2011年10月31日月曜日

10月31日の中日新聞より

一つ目は、「浜岡周辺自治体が情勢連絡の初会合 30キロ圏の7市町」の記事です。

先だって発表された、EPZの拡大案を受けての発足です。EPZ拡大案が、仮に案のままで終わったとしても、今や多くの人間が原発に対して関心をようになっていますから、この「浜岡原発情勢連絡会」の発足は正解だと思います。

二つ目は、「中日春秋」です。

幕末の鳥羽伏見の戦いでの「錦の御旗」が偽物だったという話から、作家の半藤一利さんの「のちの世になっても、この錦の御旗すなわち大義名分ないし正義ッ面というやつは、おうおうニセものである場合が多い。心すべきことのようである」との言葉を受けて、TPPの推進派と慎重派のどちらが偽物か、「来月中旬のアジア太平洋経済協力会議(APEC)までに参加の是非を決めるという内閣の方針は拙速にすぎる。優先されるのは、国内の議論を深めることである。」との意見が述べられています。

「大義名分」が往々にして偽物である場合が多いというのは、TPPに当てはめるだけでなく、他にもいろいろ言えます。福島第1原発をめぐる政府発表などもまさにそうだと思いますし、そもそも東日本大震災が起きる前の、様々な政府の発言はほとんどがそうだったと言えると思います。

「浜岡原発情勢連絡会」での、中電静岡支店原子力グループの杉山和正部長が「情報公開を徹底して透明性を高めたい」とあいさつしているように、TPP議論を始め、様々な問題に関して、政府は情報公開をきちんと行うべきであり、国内での議論をしっかりするべきなのです。
どうも、最近の民主党は海外で約束してくるパターンが多く、国民などそっちのけの状態なので、これは改めさせないといけません。そのためにも、多くの人々の間で、あらゆる議論が話し合われるような社会を目指したいものです。

2011年10月30日日曜日

「神仏います近江展」

昨日に続き、GigaZineからです。

「神仏います近江展」という、「滋賀県にある仏教美術と神道美術のうち300件以上を集めて展示するという過去にないレベルのイベント」が紹介されています(詳細はこちら)。
滋賀県立近代美術館・大津市歴史博物館・MIHO MUSEUMの三会場で行なわれています。

信楽会場【MIHO MUSEUM】では、「天台仏教への道 -永遠の釈迦を求めて-」と題して、日本仏教の母山と称される天台仏教の確立までを、瀬田会場【滋賀県立近代美術館】では、「祈りの国、近江の仏像 -古代から中世へ-」と題して、平安から鎌倉、室町時代に亘る仏像の変遷を、大津会場【大津市歴史博物館】では、「日吉の神と祭」と題して、古事記にも記述がみえる比叡山延暦寺の守護神、日吉大社の祈りの歴史をテーマに展示を行います。

こちらに、「神仏います近江展」のホームページへのリンクを貼っておきます。

滋賀県は京都から近いので、意外と多くの神社仏閣があるからこそ可能なイベントです。
信楽町は、天平14年(742)、聖武天皇が造営した紫香楽宮や日本六古窯のひとつに数えられる「信楽焼」などでも有名なところなのですし、大津市は天智天皇皇が造営した大津宮から始まり、延暦寺と園城寺(三井寺)など、魅力たっぷりの場所です。

2011年10月29日土曜日

「第47回 京都非公開文化財特別公開」

GigaZineを見ていたら、タイトルの記事が出ていました(詳細はこちら)。

「非公開文化財」とあったので、何かと思いましたが、要するに普段は公開されていない文化財を限定公開するということのようです。
このような企画があることを、以前もどこかで聞いたことがあるような、無いような。第47回ということなので、かなり昔から行なわれていて、もう恒例ということですね。

京都市上京区にある「浄土宗 浄福寺本堂」は「日本最古の違法建築」として有名な建物で、今回初の一般公開です。この「浄土宗 浄福寺本堂」を含めた18カ所が公開になるということですが、11月7日まで、寺社によってはもっと早く終わってしまうところもあるようです。

このイベントを行なっている「公益財団法人 京都古文化保存協会」のホームページには、18カ所の寺社がでていますので、興味がある方はこちらで確認して下さい。

2011年10月28日金曜日

中国で金石文発見相次ぐ(asahi.comより)

金石文(きんせきぶん)とは、金属や石などに記された文字資料のことです。高校の日本史でも、埼玉県稲荷山古墳出土鉄剣銘や、高句麗好太王碑文などが出てきます。

「日本」呼称、最古の例か 678年の墓誌?中国で発見

一つ目は、10月23日のasahi.comの記事です。
「日本」呼称使用例の最古のものだという点も重要ですが、個人的には「白村江の戦い」以後の状況や、百済と日本との関係がわかる資料ということが大変興味深いですね。
「白村江の戦い」には、静岡市清水地区を本拠とした廬原国造である廬原氏が出兵しているので、静岡県とのつながりもまんざらではないのです(白村江の戦い廬原氏との関連に関しては、こちらを御覧ください)。


