでもないし、立法の精神を無視しているともいえる。

 式典を厳粛に運ぶことに異議はない。進行を妨げる行為は批判されよう。しかし、条例と処分による厳粛は、教育の場に何をもたらすのか。
 殺伐とした空気のしわ寄せを受けるのは子どもたちである。
には、大いに同感です。

2011年5月25日水曜日

今日(5月25日)のニュースから教育関係の話題

3つ紹介します(なお、3つともリンク先はCHUNICHI Webです)

一つ目には、個人的な興味の強さから言って、「維新の会、君が代条例案を提出 教職員に起立義務付け」です。
教職員が行事で、「国歌斉唱にあって、起立により斉唱を行う」ことが、府民、とりわけ次代を担う子どもが伝統と文化を尊重し、わが国と郷土を愛する意識の高揚に資するとともに、学校における服務規律の厳格化を図る」という目的につながるという理由がイマイチ納得できませんし、それを義務化し、条例化するというのが、なんとも府に落ちません。
これは間違いなく、波紋を呼ぶでしょうね。これからいろいろと出てくるであろう議論に期待したいと思います。


二つ目には、「学ぶ権利の保障、東電に申し入れ 福島の高校教職員組合」ですね。
これについてはとてもよくわかります。自分も同じような立場にいたら、同じような申し入れをしようと考えるでしょう。普段何も無い時には学校なんかと思っていても、やはり学校で学べることの大切さを一番良く分かっているのは生徒たちです。被災地の生徒さんたちのことを思うと、東電にはこの問題に対して積極的な行動を期待したいですね。


三つ目は、「保育士と教諭の資格必要に 幼保一体化施設の職員」です
勤務校では、保育士や幼稚園教諭関係の進学希望者が多いので、どうしても気になります。実際これが実現されると、子どもたちにも、働く人間にとっても、はたして良い結果になるのだろうかという疑問を感じますし、正直言ってまだあまりイメージがわかず、よくわからないというのが本音です。

2011年5月24日火曜日

良心的な研究者たちの声☆参議院の参考人質疑

知り合いがメールしてきたものですが、多くの方に観ていただきたいので、今日はそのメールをそのまま掲載します。

もうご存知の方も多いと思いますが、 昨日(5月23日)、参議院の参考人質疑で、 良心的な研究者たちの声が国会に届けられました。 

小出裕章氏の情報サイトに動画、テキストがまとめられています。↓ http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/23/sangiin-may23/ その様子を友人がレポートしてくれましたので、 転送させていただきます。 ご覧いただけるとうれしいです! 

①今日、午後からの参議院でのネット中継、途中からですが見ました!非情に関心が高いらしく、ア クセスが集中し、一時、炎上してストップしてしまいました。 
質疑のところで、中山さん(拉致問題担当されたぶりっ子のおばさま)が、「福島原発は収束できる のでしょうか?」と小出さんに聞かれたとき、ネットが炎上しました(わたしも心底、そこが一番聞 きたい!) 
小出さんが力を込められた、「今は、事故の検証とか何より、福島原発を安定冷却すること、これに 全てを集中すること」に、わたしも全く同感。これができなければ復興への努力などむなしいものに 。(それと同時に「第2のフクシマ」をつくってはいけない。-日本は活断層活発期に入ったそうで すーつまり、日本中どこでも起こりうることを想定しなければならない)
 今回、これまで、異議申し立てをしてもアウトサイダーからのノイズとして排除されてきた良心的専 門家が集められてことに、まず事態の深刻さを感じますが、参議院行政監視委員会が一応「良識の府 」としての役割を担おうとしていることに敬意を感じました。

 原子炉の専門家の立場で小出さん、 技術者として後藤さん、 地震の専門家の石橋さん、 経営者として孫さん、 それぞれ本当に心にしみる発言でした。(小出さんがあの年齢で、助教。後藤さんが非常勤という肩 書きからも彼等がおかれてきた立場が見えてくるような)。
 地震の専門家からみても、浜岡の危険性はダントツで、「地雷原の上でカーニバルをやっているよう なもの・・・」と表現されていました。地震列島の上に原発を54基もつくっているので日本中どこ も危険だけれど、その次は若狭湾だと思う、とも。 
小出さんは、福島からどれくらいの放射能が出たか?という質問に、データーが明示されないので分 からないが推定して10パーセント放出されたと。福島の3基だけで、広島原爆のウラン800グラ ムに対して年間1トンだから、その1000発、2000発分が福島にある、とのこと。改めて戦慄 します。
 孫さんは、東日本ソーラーベルトなど、使われていない土地に太陽パネル設置をするなど代替エネル ギーを具体的に提案されています。が、シビアなことも言われて、東京で測ると彼の持つ線量計では 、政府発表の2倍の放射線量だと。それは、政府がガンマ線のみの数値しか公表していないことに気 がついた、と(アルファ線・ベータ線が抜けているのでは?とのこと)。
また、問題は大気中から受 ける外部被曝ではなく、内部被曝こそ影響が大であること。福島の子どもたちの20ミリs-ベルト は見直して欲しいなど、とっても重要なことを、それぞれソフトな語り口で誠意を持って発言されて いました。

