2011年1月8日土曜日

愛知県の県立学校教員、約1割が残業80時間超!

今日1月8日づけの「asahi.com」に、教員の1割、残業が過労死ライン 月80時間超、愛知県」のタイトルの記事が出ていました。

2010年4月~6月の3ヵ月間に、県立高校151校と特別支援学校27校(分校含む)の計178校に勤務する教員 、約1万1千人の勤務時間を調べた結果なんだそうです。

静岡県でも、出勤簿が数年前から導入されており、時間外の勤務時間を記録していますので、同じような統計は直ぐに出せると思います。
ただ、あくまでも自己申告ですし、教員の場合どこまでが仕事なのかの線引きが難しいので、私自身は時間外勤務の時間は、かなりアバウトな記入です。
土日の部活動や土曜補講、模試の監督など手当のつくものは、きちんとした時間を申告しないといけませんから、そのあたりはちゃんとしていますが、それ以外の放課後については、生徒と話をしていると、時間などはあっと言う間に過ぎてしまいます。私の場合、何故か生徒が何時間もいることがよくあるのですが、話の流れによって、勉強の話になったり進路の話になったり、あるいはくだらないバカ話であったりしますから、厳密に学習指導なのか、生徒指導なのか、ただの日常会話なのか区別が付けられません。こちらがバカ話のつもりの会話でも、後になって生徒指導的な意味があったということもありえます。
あるいは、他の先生方との話も同じです。生徒の学習に関しての話をしている場合もありますが、話がそれてしまう場合もありますから、時間外勤務としてみなせる時間がどれくらいなのか、わかりません。
教員は人相手の仕事ですから、会話というのは大変重要ですが、明確な形で成果が現れるわけではないですから(最近は成果主義が顕著ですので)、結局は時間外にはつけないというパターンが多かったりします(ただ多分私の場合は、それを入れても80時間もやっていないでしょうけれど)。

統計をとった時期にも問題があります。4月~6月は忙しい時期です。4~5月の連休頃までは、新学期の慌ただしさでバタバタしていますし、学校によっては6月に文化祭や体育祭がある学校がありますから、連休明けはその準備で忙しくなります。部活なども大会が相次ぎますから、土日はほとんど潰れます。そんな感じなので、残業時間が増えるのは仕方がないと思います。

残業時間が多いのは問題ではありますが、教員という職業の宿命でもあるような気がします。確かにきつく感じることもありますが、全ては未来を託す生徒がいるからこそ、自分たちが相手をしている生徒たちが未来を担っているからこそ、その生徒のために時間をかけることが、教員としての意義を感じる部分なわけです。生徒のひとりひとりが、出来る限り生徒の能力をうまく活かしていけるように、手助けをすることが教員にとっての生きがいなわけです。生徒が百人いれば、百通りの方法でやっていかなければなりませんから、時間がかかるのは当たり前だと思っています。
教育とは、そういうものだと思います。

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