2011年12月30日金曜日

「家に絵画、専門書あるか」と家庭状況調査?

タイトルは、12月26日YOMIURI ONLINE掲載の記事です(詳細はこちら)。


経済状況によって生じる子供の学力格差を解消するのが狙いで、2013年度から実施する。
家庭の経済状況と子供の学力の関係を巡っては、同省が実施した学校へのアンケート調査で、給食や修学旅行費などの就学援助を受ける子の割合が高い学校ほど、学力テストの正答率が低いことが判明。
経済的に苦しい家庭の子が勉強で伸び悩み、将来的に新たな経済格差、学力格差を連鎖的に生む「学力格差の固定化問題」が指摘されていた。
同省では、全小中学校が参加する13年度の調査で、家庭の経済状況をより細かく把握し、経済的にゆとりのない家の子
が多くても成績の良い学校を抽出。こうした学校の指導法を参考にして、格差の是正を図る。

狙いとしては正しいんでしょうけど、実際「経済的にゆとりのない家の子が多くても成績の良い学校」ってどれくらいあるのでしょうか。調査してみたら、そういう事例はありませんでしたとなれば、家庭の経済状況と子どもの学力との関係の裏付けるデータになり、調査後の検討の方向性が変わってくることになるのでしょうが。

個人的には、子どもが勉強だけにうちこめる環境があり、それを周りがフォローしてあげることができることが一番だと思っていますので、経済状態が思わしくない中で子どもが勉強だけにうちむというのはかなり厳しいと思いますし、悲しいですがそれが現実だと思っています。

歴史的に見れば昔の日本でも、貧しいけれども頭の良い子には、地元の有力者が経済的に援助して勉強させるといったことが多くありました。仮に家庭が貧しくても地域で育てるといった発想がそこにはあったと思います。しかし今の世の中ではそのようなことはまずありませんから、家庭の経済状況が子どもの学力に大きな影響を与えることになるのが普通です。

逆に、もしこの調査の結果、「経済的にゆとりがないが、学力は高い」という事例があるのならば、それはどうしても知りたいですね。学校の影響ばかりとは限らないでしょうが、どんな指導方法があるのか、是非詳しく知りたいと思いますので、来年度の調査結果に期待しています。

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