2010年11月23日火曜日

やはり今年の就活は厳しいようです。

昨日、卒業生が就職の内定報告に来てくれました。

テレビやニュースでは、特に大学生の就職難がよく話題に登りますね。50数パーセントの内定率だとか言っていますが、確かに高校生の就職も厳しいものがあり、そもそも求人があまり多くないのです。本校は高卒段階での就職希望者があまり多くないため、現段階でほとんどの生徒が決まっていますが、問題は進学した生徒だなぁと思っています。

専門学校や短大なら、もう来年には就活しなければなりません。今の生徒を見ていると、わずか一年足らずでどこまで成長してくれるか、かなり不安なのです。4年制大学に進学する生徒ならば、3年生での就活なので、まだ時間がありますから、それなりになっているだろうなぁと思うのですが。ただ、今年のデータを見る限りでは、あまり期待は持てないかもしれません。

ダイヤモンド・オンラインに石渡嶺司氏が「みんなの就活悲惨日記」という記事を書かれています。現在のところ、第2回目の記事が掲載されています。

第1回の「内定が出ない学生は何が間違っているのか~学生、大学、企業、親がすれ違う悲惨な現状」では、このような学生はいそうだなぁと思います。自分が受けようもしくは受けている企業についての知識が少ないというのは、大学選びでも同じだと思います。
面接練習に来る3年生は、自分が受ける大学のことを案外知らないで面接指導してくれと来るのです。そりゃ、こちらはいろいろと大学については知っていますが、それでもかなり変わっていますので勉強していますが、ホームページを見たり、大学案内を見たりは生徒もできるはずです。実際、ちゃんと大学から要項を取り寄せていますので大学案内も持っていますが、よく読まないでイメージだけで受験しようとしている生徒が多いような気がします。それもそれぞれの大学のというより、大学や学部の一般論的イメージを漠然と持っているだけで、大学案内を読めばすぐにわかるようなことも、きちんと把握していない場合もあります。
ですから、就活の時も似たような感じなのではないかと感じるのです。

おそらく、どこでもいいから内定が欲しいという学生が多いのではないでしょうか。とりあえずどこでもいいから、4大に受かればそこに行くというのと同じように。
内定をもらっている学生は、目標がはっきりしているというか、自分の思いがしっかりしているのではないでしょうか。目的の大学に入るために努力するのと同じように。
学校の勉強が出来る生徒なら、それでも大学ならいいところに入れますが、就職となると違うのです。

ですから、第2回の「いまや自己PRで「盛る」のは当たり前!? 就活学生に横行する“ウソ”と彼らの顛末」に書かれているように、盛っていても、あるいは盛ったから受かったとか落ちたとかではなく、 目的意識を持って就活に望んでいるか、そのための努力をしているかなのではないかと思います。ただ、努力と言うと、「努力しています」という答えが帰ってきそうですが、それは多分第1回の記事のような努力の方向が違うのだと思います。

最初に書いた内定報告に来てくれた卒業生は医療事務の専門学校に行ったのですが、その専門学校でも内定率は半分くらいなんだそうです。専門学校ですから、4年制大学よりは就職がいいはずと思っていましたが、ここでもやはり明確なビジョンを持っていないとダメなんだということが言えそうです。何故って、その卒業生は進学に当たって、本人なりの明確な将来設計をきちんと持っていましたから。

結局今年は、今まではなんとかなっていた学生が、現実の厳しさを付きつけられているという状況なんでしょうね。ただ、それでも指導の仕方はあると思います。むしろ、一度大学のゼミに帰って、教授とかに話をしてみたら、良いアドバイスが貰えるのではないかと思うのですが。多分、落ち続けている学生は、気持ちばかり焦ってしまって、それどころではないと言う感じなのでしょうが、それが間違いだとは気づかないでしょうね。気づけば受かるはずですから。

ただ、自分のことを考えて見れば、自分でなんとかしようとしたっけなぁ。でも、自分は要領が良かったのか、人と人のつながりの大切さだけには気づいていたので、知り合いの知り合いの、また知り合いくらいの関係でも、アポをとってもらったり、話をしてもらったりしたおかげで、なんとかなったという感じでしたし、親にはずいぶん迷惑をかけました。
今を懸命に生きることでしか恩返しができませんが、それで良いと自分では思っています。生徒には、「もし私のおかげと思ってくれるならば、あなたも誰かのためになってあげて」と言っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