あっというまに時間がきて予定時間を15分ほどオーバーして終わりました。 以下からアクセスできますので、まだの方はぜひご覧ください。ぜひ、友人へも紹介してください。 ごく普通の日本人はテレビと新聞だけですから、みんな放射能や原発の本当のシビアさをまだ痛感し ていない。これが、怖いです。
 <参議院インターネット審議中継> > http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

②『福島原発メルトダウン』緊急出版 朝日新書740円 福島原発事故をうけて緊急に執筆した広瀬隆さんの本が今日、届きました。残念ながら、事故以来広 瀬さんのずっと指摘されてきた最悪のケースを歩んいるようです。広瀬さんのいうことは怖いので、 いつも話半分に聞いているのですが・・・ 30歳以下の若者たち、女性、子どもは少なくとも250キロより外、できたらモンスーン気候なの で風向きから、西日本へ移住させ、中高年は、福島産の食べ物を買って支えるべき、とも。 5章では、全機停止した浜岡原発ですが、廃炉にしないといけない危険性を1章あてて述べています 。 終章では、夏に向けて政府もテレビも節電の一大キャンペーンをやっていますが、原発がなくても火 力と天然ガスをフル稼働すれば今すずやっていけるとのこと。まだ、原発肯定者が多いのは、原発が 30パーセントを占めているというキャンペーンが人々の頭にあるからでしょう。 わたしもこの間、節電に協力しようとする従順な国民性は、戦争中の「贅沢は敵だ」式の歴史の繰り 返しを見ているようです。 この本がより多くの日本人に読まれることが大切だと思います。ぜひ、みなさんも手に入れてくださ い。アマゾンで3日で届きました。グループでまわし読みしてもいいので、読む価値はあると思いま す。今後の日本のために。 

2011年5月23日月曜日

浜岡原発、停止を機に精緻な地質調査を!

今日5月23日の中日新聞に、気になる記事が出ています(詳細はこちら)。

中電は、東海地震の原発への影響を「浜岡原発の敷地はなだらかに1メートル隆起する」と考えているようですが、この記事によると、過去それ以上の規模の隆起が一気に起きたことがわかったそうです。つまり、中電の想定よりも隆起の規模が大きい可能性があるということですね。


地震予知連絡会会長などを歴任した大竹政和・東北大名誉教授(地震学)は「断層の角度と規模によっては、浜岡原発に揺れとずれの両面で影響を及ぼしうる」と指摘」しているわけですから、立石雅昭・元新潟大教授(地質学)が言うように、「原発が停止している間に、原発直下も含めて調べるべきだ」と思います


細かく調べれば調べるほど、中電に分が悪い結果がで出るのだとしたら、それは当然浜岡原発を廃炉にするべきであることの理由がはっきりするわけですし、調べて問題がないのならば、中電の要望どおり再稼働も可能だということになるでしょう。
どのみち今のうちに調べないとなんとも言えないわけですから、中電は今のうちに様々なことをちゃんと調べるべきですし、我々もそれを中電に要求するべきだと思います。

2011年5月22日日曜日

原発に関しての欧州の動き

今日5月22日、、欧州の原発への対応に関して、朝日新聞と中日新聞の社説で取り上げられています。

朝日の社説は、北欧の自然エネルギー社会への移行の試みについてです。「化石燃料の輸入を減らした分を新時代へのエネルギー投資に回すことで国内に産業と雇用を生みだす」北欧の動きは日本でも大いに参考になると思います。
なかでも「エネルギーの大量消費時代の終焉(しゅうえん)をにらんだ動き」のスウェーデンが興味深いですね。「海水を使った地域冷暖房システム」や「自宅下に掘った地中熱を暖房に利用する住宅」などは、日本でも可能なのではないでしょうか。