謎の契丹文字 刻む石碑 日本・モンゴル合同隊が新発見

二つ目は、10月28日のasahi.comの記事です。
中国の北の方にいた遊牧系は多いですが、高校の世界史の教科書なども、あまり詳しくは出ていません。頻繁に中国に顔を出すわりには、あまり詳しくわかっていないことが多い民族が多いのです。
なかでも、この記事に出てくる契丹民族とその国家である遼は謎が多いことで知られています。
高校の日本史には、日本と交流が深かった渤海を滅ぼした国家として名前は出てきますが、その後の日本は遼とは国交を結んでいないために関わりがありません。高校生もほとんど知らないかもしれません。
ただ、そんな謎の国家が明らかになっていくことが歴史のおもしろさです。今回の発見が、さらなる謎解きに貢献することを期待したいですね。

2011年10月27日木曜日

八重山教科書問題の「有償」発言に対する沖縄の反応

昨日の中川文科相発言を受けての竹富町などの反応を、沖縄タイムスで見つけましたので、紹介します。


竹富町の慶田盛安三教育長は「まさか。本当の話なのか」と絶句。一呼吸おいて「国からはこれまで指導もなかった。選定から採択のプロセスの中で、竹富にどういう瑕疵(かし)があったのか、はっきり示してほしい」と怒りに変わった。
「無償で教科書を与える無償措置法は子どもの教育を受ける権利を大事にしたものだ。なぜ子どもにペナルティー(罰)を与えるのか。無償法だけの問題ではなく、憲法問題に発展する可能性がある」と厳しく指摘した。

沖教組八重山支部の上原邦夫支部長は「竹富町に対する脅し」と文科相見解を批判。国自らが無償措置法を無視し、全委員協議を有効とした県教委文書を踏まえない姿勢を疑った。

またそれとは別に、琉球大法科大学院の高良鉄美教授らを始めとした、識者のコメントの記事もありましたので、それにもリンクを貼っておきます。


昨日の大臣の発言を聞いて、そういう判断で良いのだろうかと思いました。何か違和感を感じましたが、いくら法制局の解釈とはいえ、なんとなくすっきりしないです。

2011年10月26日水曜日

沖縄・八重山問題 竹富町に自費購入促す 文科相が方針

タイトルは、今日(10月26日)の毎日jp掲載の記事です(詳細はこちら)。

ryukyushimpo.jpには、「地方公共団体自ら教科書を購入し生徒に無償で給付するということまで法令上禁止されることではないとの解釈が法制局からも出てきた。これに従って淡々とやっていきたい」との大臣の言葉もでています。

いゃ、どうなるのかと注目していましたが、そう来たかとかなり驚きました。

法制局の解釈ということなので、文科省としてはこれで問題収束に持っていきたいのでしょうが、竹富町はどう対応するのでしょうか。

2011年10月25日火曜日

被災地訪ねて学ぶ修学旅行 地元も賛同「現実見て」

タイトルは、10月23日のasahi.comの記事です(詳細はこちら)。

子どもの通っている小学校でも最近6年生が修学旅行へ出かけたようですが、ディズニーランドだとか(未だディズニーランドに行ったことのない我が家の2年生は、それを聞いて早くも6年生での修学旅行に夢をはせていますが(^_^;))。

ただ、同じ「修学」旅行ならば、記事のような旅行の方がいいように思います。
小学生ではややインパクトが強いかなという気もしますが、中学生なら問題ないですし、高校生でも良いですね。

私も今年は修学旅行に行くのですが、仕事とはいえ個人的には被災地への引率の方が望ましい気がします。このような旅行の方が、「生きる力」につながるように思うのですが。

2011年10月24日月曜日

元寇船の映像公開

10月20日にエントリーした元寇船発見のニュースの続報です。

asahi.comと毎日jpとで、出ている写真が少し違いますので、この手の情報は多いほうが良いのですので、両方のリンクを貼っておきます。

全長20メートル、釘の跡も 発見の元寇船、映像公開」(asahi.com)

元寇で沈没した船発見」(毎日jp)

2011年10月23日日曜日

国の文化審議会による重要文化財に関する答申

国の文化審議会が21日に需要文化財に関する答申を行い、それに関しての記事がYOMIURI ONLINEに出ていましたので、紹介します。


一つ目は、ちょっと驚きの記事です。
重要文化財の土地転売が判明、初の指定解除答申

記事にもありますが、「重要文化財の土地の指定解除は初めて」だそうですが、これは土地転売を見落としていた大津市のミスでしょうね。住宅が建ってしまい、景観が変わってしまっているでしょうね。結果的に解除はやむを得ないですが、このようなミスが起こってしまうようでは困りますね。

また、この時に重要文化財指定を答申した建物は6件で、そのうちYOMIURI ONLINEには、国内に唯一現存する長波無線通信施設である「旧佐世保無線電信所(針尾送信所)施設旧長州藩主・毛利家が1916年に建てた「旧毛利家本邸に関しての記事がありますので、リンクを貼っておきます。

