2010年11月30日火曜日

「すごい学生」、「普通の学生」

DIAMOND onlineに石渡 嶺司氏が連載中の「みんなの就活悲惨日記」の第3回がアップされました。

これ読んで思ったんですけど、「すごい学生」って言ったって、そりゃ、ごくわずか本当にすごい人はいるでしょうけど、それは社会人などでも同じで、中にはそりゃすごい人もいるわな、って感じなんですけど。 むしろすごくない、「普通の学生」が普通なのでは?
ですから、「「すごい学生じゃないと内定がでない」という状況でしたら、ほとんど受かる人、いないんじゃないでしょうかねぇ。そう思いませんか?
学生は、そう思わないのでしょうか?真剣に「すごい学生」じゃなければ、内定は取れないと思っているんですかねぇ。もし本当にそう思っている人ならば、私が採用担当なら、たぶん採用しませんね。きっと、そういう人は、仕事をするようになっても、「すごい社会人」じゃなければいけないと思うのでしょうから。まぁ、その間違いに気づくことを期待します。

今の若者に感想を求めたときに、「普通」って答える場面によく出くわします。しかし、「普通」と言われたところで、私の思っている「普通」と他の人が思う「普通」と違いますから、「普通」ってのは答えとしてよくわからないと思いませんか?
つまり、学生が考える「普通の学生」って、もしかしたら「すごい学生」の部類に入るかもしれない事例もあるかもですよね。

石渡氏の記事の中にも、そのようなことに触れている部分があります。

実際に私がゆっくり聞きだすと「それ使えば高評価なのに」という話がいくらでも出てきます。
本来は「すごい学生」であるはずの学生でも「私はすごくない、普通の学生ですけど就活はどうにかなりますか?」と聞いてくるのです。こういう言葉のイメージが先行してしまうことに恐ろしさを感じます。

私も、AO・推薦入試での自己PRの指導をしているときに、よくこういうのに出くわします。それを指摘すると、「そういうのでいいんですか?」って来るんですよね。一体どんなものをイメージしているんでしょう?何か得体のしれない「すごい学生」を想像しているんでしょうか?もしそうなら、自信なくなりますよね。

ただ、逆に社会の仕組みとかを全く知らないのに、そのことはあまり気にしないようです。
そのへんのことについても、石渡氏の記事には、こうあります。

「勝間さん知っている?」と聞いて答えられない学生はマスコミ業界志望者に限っても相当いました。勝間さんは知っていても「香山リカって誰ですか?」(対談 が話題になっただろ!)、「池上彰って誰ですか?」(テレビにさんざん出ているだろ!)などの質問が必ず出てきます。出版業界志望だと「取次って何です か?」(業界内では大きい存在だろ!)。えー、その程度で受けちゃうの?という人が少なからずいます。
他にも、算数(数学ではないですよ)がわからないとか、「何それ?」って思うような事例はいろいろあります。大学入試の指導の中でも、本当に呆れるほど何も知らない生徒がいることにびっくりします。この子は、今までの人生で何をしてきたんだろうって、思わずにはいられない生徒が結構いるものです。結局、そういう子が大学生になっても、あまり変わらないってことなんでしょうね。すごく納得しちゃいます。

とにかく、社会の仕組みを知らないと、就活も大学入試もダメですね。新聞、テレビのニュースなどをしっかり見ることが大切です。特に新聞は一覧性がありますし、とりあえず気になる記事を切り取っておけば、あとでゆっくり読めるなどのメリットがありますから、学生のうちは、やはり多少目を通すことが大切だと思います。何も私がNIEの実践者だから言うのではありませんよ(笑)
何事も続けることが大切です。半年程度でも続けると、多少世の中の動きがわかるはずです。そうなれば、逆に新聞を見るのが楽しくなるはずです。そうやって、良い循環をつくれれば、それだけで「普通」ではなくなるのではないでしょうか?そこまで行けば、きっと大丈夫だと思います。

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