中日の社説は、ドイツの動きについてです。
被災国である日本を上回るかのような強い危機感を示したドイツは、「戦争の惨禍を繰り返すまい、と戦後一貫して負の歴史を語り継いできた」国です。社説にあるように、「次元こそ違いますが、「3・11」を機に将来起こり得る惨禍に想(おも)いを致し、一際(ひときわ)危機意識を募らせているとしても不思議では」ないですが、日本もドイツと同じ時期にアジア・太平洋戦争を経験したにもかかわらず、その後歴史を語り継いできたとは言いがたい国ですから、今回の原発のことに関してもその差に大きな違いがあるのも、ある意味納得なのですが、歴史を学ぶ者として、ここで再びドイツに差を開けられてしまうのかという危機感を感じます。
ドイツの危機感は、国際社会、何より、被災国日本の危機感の行方を問うています。」とする社説の主張は、今回こそドイツに差を開けられてはいけないということを言いたいのではないかと受け止めています。


東京電力福島第1原発と、中部電力浜岡原発のいずれの設計にも携わった技術者である、沼津工業高専の渡辺敦雄特任教授が、「正しい情報を知り、正しく恐れ、行動すべきだ」との考え方に変わったということを紹介している記事が中日新聞に出ています。
渡辺敦雄特任教授は「かつて制御できると信じた「魔法の火」を「怖いものは止めた方がいい」。脱原発の立場から唱えている。」そうです。
直接原発に関わった技術者たちはいちおうに同じような発言をされているにもかかわらず、政府や世論の原発支持派が相変わらず多いのか、何故原発に関わったことのない人々が、原発に直接関わっていた人々の声を軽視しているのかはなはだ疑問ですが、ここはやはり渡辺敦雄特任教授がいうように「怖いものは止めた方がいい」のではないでしょうか。そして脱原発を目指している欧州の国々を追従する立場になるべきだと私は思います。

2011年5月21日土曜日

静岡県内19市町で一斉津波避難訓練

今日5月21日、静岡県内沿岸部の19市町で、津波を想定した一斉避難訓練が実施されました。
例年は7月に実施されるものですが、東日本大震災を受けて、前倒しして行なわれたわけです。

午前10時に地震が発生し、直後に津波が起きたという想定で訓練が行なわれたわけですが、静岡県は東海地震の震源域が近いために、津波も地震発生から5~10分程度で起こると言われていますので、今回は10分以内に避難することを目標とされていました

各地で訓練が実施されたわけですが、場所によって結果は様々だったようです。静岡新聞のこちらに出ている富士市田子浦地区は比較的順調だったようですね。朝日新聞には静岡市の様子が出ています。浜岡原発のある御前崎市浜岡地区でも訓練が実施されましたが、それについては毎日新聞のこちらに出ています。


今まで津波の被害に関してはそれほどには考えられていなかった部分が強いので、浜岡での様子のように、避難所に指定されていた場所が津波の場合には適さないということがあったようです。
毎日新聞の記事にあるように、焼津市では沿岸部だけにかぎらず、市全域を対象に訓練を行いましたので、様々な問題点が見えた訓練になったことでしょう。


おそらく今回の訓練によって、様々に見直しをかける必要が見えたことだと思います。各自治体は、早急に対策を検討する必要があるでしょう。何せ、「30年以内に87%」の確率で地震が想定されているんですから。県には浜岡原発も含めて検討することを期待したいですね。

2011年5月20日金曜日

週刊朝日緊急増刊『朝日ジャーナル』 知の逆襲 第2弾

復刊「朝日ジャーナル」の第2弾なわけですが、テーマは「日本破壊計画」で、サブタイトルは「未来の扉を開くために」となっています。

発行は3月19日ですので東日本大震災の後ですし、中の原稿はもちろんもっと前に書かれているのですが、東日本大震災後の今、改めて意味のある原稿が多いように思いましたので、取り上げます。
私自身も、これを手にしたのはかなり前です。

今となっては、タイトルからしてタイミングが悪い時に出てしまった感は否めませんし、本書内の内田樹さんの「『朝日ジャーナル』の歴史的使命は終わった」という一文もあるように、今これがどのくらい受け入れられているのかという気もしますが、読めばそれなりに示唆にとんだものもあります。

左派右派問わず、現代の主要な思想家の論考を一冊で読めるという意味では、お得感はあるように思いますが、逆に復刊『朝日ジャーナル』として出す意味がどれほどあるのかという疑問な部分もなきにしもあらずな感じです。

私がけなしているように思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。それなりに評価できる雑誌です。ただ人によって評価はかなりわかれるだろうなぁと思います。実際に読んでみて評価してみてください。








2011年5月19日木曜日

2回目の菜の花パレードはまおか、6月11日に開催決定!