2011年10月22日土曜日

静岡県NIE研究会発足

今日(10月22日)、静岡県NIE研究会の発会式が、静岡新聞社で行なわれ、研究会が発足しました。

静岡県NIE推進協議会会長の角替弘志常葉大学教授が顧問となり、研究会会長には静岡市立由比小学校の望月和彦校長が就任し、三島市立長伏小学校の西島哲治先生が事務局となりました。

会員は小中高大学の教員、教育委員会の方、新聞社の方で、44名でスタートです。

会則は決めましたが、活動計画など詳細はこれから検討するということです。見切り発車の感は否めないですが、とにかく動き出さないとということのようです。
平成25年7月に、静岡でNIE全国大会があるので、それが強い要因なのではと思いますが、推進協議会とは別に、自主的にNIEを研究する組織ということですし、いろいろと意見を寄せて欲しいとのことでしたので、今後どのように活動して行ったらよいか、考えてみるつもりです。

まずは、44名の会員でスタートする「静岡県NIE研究会」ですから、「SNK44」なんていうネーミングを名乗ってみてはどうでしょうか(^_^;) イヤ、ちゃんと考えますって。


10月24日追記:23日の@-s静岡新聞ニュースに、研究会発足の記事が出ていましたので、リンクを貼っておきます。

2011年10月21日金曜日

原発事故の防災重点区域、30キロ圏に拡大案

タイトルは、昨日(10月20日)のasahi.comからですが(詳細はこちら)、他の各紙でも話題になっています。

これを受けて、各原発立地道府県では、大騒ぎになっているでしょうね。
静岡県の浜岡原発に関しても、昨夜のニュースで報道されていましたし、今日の朝日新聞でも大きく取り上げられていました(「11市町74万人対象」)。

半径10キロ圏内の人口は、県が国勢調査から推計すると約8万人。これが30キロ圏内になると、11市町の約74万人に広がる。

これだけの規模に拡大されれば、浜岡原発の再稼働は容易ではないだろうとされていますが、まさにそのとおりですね。

また、当然のことながら、今後防災計画の見直しが必要になりますが、「原子力安全委員会の案がまとまり、国が見直すのは早くても来年度以降になる見込みだ。県の地域防災計画の見直しは、それを待つことになる」とされていますが、早急な対策が必要なのは当たり前です。それが遅くなるのならば、原発は当然稼働すべきではありません。いや、稼働させてはいけないのです。

2011年10月20日木曜日

神風で沈んだ元寇の軍船、長崎・松浦沖で発見

タイトルは、今日(10月20日)のYOMIURI ONLINEの記事です(詳細はこちら)。

木材を組み合わせた中世以前の構造船が原形をほぼとどめて出土したのは初めて。構造船としては最古の発見例となる。


これは凄い発見です。700年以上昔のものですし、木材を組み合わせたものなので、組んだところは当然弱いわけです。海の中で潮の流れがありますから、そういう部分がこわれてしまう可能性が高いはずですが、よくきれいに残っていたものです。


さらに調査が進んで、詳細な報告が出されるのが楽しみです。

2011年10月19日水曜日

静岡県の広報は優か不可か?川勝知事自ら評価へ

タイトルは、今日(10月19日)のYOMIURI ONLINEの記事です(詳細はこちら)。

確かに、ものによっては広報が不十分なのか、やり方が悪いのか、あるいは他の原因なのかわかりませんが、全く知らなかったということが時々あります。
受け取る側の問題もありますが(例えば、『広報しずおか』を読んでいないとか)、特に仕事をしている方だと、県の広報に接する機会があまりないということが多いのではないでしょうか。

私などは意識してチェックしていますので、おそらく知っている方だと思うのですが、もし意識的にチェックしていなければ、どれだけ知っているのか定かではありません。
テレビは見ませんし、ラジオは朝出かけるまでの時間に支度をしながらつけていますが、しっかり聞いていないことも多いですし、通勤の車の中でのわずかな時間のラジオで、県の広報に接する可能性は多くありませんしね。

ただ、どういう方法で、どういう基準で評価するんでしょうか。かなり難しいのではないかと思うのですが。

2011年10月18日火曜日

焼津市の清水泰市長は「永久停止すべきだ」と表明。

今日(10月18日)の東京新聞の夕刊に掲載されました(詳細はこちら)。

記事にもありますが、焼津市は、1954年のアメリカにビキニ水爆実験で被ばくした第五福竜丸の母港だった街です。私もその時に亡くなった久保山愛吉さんのご家族を個人的に知っていますので、焼津市の市長がこのような意見を表明したことに対して、敬意を表します。

