タイトルは、昨日(8月3日)の静岡新聞の記事からです(詳細はこちら)。
「研究テーマは、磨製石斧に使われる「塩基性岩」(玄武岩など)の上手な割り方。別の石をぶつけながら塩基性岩を荒削りする際、力が弱いと割れず、力を入れすぎると小さく砕けてしまう―という難点を克服するため、塩基性岩を細部まで観察し、どの角度から石をぶつければどの場所がどの程度割れるのかを確かめた」ということですが、彼はなかなか見込みがありますね。将来は考古学の研究者なんかを目指してほしいですね。
考古学の分野で、原石から石器を製作して使用したり、粘土から土器を製作して調理を行ったりして使用痕を分析する実験考古学という分野があります。彼がやっているのはまさにそれです。磨製石器を作るにあたり、まずは打製石器を作る必要があるわけで、その打製石器をつくるために、「どの角度から石をぶつければどの場所がどの程度割れるのか」を調べることは、石器に関わる人間には大切なポイントなんです。そうして作った打製石器の刃の部分を砥石で研磨することで磨製石器が完成します。
「どこをたたけばどのような形になるか見当が付くようになった」と大変頼もしいコメントをしてくれています。
こういう子がいることは、歴史に関わっている人間として、とてもうれしいです。
鈴木君、おめでとう。今日、授賞式のようですが、これからも、この分野の勉強に励んでくださいね。
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