6月11日(土)には、全国で何万人もの人たちが、 脱原発のアクションを起こします。 静岡でも、2回目の菜の花パレードが行われます。

下に主催グループ「ふきのとう」からのメッセージを掲載します。


〈 浜岡から変えていこう!静岡が変われば!世界が変わる!〉

●菜の花パレードはまおか 靜岡市青葉公園 開催決定! 6/11静岡

●2011年6月11日(土) 13:30~16:00(予定)
《菜の花パレードはまおか》
静岡市青葉公園集合(予定)
参加自由・無料
静岡の中心市街地をパレードします。

 【6月11日は、パレードはまおかやります☆】

 そこで、6月11日は全国的に脱原発のアクションがありますので 浜岡がある静岡も、街中でパレードを企画します。 (※6月11日は浜岡に行こうという企画がありましたが、主催者やみなさんの意向 で延期になりました。静岡では静岡市中心市街をパレードするカタチに変更とな りました)

 今回のパレードはまおかは 「自然エネルギーに向かって一歩ふみだそう☆」 〈 浜岡から変えていこう!静岡が変われば!世界が変わる!〉 をテーマに 私たち市民は、 「自然エネルギーを望んでいる事」を アピールするパレードにします。
 浜岡に自然エネルギーの大きな拠点をつくり なくなった雇用も生み出しながら ステキな町づくりをして 静岡から新しい国づくりを発信していき 原発震災にあった日本から 世界を変えていけたらと 思っています。
 今、声を出さないと 「原発再起動」を黙認した事となり また原発に頼る国づくりになるかもしれません。 声を出せる人 動ける人から 社会をキラリと変えていきましょう。 声を出せば社会は変わる という仕組みを 今回の浜岡停止で教えてもらった気がします。 
僕は僕に出来る事を精一杯したら 今回の停止になりました。 人の想いは、しっかりと結果になって現れます。 当たり前ですが 人は自分の出来る事しか出来ません。
10人分の事をやるなんて無理です。 「私の分もがんばってね」 って、よく言われますが 僕は他の人の分までは出来ません。 「誰かが変えてくれるだろう。」 「誰かがやってくれるだろう。」 という時代は終わりをつげようとしています。 みんなの勇気ある一歩が社会を変えていきます

☆ ぜひご参加下さいね☆ ※詳細はホームページにアップしていきます。 http://parade-hamaoka.com/

2011年5月18日水曜日

名古屋市教育委員会、「キャリア・マイスター」制度を導入

今日5月18日のYOMIURI ONLINEに、タイトルの関する記事が出ていました(詳細はこちら)。

記事にもあるように、「地域の人を総合学習の時間に講師として呼ぶ」ことは、いろいろな学校で行っていると思いますが、非常勤職員として週3~4日勤務するというのは大変おもしろい試みだと思思います。ちなみに月額報酬は16万3500円というから、なかなかいい報酬ですよね。


市教委学校教育部指導室は、「通常の授業だけでは伝えきれない生き方に関わる指導につながるのではないか」と期待している。」とあるように、うまくいけばおもしろいでしょうが、はたしてどんなふうになるでしょうか。


総合の時間に一般の方を講師で呼んだ場合、事前指導や事後指導をきちんとしたものにしないと、せっかく来てもらっても、あまり意味のないものになってしまいます。今回の名古屋市の場合、ある程度定期的にいるのでフォローもしやすいでしょうが、かなりしっかりとした年間指導計画をつくらないと、子どもたちにとってただの遊びの時間になってしまいかねませんので、その辺りの工夫が必要になるのではないかと思います。


ただ、とにかくその成果は注目したいですね。何かの形でその成果を公表してくれると勉強になるなぁと思います。

2011年5月17日火曜日

被災地の文化財 地域の誇りも救いたい

タイトルは、毎日jpの社説からです(詳細はこちら)。

社説の中にもありますが、このような時に残念ながら多くの文化財が失われてしまいます。当然人命が第一ですが、文化財というのはその土地に人が住んできた証ですので、できるだけ多くの文化財を救いたいというのが、文化財に関わる人間の思いです。

阪神大震災の経験から、今回も多くの関係団体の動きが進んでいます。有形は第三者の人間でも守ることができるものもありますが、無形のものはその土地の人達が人たちが守ろうと思って行ってくれないと守れないものです。
このような大災害のときに、そのような思いになれないのは十分わかっているつもりですが、しかしこのような時だからこそ、その土地に生きた証として、無形の文化財の伝承に取り組んでいただきたいと思うのです。