清水市長の話にもありますが、立地自治体が原発を受け入れた最大の原因は、お金です。浜岡原発にある御前崎市、特に合併前の旧浜岡町はその恩恵を最大限に受けています。しかし、清水市長の言うように、「一度多額の交付金をもらうと、頼ってしまう。一定期間がたてば、原発を新しくつくり、余分に交付金をもらう。その繰り返し。そのサイクルにはまってしまい、抜け出せなくなる」のです。

今日の中日新聞に、次のような記事が出ています。
中電、3年間で26億円寄付 県と浜岡周辺4市に」(CHUNICHI Web)

この、原発にからむお金は、全国市民オンブズマン連絡会議事務局長の新海聡弁護士のコメントにあるように、「原発立地自治体の感覚がまひしている証拠。プルサーマルへの協力金も「金を払うから賛成してくれ」と言っているのと同じ。自治体の自立性を害し、政策をねじ曲げる元凶」です。

今日の静岡新聞には、「県税のうち、核燃料税は中部電力浜岡原発の全面停止でゼロとなり、本年度当初より10億円減少する見込み」と出ています(「2012年度財源不足410億 県当初予算案」)。

しかし、清水市長の言うように、「たとえ裕福でなくても、最低限の行政運営はやっていけるはず」です。
昨日の中日新聞に出ていた、川勝知事の考え(「原子力、今こそ研究を 川勝知事に聞く「脱原発考」)も理解できなくはないのですが、私としては、原発がない安心な日常を選びたいです。

2011年10月17日月曜日

鉛筆削り日本一は誰だ…来月、京都で大会

タイトルは、昨日(10月16日)のYOMIURI ONLINEの記事です(詳細はこちら)。

いいところに目をつけたなぁと思います。子どもだけでなく、大人も刃物で鉛筆を削ることは少なくなっていますから、おもしろいイベントになると思います。

それとは別に文具マニアとしては、鉛筆は何を使うのかとか、刃物は何を使うのかとかが気になりますね。

『ステーショナリーマガジンNo.007』にも鉛筆がいろいろと出ていましたが、最近鉛筆の魅力が見直されているってことでしょうか。
鉛筆って、メーカーによって、芯や木が違うので、削り分けるとかなりおもしろいんですよね。個人的に木を削るのが大好きなので、木の削れ具合や削りカスの感じも気になってしまいます。
芯の部分はきれいに削るのが難しいですから、うまく削れると使うのがもったいなくなってしまいます。

そう言っても職場では電動の鉛筆削り器を使ってしまうのが現実なのですが、刃物で削る方が、鉛筆の魅力がわかって楽しいはずです。その意味で、この企画は絶対楽しいと思いますよ。

2011年10月16日日曜日

地震学会最終日の様子

10月12日から静岡市で開催されていた日本地震学会ですが、昨日(15日)が最終日でした。

昨日は、asahi.comに出ていた特別シンポジウムの記事に関してエントリーしましたが、今日のCHUNICHI Webには、シンポジウムに関してasahi.comの内容とはやや違うものが出ていましたので紹介します。

「根拠ない大震法撤廃を」 シンポで地震学の在り方議論

東京大のロバート・ゲラー教授の「地震予知研究は今まで何の成果もない。」という批判については、昨日の記事にも出ていましたが、「前兆現象を基に予知情報を出す枠組みを定めた大規模地震対策特別措置法(大震法)について「予知できる科学的根拠がない大震法は撤廃すべきだ」と指摘し」ていたという記事や、「予知に関して、同大の井出哲(さとし)准教授は「研究費の獲得のために地震予知という言葉を意図的に使う人は詐欺だ」と激しい言葉で非難した」という記事を読んで、相当激しいシンポジウムだったんだろうなぁと想像します。

ただ今回の東日本大震災を受けて、地震研究者がこのような激しい議論をしているというのは、ある意味良かったと思えます。信州大の泉谷恭男教授の、「地震では人が死ぬ。これまでの研究は純粋理学に偏りすぎていた」ということなのです。研究は社会に何らかの形で還元することが最終的な目的なのですから、地震研究は地震発生のメカニズムとか、予知をすることなどが最終的な目的ではないと思うからです。


最終日に行なわれた一般公開セミナーに関する記事も、CHUNICHI Webに出ていましたので紹介します。

「大連動」で大津波誘発 地震学会で教授「東海地震でも」指摘

「東海・東南海・南海地震が起こる南海トラフでも3連動に加え、津波地震が発生する大連動が起きれば、津波高は3連動の1・5~2倍になる」と説明。静岡県内でも、これまでの予想を超える大津波が起こる可能性を指摘した。

古村孝志・東京大大学院教授の指摘ですが、東京大地震研究所の都司嘉宣准教授の指摘ともども、静岡県もこれまでの想定を超える大津波の可能性が指摘されたわけですから、やはり今後は津波に対する対策について、徹底的に見なおさないといけないと思います。

2011年10月15日土曜日

「従来の考え方はリセットを」 地震学会が反省のシンポ

タイトルは、今日(10月15日)のasahi.comの記事からです(詳細はこちら)。

東京大のロバート・ゲラー教授が特別講演で「現在の地震学の考え方である、大きな地震は周期的に繰り返し、発生前に前兆現象があるという前提は成り立たない」
「従来の地震発生の考え方はリセットするべきだ」


