2010年11月21日日曜日

『週刊金曜日』2010年11月19日 第824号

沖縄県知事選が来週11月28日に迫っています。世間の関心はいかほどかと思っていましたら、今週の『週刊金曜日』は、まさにその話題です。

編集長後記は、私の疑問への回答でした。

「(前略)先日、地方のマスコミ関係者と話していて愕然とした。沖縄県知事選と表紙にあっても、読もうとは思わないと言うのだ。その人にとって沖縄は、まずリゾートという記号だと。おかしいかもしれないが、と付け加えて語った。(後略)」

先週号の『週刊金曜日』などでも、「本土の人間は沖縄問題に無関心であり、それが差別につながる」といった内容のものがあったように、本土の人間にとって、「沖縄県知事選が何なんだ?!」というのが一般的なのでしょうね。

けれども、「金曜日から」に成澤宗男氏が書いているように、「ペンの力を信じて、今週号を世に問う。」という姿勢はとても大切だと思います。私が、ここでこの話題を取り上げるのも、まさにそういう気持ちからです。

 ただ、沖縄県知事選に対する無関心さは、何も本土の人間だけではないようです。

[県知事選]この静けさは何だろう。

 県知事選挙が盛り上がらない。沖縄の針路を左右する極めて重要な選挙であるにもかかわらず、選挙の意義に見合うような熱気が、感じられない。一体、どういうことなのだろうか。

 

11月20日付の『沖縄タイムス』の「社説」に、こんな記事が出ていました。何故、そうなのか。その問題点も次のように指摘しています。

 

普天間問題の争点がぼやけ、中央と沖縄に「ねじれ」が生じたことは、いわゆる浮動層の知事選への関心を低下させる懸念がある。
 各陣営は他候補との違いを有権者にアピールし支持を訴えているが、現時点では、政策の違いが有権者に十分に浸透しているとは言い難い。

確かに、現状はそうなのかも知れません。しかし、「地元紙で識るオキナワ」のミチ氏が11月20日のブログで書かれているように、「今回の知事選の結果によっては、「沖縄の4年間」じゃなくて、「沖縄のこれからの100年間」が決まると思っているボクはちょっと暗くなりかけていた。」という気持ちがとてもよくわかります。県知事選の結果がどのようなものになったとしても、沖縄の向こう4年間の問題ばかりではなく、日本政府やアメリカをも巻き込む問題であることは間違いないと思います。

私のように沖縄の外にいる人間にはどうしようもできない部分があるわけで、だからこそなおさら思いが募ります。沖縄問題に関心のある人間は、やはり伊波氏支持でしょうね。しかし、今週の『週刊金曜日』にあるように、現状の沖縄で生活を考えるならば仲井氏支持にならざるを得ないというのもわかる気がします。 だからなおさら、沖縄の人たちには投票に行ってもらいたいですね。

「地元紙で識るオキナワ」のミチ氏が11月20日のブログで書かれている「沖縄を愛する全ての「誰か」へ贈るラブレター」、これに勇気づけられたミチ氏の思い、とても良くわかります。私もリンクを貼っておきますので、沖縄を愛する全ての方、ぜひ読んでください。

沖縄県民はぜひ投票に行って、自らの意志を表明してください。

沖縄問題に関心がある方は、何かの形で行動しましょう。そして沖縄問題に関心のない本土の人に、少しでも沖縄のことを考えてもらえるように努力してみましょう。


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