今の我々があるのも、昔の人々の努力の賜物なのであり、それを我々も後世に引き継いでいかねばならない使命があるのではないでしょうか。
やはり文化財にはお金がかかります。私もそちらの方面に関わっている人間として、少ないですが募金させてもらいましたが、もっとなんとかしなければならないことは間違いありません。できるだけ多くの方にもご理解いただいて、ぜひみんなで文化財を守っていきましょう。

2011年5月16日月曜日

浜岡原発停止、今後は 「危険残る」専門家が強調

タイトルは、昨日5月15日のCHUNICHI Webの記事です(詳細はこちら)。

発電を止めたとはいえ、現状は水素爆発を起こした福島第一原発4号機と同じ状況なわけですから、今何かあったら、大変危険なわけです。

昨日も報道があったように、5号機を止めるときに海水が混入するというトラブルがありました。それに関する記事が今日出ていました(リンク先はCHUNICHI Webの記事です)。ここにもあるように400トン海水が漏れたということで、専門家曰く「桁違いの量」であり、安全管理に疑問があるようです(これに関する詳細はこちら)。


このような事故が起こるのは、やはり原発は人間がコントロールできるものではないってことなのではないでしょうか。今日の大きなニュースになっている福島第一原発の状況把握のミス(詳細はこちら)を見ても、そう言えると思います。
人間は万能の生き物ではありません。いくら科学が進んだとしても、不可能なものは不可能なんです。人間は、自らの愚かな行為で自らの首をしめることは、歴史上幾度と無く繰り返していますが(典型的なことは戦争ですね)、原発も同じだと思います。原発を稼働させることは自らの首をしめることだと早く多くの人々が気づけないといけないことだと思います。


このことに関してはオーストリアを見習うべきでしょう。先週13日に発売になっている『週刊金曜日』846号の「伊藤千尋の国際時転」には、オーストリアの憲法には原発禁止の項目があるとの記事が出ています。これはぜひ多くの方に知っていただきたいことですので、ぜひ『週刊金曜日』846号を買って読んでください。

2011年5月15日日曜日

浜岡5号機「冷温停止」

今日5月15日正午杉すぎに、5号機も原子炉の状態が安定する温度100度以下の「冷温停止」となったようです。ただし、その際にトラブルがあったということなので(詳細はこちら)、ただ停止させるだけでもこのように問題がある浜岡原発は、やっぱり廃炉にもっていくべきだと思います。


そのため、湖西市の三上市長の動きには大変注目しています。今日の朝日新聞には、三上市長が「浜岡原発の運転再開の差し止めなどを求める集団訴訟に原告として加わることが分かった」との記事が出ています(詳細はこちら)。この記事にある三上市長の、「市長という職務の人間が、堂々と参加することに意味がある。私の生涯をかけて原発を止めたい。役に立つことであれば何でもする」との言葉は大変素晴らしいですね。他の自治体の首長さんも、ぜひこのような動きに賛同されることを期待します。

2011年5月14日土曜日

浜岡原発、きょう全停止

タイトルは、今日5月14日CHUNICHI Webの記事です(詳細はこちら)。

こうして止まったら、やはり再開して欲しくないです。その意味では、次の記事の動きは大変重要なものです(詳細はこちら)。

出来れば、このような動きは全国的な国民運動になって、全国の原発を「廃炉」にしていければいいなぁと思う次第です。

2011年5月12日木曜日

エネルギー計画―脱・原発依存に道筋を

タイトルは、今日5月12日の朝日新聞の社説です(詳細はこちら)。

この10年間に日本で3度起きた電力供給危機は、いずれも原発が原因で、むしろ安定供給の弱点になってきた」と述べられているように、やはり代替エネルギーを検討しなければならないわけです。
しかし、「自然エネルギーについては、「天候に左右され、電力の安定的な供給ができない」との指摘がつきまとっている。」と言われます。しかし、「ただ、立命館大学の大島堅一教授によると、70~07年度に一般会計から出されたエネルギー対策費の97%が原子力関連につぎこまれてきた。こうした予算を新エネルギーへと振り向ければ、技術開発や普及支援、人材の確保などを進めることができるはずだ。」と社説にあるように、お金の回し方で解決できる可能性があるのならば、自然エネルギーに向けるべきでしょう。


昨日11日に、川勝県知事が菅直人首相、仙谷由人官房副長官と官邸で会い、代替エネルギーに関して、「「県内には太陽光や太陽熱、光を電気に変えることができる企業などが多くあり、それぞれがやる気満々だ」と述べ、政府の支援を求めた。」ようですので(詳細はこちら)、うまくいけば静岡県は「世界一危険な原発のある県」というイメージを払拭し、「環境にやさしいエネルギーを作り出す世界一安全な県」となれるかもしれません。そうなるといいなぁと思っています。