「結果的に、私自身は間違っていた」。東北大の松沢暢教授は自身の発表でこう述べた。
なぜM9が想定できなかったのか、地震学の常識がじゃまをしたことなどを分析した。これまでの考え方を見直し、今後は、今回よりさらに大きいM10の巨大地震の可能性も検討する必要があるとした。

素直に反省している姿勢は良いのですが、これまでの考えかたを見直すということは、ゼロからリスタートするということですよね。
では、、今まで東海地震を指摘され、予知のために巨額の投資をしてきた静岡県は、どういう意義があるのでしょうか。まさかムダだったとは言いませんよね。また、今後はどうすれば良いのでしょうか。まさか策なしってことはないですよね。

本当に予知できるのかと密かに疑問に感じていたことがすっきりしたわけですが、今後どうすればよいのかは難しいですね。

このシンポジウムの内容を見ても、我々は本当にこの先のことを、自分たちでしっかり考えて行動しなければならないということを再認識すべきであるということを、肝に命じなければいけません。

2011年10月14日金曜日

日本地震学会、静岡市で開催

10月12日から開催されている、日本地震学会での報告に関する報道が、いくつか出てきていますので、気がついたものを紹介します。

M8.6宝永地震 再評価でM9超の可能性」(CHUNICHI Web)

糸魚川断層帯地震と連動も 石橋名誉教授指摘」(毎日jp)

周辺で20メートル津波の可能性 想定の倍」(毎日jp)

中でも、3つ目の記事はちょっと気になりますね。
「周辺」というのは、浜岡原発周辺という意味ですが、「中部電力浜岡原発が立地する海岸に、遡上(そじょう)高(内陸へ駆け上がる津波の高さ)15~20メートルの津波が押し寄せる可能性があることが、明応東海地震(1498年)を調査した東京大地震研究所の都司嘉宣(つじよしのぶ)准教授(地震学)の分析で分かった」という内容です。

明応東海地震で浜岡原発の西約30キロの同県磐田市掛塚付近で遡上高約10メートルの津波があったとの分析」を、

浜岡原発が立地する海岸に当てはめると、浜岡原発立地点は浅い海底が外洋に突き出すように広がり、津波のエネルギーが集中しやすい地形になっていると指摘、「浜岡原発には(明応東海地震で掛塚を襲った津波の)5割増し、もしかしたら2倍の津波が来る可能性がある」と述べた」ということです。

ここで言われている「浜岡原発立地点は浅い海底が外洋に突き出すように広がり、津波のエネルギーが集中しやすい地形になっている」との指摘は、9月時点でも毎日jpで報道されていたことです。この時の記事には、その立地の図も出ているので、ここにリンクを貼っておきます。

浅い海底が外洋に突き出て、津波のエネルギーが集中しやすい浜岡原発付近※東京大地震研究所のデータを基に作成

この図を見てもらえばわかると思いますが、浜岡原発周辺は確かに浅瀬になっています。そもそも近くの御前崎に灯台があるのは、浅瀬で船が座礁するのを防ぐためですから、それだけ津波のエネルギーが集中しやすいというのは納得できます。

浜岡原発には(明応東海地震で掛塚を襲った津波の)5割増し、もしかしたら2倍の津波が来る可能性がある」という言い方なので、実際に20メートルになるかは定かではありません。

ただ、今日(10月14日)の毎日jpに出ている、、「高さ18メートルの防波壁を建設するなどの中電の津波対策については「膨大な数の核燃料がある以上、廃炉にするしないにかかわらず対策はすべきだ。努力は認めるが、津波対策だけで安心とは思えない」」という藤枝市の北村市長のコメントに対して同感です。

ちなみに、藤枝市は浜岡原発から半径30キロ圏にあります。その藤枝市の市長は、

東海地震の震源域でもある一番危険な地域に原発が必要とは思えない。安全が担保されないならば、廃炉も含めた判断をしなければならないだろう

全面停止した5月から徹底して節電を行い、夏を乗り切ることができた。浜岡原発に頼らなくても電気は賄えると証明された

と述べています(詳細はこちら)。全くもって同感です。

2011年10月13日木曜日

民の声を恐れよ 脱原発デモと国会

タイトルは、昨日(10月12日)のCHUNICHI Web掲載の中日新聞社説です(詳細はこちら)。

ここ最近では、今ほど人々が活動していることはないですね。今まで、政治のせいにしていたことに対して、人々がその反省から、行動に出始めているのです。これこそが、本来の民主的な国家のあり方ではないでしょうか。

