2011年1月2日日曜日

新年早々、BLOGOSがおもしろい。

 具体的には、山口浩氏の暴論:国民皆教制を導入すべきである」と、池田信夫氏の関西は独立せよ」のことです。

山口氏、相当お怒りなのでしょうか?学校教員は社会経験がないから非常識で世間知らずで、だから日本の教育はだめなんだみたいな議論」が世間で比較的多く行われているらしいということに、かなりお怒りになられて、皮肉ってエントリー記事を書かれたような印象を持ちました。私も教員ですので、一般的に言われているこのような議論に対して、正直言って「教育現場をよく知らずにそのような議論をするなんて!」と思っているのですが、山口氏のエントリーを読んで、「そんなに教員がひどいというなら、自分たちがやってみれば」的に読めたもので(実際は違うと思いますが・・・・・)。

山口氏の議論は極論ですが、実際にこのような形式をとったら、間違いなく教育は混乱するでしょうね。教育にならないかもしれません。
正直、世間一般の「学校教員は~」という議論は一部言える部分もあると思います。実際同じ教員でも、「この人は学校だからやっていけるんだろうなぁ」と思う人もいます。
しかし教員が一定の意義があるからこそ、世界的にも教員という職業が成り立っているわけです。確かに誰でも「授業で何かを教える先生」にはなれるかも知れませんが、学校は「授業で教える」だけの場所ではありませんから(もちろん「教員のメインは授業である」というのが、教員の教員たる所以であると思っていますが)、 時々各分野の専門の方を外部講師として呼んでくることは、授業にメリハリが出ておもしろいですが、あくまでも年間計画の一部として取り入れるからこそ効果があるのであって、それを一年間ずっとやり続けることが、果たして教育的効果があるかどうか。まぁやってみないとわかりませんが。
その意味では山口氏の主張は、とてもおもしろいと思います。

もうひとつの池田氏のエントリーの、「地域の行政をすべて府県庁に一元化し、各省庁の出先をすべて地方政府に吸収すればいいのです。税はすべて地方税として税率は地方議会が決め、国政に必要な 経費は地方からの「交付金」として霞ヶ関に払う。公用語も関西弁にす」るという考え方ですが、これを関西に限らず、私の持論(?)である「琉球独立」を含めて、他の地域にも当てはめて、「日本合衆国にしちゃったら?」と思ったわけです。
うまく、どうにかしたら実現可能な気がします(というか、このままダメな日本であるよりは、そうしたほうが将来のためのような)。

「琉球独立」のアイデアとしては、「BLOGOS finance」の方に昨日出ていた、祇園氏の「一国二制度」のエントリーも大変おもしろいです。おもしろいというか、「これ、いけなくない?」って思います。よく考えれば、中国と香港って「一国二制度」ですよね。それでうまくいっているわけです(返還前と返還後の両方の香港を、一旅行者として実際にこの目で見た限りではですが。返還されるその瞬間の香港に居たあの時、歴史ってこうしてつくられるんだって実感しました)。
祇園氏のエントリー記事にもあるように、もし実現させようとしたら、かなりの反発があることが間違いないわけですが、まんざら出来ない話でもないように思ってしまうのは、甘いでしょうか。

いろいろな問題があるなかで、いろいろな可能性を探る意味では、これらのような、一見突飛に思える議論から、もしかすると案外新しい見方が発見できるのではないでしょうか。新年早々、知的なおもしろいネタを読めて、正月ボケの頭がちょっと動いてきました(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