2011年5月11日水曜日

浜岡原発、週内全面停止へ

タイトルは、今日5月11日の静岡新聞の記事です(詳細はこちら)。

問題は「4、5号機が冷温停止後、燃料をそのまま原子炉内で保管するか、燃料プールに移すかという点です。どちらかより安全なのか、そこを重視して検討して欲しいものです。

また今日の静岡新聞には、政府の要請を受けて中部電力が浜岡原発の全原子炉停止を9日決定したことを受けての緊急アンケート調査の結果が出ています(詳細はこちら)。

中電の今回の判断について「納得できる」「おおむね納得できる」を合わせた肯定的な回答は84・6%に上った」ということなので、みなさん、まずまず納得していらっしゃるってことですね。
また、「浜岡原発の全原子炉が停止した場合、電力供給に不安があるか」聞いたところ、「ある」と答えた人は「大いにある」と「少しある」を合わせて75・1%だった」ということで、やはり電力不足に対する不安は大きいようです。
確かに、今の生活がどう変わるのかが十分見えないゆえに、不安は仕方がないと思います。

しかし、今のエネルギーいっぱいの生活はムダが多いのも事実です。むしろ、そのムダを減らすことができるのだという意味では、かなり良いことだと思っていくことが大切だと思います。

2011年5月10日火曜日

浜岡原発停止に関しての各紙の反応

昨日の中電による浜岡原発停止決断を受けて、今日5月10日の各紙の社説は、当然のことながらこの問題について述べています。

浜岡原発の停止が現実になるに及び、基本的には各紙が懸念しているのは電力不足とそれによる経済への打撃です。ただ、その懸念は当たり前であって、むしろそれをどうするかの新しいアイデアが欲しいところですね。

原発そのものの安全性に注目しているのは、朝日中日です。この見方には賛成です。特に津波対策だけで本当に安全なのかという問いは大切だと思います。

私自身は、とにかく「廃炉」にもっていくことが大事だと思いますし、浜岡だけではなく、他の原発についても検討するべきだと考えます。
ですから、朝日新聞に出ている「京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、定期検査の終了予定を過ぎてもなお、営業運転再開を延期している原発が7基にのぼっている。安全対策や地元の理解が求められているためだ。今夏までに6基が定検に入り、再開できない状態が続けば全国にある商用原子炉54基のうち42基が止まる事態になり得る。」(詳細はこちら)という状況は、好ましい状況だと思っています。
確かに電力不足の問題はありますが、これを機に生活を転換するくらいの思いが無いと、これからの日本は世界でもやっていけないのではないかと思っていますので、ある意味受け入れるべき状況だと思っています。(日経読売毎日産経の各社説はこちらからどうぞ)

2011年5月9日月曜日

中部電、浜岡原発の全面停止決定

各紙のWEB版で報道されていますが、タイトルは静岡新聞からです(詳細はこちら)。
これに関しては、もう言うことはありません。

地元御前崎市の懸念も、とりあえずは大丈夫のようですので(詳細はこちら)、まずは一安心です。

あとは、どうやってそのまま「廃炉」に追い込むかです。停止期間は2年間ほどのようですが、早めに「廃炉」へ向かうような方法はないか、研究していく必要がありますね。


2011年5月8日日曜日

浜岡原発停止要請に対する反応(新聞記事より)

今日5月8日のCHUNICHI Webに、中日新聞が行った中部電力の供給エリアと重なる愛知と岐阜、三重、静岡、長野の5県40人へのアンケートの結果が出ています。(詳細はこちら)。
ほとんど時間がない中でのアンケート結果のため母数が少ないですが、「廃炉」賛成は約半分です。その結果電気料値上げを認めるのは約6割ですから、大方は今回の政府の判断を容認しているとみてもよいのかと思います。


一方、地元の声も今日の中日新聞には出ています(詳細はこちら)。
浜岡原発のある御前崎市は、平成の大合併で浜岡町と御前崎町が合併して誕生しました。従って、もともと「原発の街」と呼べる地元は旧浜岡町の地域になります。浜岡原発一号機を誘致した当時、浜岡町は純粋な農村地域で、東海道線から離れた地域のため取り残された感があり、決して豊かとは言えない土地でした。ですから、原発を誘致したのです。その後の町の発展ぶりは目覚しいものでした。原発を誘致したおかげで、病院ができ、文化会館や図書館、市民プールができ、上下水道も完備され、近隣の市町村の住民から見ると、とても羨ましい生活環境でした。それもすべて「原発のおかげ」だったのですから、記事にあるような、地元の複雑な反応は当然なのです。