浜岡原発停止訴訟の初弁論も行なわれたことですし、12月からは東京都と大阪市、静岡県で、原発稼働の是非を問う住民投票実施に向けた署名活動が始まります。

それぞれの人間が、それぞれのレベルで活動をすれば良いのですから、私たちは「民の声」を発し続けるなければならないわけですし、そうすることがとても大切なのです。

2011年10月12日水曜日

知らなければ集中することができない「集中とは何か」と「集中を持続させる方法」

タイトルは、GIGAZINEに出ていた記事です(詳細はこちら)。

45分の集中に対して15分の休憩

よく考えれば、これって学校と同じですよね。45分授業というのは、小学校や中学校なのでしょうが、高校になると50分とか65分授業とかですね。まぁ、学年が上がった分、多少長くなるということですが、休憩は10分というところが多いのでしょうか。そう考えると、休み時間が短いのでしょうか。
ただ、この休憩15分というのは、「何かを食べることでブドウ糖を摂取できれば集中力は回復します。ただし、このとき糖分が燃料として使えるようになるまでにだいたい15分ぐらいかかるので、何かを食べることでブドウ糖を摂取できれば集中力は回復します。ただし、このとき糖分が燃料として使えるようになるまでにだいたい15分ぐらいかかるの」ということから来る時間ということですので、学校などでは休み時間に何かを食べるというわけではないので(高校生は食べるかもしれませんが)、学校での現状が、比較的理想的な時間帯ということですね。

それでも集中できない、という時には、いっそ「寝る」という選択もあります。これはぐっすり寝るというのではなくてうたた寝のことですが、だいたい20分ぐらいあれば脳は回復します。

高校などでも「昼寝」の時間を設けて、成果を上げているところもありますね。ただ、多くは昼休みは遊びやおしゃべりに費やされてしまうことが多いので、結局午後の最初の授業で居眠りが多くなってしまうわけです。

これでもまだ集中できないという場合……それは意志の力が不足しています。「いつかは頑張る」と言っている人に「いつか」は訪れません。「いつか」というのは、いつも今この時のことを指しているのです。

これは最もな意見です。確かに「いつかやります」、「今度から」と言う人は、あまり実現することは多くないでしょう。やはり強い意志で、思い立った瞬間からやらないとダメでしょうね。自分も気を付けないと(^_^;)

2011年10月11日火曜日

5GBまで保存無料の「Yahoo!ボックス」始動

GIGAZINEを見ていたら、タイトルの記事が出ていました(詳細はこちら)。

YAHOOは毎日使っているのですが、全く気が付きませんでした。私もプレミアム会員になっていますので、50GBが無料ということらしいです(YAHOOボックスに関しての詳細はこちら)。
この手にものは多くても困ることはありませんので、早速申し込んでしまいました。

動画とかを入れたら、50GBなんてあっという間ですね。ただ、無料ですし、「サービス利用中のユーザーが死亡した場合、データを家族や友人に引き継いだり、他人に見られたくないデータを消去できるサービスも提供予定」ということなので、家族には見られたくないような動画や写真(!)の保存先としていいかもしれませんね(^_^;)

2011年10月10日月曜日

子どもの体力、大幅向上 98年度以降最高、文科省

今日(10月10日)は体育の日ですね。(だからといって、特に何か運動をしたわけではありませんが(^_^;))

タイトルは、今日のCHUNICHI Webの記事からです(詳細はこちら)。
東京新聞の方には、もう少し詳細な記事が出ています(TOKYO Webはこちら)。

現行の調査方式になった1998年度以降では、最も良い結果になっています。
ただ、子どもの体力はピークとされる八五年度に比べると依然、低い水準。二十~三十代は低下傾向が顕在化し始めている」ということなので、これから働き盛りとなる人たちが心配ですね。

なお、日経Web刊にも、やや詳細な記事が掲載されています。

私は普段全く運動はしませんので、スポーツなど競技はダメですが、ただフィールドワークで野山を歩きまわるのに支障はないですし(ダイエットがうまくいってからは山城などへ登るのも全然ラクです)、ウチの子どもに付き合って何かする程度でしたらどうにかなるので、なんとか大丈夫かなと勝手に思っています(^_^;)

2011年10月9日日曜日

「住民の論理」で復興を 週のはじめに考える

タイトルは、今日(10月9日)のCHUNICHI Web掲載の中日新聞社説です(詳細はこちら)。

人々が茫然(ぼうぜん)自失している間に急進的な社会的・経済的変革を進める「ショック・ドクトリン」」が世界各地で強行されてきたという指摘は、非常に納得できます。

社説には「ショック・ドクトリン」の具体例として、阪神淡路大震災の復興の話が出てきますが、最近注目されている関東大震災後の復興を指揮した後藤新平の、パリ大改造を模範とした都市計画も「ショック・ドクトリン」なわけです。

東日本大震災の復興に際しても、「千載一遇のチャンスとばかり、「行政の論理」や「大資本の論理」がうごめいている」可能性が高いのではないかと疑いを持たざるを得ません。

