「M8.6宝永地震 再評価でM9超の可能性」(CHUNICHI Web)
「周辺」というのは、浜岡原発周辺という意味ですが、「中部電力浜岡原発が立地する海岸に、遡上(そじょう)高(内陸へ駆け上がる津波の高さ)15~20メートルの津波が押し寄せる可能性があることが、明応東海地震(1498年)を調査した東京大地震研究所の都司嘉宣(つじよしのぶ)准教授(地震学)の分析で分かった」という内容です。
「明応東海地震で浜岡原発の西約30キロの同県磐田市掛塚付近で遡上高約10メートルの津波があったとの分析」を、
浜岡原発が立地する海岸に当てはめると、「浜岡原発立地点は浅い海底が外洋に突き出すように広がり、津波のエネルギーが集中しやすい地形になっていると指摘、「浜岡原発には(明応東海地震で掛塚を襲った津波の)5割増し、もしかしたら2倍の津波が来る可能性がある」と述べた」ということです。
ここで言われている「浜岡原発立地点は浅い海底が外洋に突き出すように広がり、津波のエネルギーが集中しやすい地形になっている」との指摘は、9月時点でも毎日jpで報道されていたことです。この時の記事には、その立地の図も出ているので、ここにリンクを貼っておきます。
この図を見てもらえばわかると思いますが、浜岡原発周辺は確かに浅瀬になっています。そもそも近くの御前崎に灯台があるのは、浅瀬で船が座礁するのを防ぐためですから、それだけ津波のエネルギーが集中しやすいというのは納得できます。
ただ、今日(10月14日)の毎日jpに出ている、、「高さ18メートルの防波壁を建設するなどの中電の津波対策については「膨大な数の核燃料がある以上、廃炉にするしないにかかわらず対策はすべきだ。努力は認めるが、津波対策だけで安心とは思えない」」という藤枝市の北村市長のコメントに対して同感です。
ちなみに、藤枝市は浜岡原発から半径30キロ圏にあります。その藤枝市の市長は、
「東海地震の震源域でもある一番危険な地域に原発が必要とは思えない。安全が担保されないならば、廃炉も含めた判断をしなければならないだろう」
と述べています(詳細はこちら)。全くもって同感です。
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