中電は結論を持ち越したとはいえ、拒否できないとの判断が強いのでしょうね。その証拠に、三田敏雄会長が火力発電の燃料の液化天然ガス(LNG)を追加調達するため、中東のカタールに向かったようです(詳細はこちら)。


またこちらの会社のトップは、菅首相の判断を評価しているようです(詳細はこちら)。この方がこう言っているのですから、やはり中電としてはイヤとは言えない状況なんでしょうね。
東海地区の某自動車会社の反応が気になるところですが、この方のこの発言は、浜岡原発の停止を望んでいる人間にとっては頼もしいですね。


しかし、中電から電気の供給を受けている地域の人々の節電への努力は期待したいところですね。私は個人的にはエアコンの冷気が苦手なので、日中はエアコン無しでも気になりませんので、それほど心配していませんが、節電にこころがけるように今から家族や職場での実行について考えたいと思います。

2011年5月7日土曜日

菅首相の浜岡原発停止要請に対する各紙の反応

今日5月7日の各新聞の社説を見ると、積極的に評価しているのは毎日新聞ですね(詳細はこちら)。

朝日・中日あたりは前向きな捉え方をしているように読めます(朝日はこちら。中日はこちら)。
読売は浜岡に対しては賛成のようですが、その他の原発は止めるなというように主張しているのですから、何か微妙な社説ですね(詳細はこちら)。日経は批判的な感じに読めます(詳細はこちら)。産経ははっきり批判的です(詳細はこちら)。

ただ突然の発表だったので、それに対する反発もあることはやむを得ないと思いますし、浜岡を止めるのならば当然他の原発のことも考える必要があります。経済への影響も懸念されるわけですから、複雑な反応になってしまうのも仕方がないと思います(中日には川勝知事と石原御前崎市長のコメントがありますので、こちらにリンクを貼っておきます)。

「浜岡は特別」である根拠が、「浜岡原発直下で発生すると想定される東海地震が、今後30年以内に発生する確率を87%」だからというのは少し不安ですね(詳細はこちら)。
30年以内ってそんなに先の話ではないですし、当然今この瞬間だって可能性はあるわけです。
中電も会社として難しい判断であることは理解します。しかし、判断を持ち越しするにしても(これに関する記事はこちら)、判断を遅らせている間にどうなるかわかりませんので、できるだけ早く「停止」という判断を下すことを期待します。



2011年5月6日金曜日

浜岡原発、一時全面停止へ 首相、中部電に要請

各紙のWEB版で伝えられていますが、大きな進展です!!
タイトルは静岡新聞WEB版のものです(詳細はこちら)。

菅さん、よくぞ言ってくれました。今まで、ケチョンケチョンに言ってごめんなさい。
やるときはやってくれます。

YOMIURI ONLINEにはこれに対する中電社長のコメントが出ています(こちら)。
まぁ、中電らしい返答ですが、海江田経産相が、同原発停止に伴って予想される中電管内の電力不足について、「計画停電などの事態には至らないと思う」との見通しを示しているんですから、原発を強引に稼動させる理由もないわけですし、これで止めなければそれこそ大騒ぎになるでしょうから、イヤとは言えないでしょう。


実際に停止するまでは気が抜けないですが、とても嬉しいニュースですね。



2011年5月5日木曜日

海江田万里経済産業相が浜岡原発を視察

今日5月5日は「こどもの日」です。
その子ども達のためにも、浜岡原発を止めることが一番大切だと思っています。

タイトルのように、今日5日海江田経産相が浜岡原発を視察し、3号機の再稼働に関してコメントしています。また、川勝静岡県知事は再稼働に関して改めて慎重な立場を示しています(詳細はこちら)。

海江田経産相は慎重な発言ですが、川勝知事の「付け焼刃」との発言は、かなりの不信感のあらわれと見ましたが、どうでしょうか。
さらに、「3号機の再稼働できなければ、4・5号機も動かすことが難し」い、「地域住民の不安が払拭されない中で、再稼働をするはずがない」との発言も、かなり突っ込んだけん制だと感じました。