もっと豊かになどと口にせず、ひたすら普通の生活を渇望しているわけです。

被災者は「日常を取り戻すことが最大の望みだ」と口々に漏らしたそうです。

誰のための復興なのか、何のための復興なのか、それを第一に考える必要があります。

大震災の復興のスピードが遅すぎます。被災者が望むのは夢の未来都市の建設ではなく、いち早い日常の回復です。「住民の論理」での復興を望みます。

「被災者の生活を第一に考える」のが、やらなければならない復興なのです。

2011年10月8日土曜日

湯たんぽ商戦がヒートアップ 急な冷え込み、高まる節電意識

タイトルは、今日(10月8日)のCHUNICHI Webの記事です(詳細はこちら)。

正直、「えっ、もう?」という感は拭えません。何故って、今日は秋晴れで絶好のお出かけ日和。私でさえ、子どもを連れて、静岡市の登呂博物館で開催中の「発掘された日本列島2011」へ出かけたくらいですから。ちょうど「登呂まつり」とも重なって、かなりの人出でしたよ。
確かに朝晩は冷え込むようになってなぁと思いますが、まだ湯たんぽは早いでしょう!って感じですよね。
ただ、夏の扇風機同様に、もしかして今のうちから買わないと、本格的な冬の時期には品切れってこともありうるのでしょうか?

記事にも、「電気を使わない湯たんぽは、節電だけでなく防災グッズとしても求められている」とあるように、優れもの商品であることは間違いないですので、一家に一つくらいはあっても良いですよね。
我が家でも、子どもがもう少し小さい頃は使っていましたが、昨年は使わなかった気がします。しかしこの記事を読んで、今年から、また使おうか(処分していないか、ウチの奥様は?)と思いました。ただ、まだちょっと早いですけどね。

2011年10月7日金曜日

ガラスつぼのふたに金箔細工、京都・平等院本尊台座から

タイトルは、今日(10月7日)のasahi.comの記事からです(詳細はこちら)。日経にも同じ話が出ています(こちら)。

「截金(きりかね)」と呼ばれる技法で、截金がガラスに施された例は世界初という。

今だにこういう発見があるのが、歴史のおもしろみです。

asahi.comには写真が出ています。おもしろい形をしていますが、なかなかきれいなものです。

実物は、「8日から来年1月13日まで、境内の「ミュージアム鳳翔館」で公開される」ということなので、チャンスがあれば、ぜひ見たいですね。

正倉院展といい、東大寺といい、この秋は奈良・京都への旅行は、一押しですね。

2011年10月6日木曜日

来年度の一般会計予算の概算要求額が凄いことになっています。

今日(10月6日)の日経社説と毎日社説が、この問題を取り上げています。

100兆円近くの予算はとうてい組めない」(日経Web刊)

概算要求98.5兆 聖域設けず絞り込みを」(毎日jp)

どちらも聖域を設けずに、ムダを除き、もっと抑えるべきだ、特に復興関係をきちんと見直す必要があるのではないかとの主張です。

確かに、復興関係を上限を設けずに省庁の要求を認めた結果、3.5兆円に膨らんでいますし、その他の部分でも、同じような勢いで膨らんでいるように思えます。新規国債発行額は抑えないといけません。これ以上の財政悪化とならないためにも、来年度の予算は抑制気味にすべきです。否、来年度に限らず、復興関係費用があるうちは、抑制気味に予算を組むべきだと思います。ギリシャ等に続くことだけは避けないといけません。子どもたちの未来のためにも、ここから頑張らないといけないのです。

なお、新静岡セノバに関する昨日のエントリーで紹介した日経の記事の続きが、予想通り今日の新聞に(下)として出ていますので、リンクをはっておきます。社長のインタビューです。

2011年10月5日水曜日

新静岡セノバオープン 待望の市民でにぎわう

タイトルは、今日(10月5日)の@-S静岡新聞ニュースです(詳細はこちら)。

静岡県、特に中部地方に住んでいる方々にとっては、おそらく待ちに待ったオープンでしょうね。
「ビームス」や「東急ハンズ」などの県内初出店の80店舗を含む153店舗も入った商業施設ですし、おまけにシネコンまで入っているのですから、年内、いや年度内中はかなり混雑することでしょう。

日経新聞にも、このセノバのオープンで静岡市の中心街が変わると、特集が組まれています。昨日と今日で、特集の(上)(中)ですので、明日は(下)が来るのかと思いますが、確かに静岡市内の人の流れは大きく変わると思います。

これが静岡の景気にどんな影響を与えるのか、興味のあるところです。おそらく、年末とか年度末あたりに何かしらの報告が出ることでしょう。

ただその前に、実際自分で出かけて、楽しんで来たいと思います。個人的には、MARUZEN&ジュンク堂書店と東急ハンズが入ったことが何よりも嬉しいですね。

2011年10月4日火曜日

今日の新聞記事より(奈良では文化の秋ですね。)

一つ目は、東大寺境内に10日オープンする「東大寺ミュージアム」開館記念特別展「奈良時代の東大寺」の記事です。

天平仏の傑作、一堂に 東大寺ミュージアムお披露目」(asahi.com)

これはスゴイですよ、何せ、「展示品は国宝12件と重要文化財24件を含む計60件」もあるんですから。
特別展は2013年1月14日までですが、行けるチャンスがあるかどうか? いきたいんですけどねぇ。

二つ目は、「奈良・正倉院で「開封の儀」」(YOMIURI ONLINE)の記事です。

こちらは、今月の29日から始まる「第63回正倉院展」のための準備です。
今回の正倉院展は、香木「黄熟香(蘭奢待)」が14年ぶりに出展されるなど、話題になっています。
11月14日まで、奈良国立博物館で開かれるわけですが、こちらにもいきたいですねぇ。
(たぶんどちらも行けないでしょうけど(T_T))

2011年10月3日月曜日

原子力教育事業、6割以上無競争で落札 

タイトルは昨日のCHUNICHI Webの記事です(詳細はこちら)。

一般競争入札で、6割以上が1団体しか入札に参加しない「一者応札」では、正直言って入札の意味がないですね。

こんな部分にも「原発ムラ」の影響が及んでいるのかと思うと、何もかも信用出来ない感じがします。

一般論として、どのような価格で入札するかなどは企業力の問題。民間か公益法人か(官僚)OBがいるかいないかとは無関係では

競争原理は働いている。入札説明書などの説明は丁寧に行っている

という、担当者のコメントが出ていますが、「競争原理が働いているかどうか」と「入札説明書などの説明を丁寧に行っている」こととは、関係がないのではないでしょうか。

この資料は、2009~10年度に一般競争入札の資料なので、福島第1原発事故後の今年4月、当時の高木義明文科相が「事実と反した表現は見直す」と修正を表明している今後は、もし仮に同じような入札結果であっても、教材などは原発の安全性をアピールするだけのものは作られないとは思うのですが、ただ何か野田内閣の現状を見ていると、不安な気持ちは否定できません。

このような部分に関しても、今後は注意深く見守る必要がありますね。

2011年10月2日日曜日

ブログ開設1周年

今日(10月2日)で、ブログを開設して、ちょうど1年になりました。この間、このブログにお越しいただいた方々には、感謝申し上げます。ありがとうございました。

ちょうど1年前、自分に勉強することを課すために、その記録をつけることで奮起させるつもりで始めたわけですが、タイトル同様なかなか「学成り難し」です(^_^;)

ただ、改めて考えさせれることが多い1年でもありましたので、その意味ではこのブログを開設したのも、まんざらではないと思っています。
中でも最も大きいのは、やはり「3.11」です。これほど、自分や家族のことを含めて、日本、そして世界の未来を考えさせられた出来事はありません。もちろん、未来を考えることは進行中です。
まだまだこれから、微力ながらいろいろと考えていかなければならないと思っていますし、それがこれからの自分を支える大切なものだと思っています。

そう思っていたら、中日新聞の社説でいいものが出ていました。

原発と社会の倫理」(CHUNICHI Web)

ここで、述べられている「社会の倫理」という概念って、良いことだと思います。「持続可能な発展」の言葉も良い言葉ですね。

自分も、未来のために、まずやろうと決めました。方法はこれから考えます。
そういうわけで、これからもいろいろと勉強し、考えていきますので、今後もよろしくお願いします。

2011年10月1日土曜日

10月1日の新聞記事より

昨日、「沖縄密約判決に関しての各紙の反応」をエントリーしましたが、中日新聞は今日の社説でこの問題について取り上げたいますので、紹介しておきます。

沖縄密約判決 文書廃棄は歴史の冒涜」(CHUNICHI Web)

中日新聞も他紙と同じですが、かなり批判的ですね。
沖縄は米国の都合のいいように使われ続けている。密約で決められた日本側の負担金は、在日米軍の「思いやり予算」の原型になった。現代の日米同盟のゆがみに通じる問題でもあるだけに、正確な歴史を復元してほしい」という主張には同感です。

今回のこの問題は、記録を残すということに関して考えさせられる問題です。その意味で、もう一つ、記録を残すという点で、気になった記事がありましたので、紹介します。

奥三河の花祭りを“デジタル”伝承 準備から神事、映像に記録」(CHUNICHI Web)

全国各地で、伝統芸能が後継者がいなくなり、廃れていくという現実があります。そのような伝統芸能をきちんと記録として残しておくことは、とても大切です。民俗学や歴史学の研究者が様々な形で記録資料を残していますが、やはり映像に優るものはありません。
今まで「個人単位や愛知県のダイジェスト版で記録はあったが、学術的に祭りを詳細に網羅する資料はなかった」ということですから、今回の動きは素晴らしいことだと思います。「文化庁の文化芸術振興費補助金の対象に選ばれた」ことで、実現の運びとなったようです。

今日、「平成24年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧」がHPにアップされています。まだ詳細を見ていませんが、このような国民共有の財産にこそ、きちんと予算づけするべきだと思います。