これらのコメントから私は、川勝知事は中電に対してかなり不信感を持っているように感じました。このような知事の言動は浜岡原発を止めるためには、かなりプラスに働く要素です。県のトップがこう思ってくれているうちに、できるだけ多くの県民も、「浜岡原発を止めろ!」という気持ちを持ってくれることを願います。
一番はじめに書いたように、浜岡原発を止めることが、子ども達の明るい未来を切り開く、大切な鍵になると信じています。

2011年5月4日水曜日

小旅行に行ってきました。

4月30日のエントリーに書いたように、5月2日から関東圏に旅行してきました。

目的のひとつは、東京多摩地区の弟のところにおふくろを連れて行って、孫の顔を見せてやることで、こちらの方は2日の夕方こちらを出発して、幸い東名も混んでいなかったので、その日の夜には弟の家に着いて、晩ご飯を食べることができました。

もうひとつは、おふくろの両親の墓参りです。こちらは茨城県との県境に近い埼玉県でしたので、多摩地区の弟の家から3日朝に出発したのですが、都心を横切る形になりましたので、それはもう大変な渋滞にハマってしまいました。6時間かかってようやく墓参りも済ませることができましたが、途中の景色で気になることがありました。

茨木県との県境に近い場所ですから、当然東日本大震災の影響をうけている場所です。そのせいか、道すがら見る家の屋根に、ブルーシートがかかっている家を何件も見たのです。
同じ光景を2009年8月11日のM6.5だった駿河湾を震源とした地震(詳細はこちらで)の時にも見たので、あれはおそらく瓦屋根に被害を受けたお宅なんだろうと思ったわけです。
宮城や福島といった地域の被害がものすごく大きくて、逆に他の地域の被害は気にも止められていないというのが現状なのでしょうが、ただ実際被害にあわれたお宅は大変でしょう。
静岡県に住んでいると、地震の被害に関してはテレビなどの報道でしか知る由もなかったわけですが、他の地域の被害の実情を知らなかったゆえに、その現実を見た思いがします。


しかし、自粛によってGWの人出が怪しまれていましたが、あの渋滞ならばそれほど心配はないと思います。なんせ、渋滞しなければ多分2時間程度で行けるはずのところが6時間ですし(笑)、遠出する人は多くなかったにしても、大渋滞を引き起こすほどの人の移動があったということですから、それなりにお金も使われていると思います。

2011年5月1日日曜日

「日本リセット」の道筋 週のはじめに考える

タイトルは、今日5月1日の中日新聞社説です(詳細はこちら)。

いい社説だと思います。特に次の部分は適切な指摘だと思います。


認識が甘くないか
東日本大震災復興構想会議の特別顧問に就任した哲学者の梅原猛氏(86)は「あの敗戦と比べてもはるかに深い亡国の危機に直面している」と本紙コラムに書いています。確かに敗戦直後と比較すると社会全体の「成熟化」「高齢化」に伴い日本人のエネルギー、元気度、がむしゃらさなどの点では、貧しくとも若さに任せて懸命に生きた昭和二十年代より深刻かもしれません。それだけに復興は「震災前の生活を取り戻す」という従来の延長線上的な発想ではなく、新たな生活基盤を科学的、合理的、効率的に模索するものでなければなりません。
 その点、気になることが一つあります。3・11後の原発に関する各種世論調査では「廃止・減らす」と「増設・現状維持」に二分されるか、「増設・現状維持」のほうが多い結果が出ているのです。福島原発との距離感があっての回答かもしれませんが、それにしても「認識が甘い」といわざるを得ません。「安全には絶対がない」ことを今回の放射能漏れ事故は警告したわけで、私たちは、それを前提に原発とどう付き合うのかを決めなければなりません。
浜岡原発に関しての川勝県知事の意見が、昨日4月30日に静岡新聞に出ていました(詳細はこちら)。
また、今日の中日新聞には4月中・下旬に行った、静岡県内35市町の首長への原発問題に関するアンケート結果が出ています(詳細はこちら)。
川勝知事も15市町村長も適切な考えだと思います。「脱原発」の立場を明確にしたのは三上元・湖西市長のみとはいえ、「中電が実施または今後計画している対策で安全が十分に確保されると答えた首長はいなかった」ことや、「福島第一原発事故をめぐる国や東京電力の情報公開について、全市町が「情報があいまい、遅い」「国民を不安にした」などと対応を批判した」ことは評価できます。まぁ欲を言えば、もう少し多くの首長が原発に対して、もう少しはっきりと「NO!」との意見を持ってくれると嬉しいのですが。世論調査で「増設・現状維持」のほうが多い結果であることを考えると、もっと世論が「原発NO!」となるようにしていかないといけないですね。微力ながら、このブログで主張し続けていきます。