2011年7月22日金曜日

広田照幸さんに聞く 「ポスト震災の教育をどう考えるか」

WEB RONZA+の7月21日のSample記事で、この続きは有料なのですが、この無料部分だけでも十分示唆にとんだ指摘があります(詳細はこちら)。

教育で何をやるべきなのか、何を思いとどまるべきなのかは、きちんと考えた方がいい。
この指摘は重要ですね。


また、これに続く部分の記事は大切だと思いますので、以下に転載します。
 「何が変わるか」ではなくて、「何かを変えるべきではないか」という議論ができますね。長い時間軸で考えて今回の事件を「転換点」と受けとめて、大きな方向を変えようという議論が進むといいと、私は思っています。中心的な論点としては、「何をめざして教育をするのか」という点の問い直しをするべきだと私は思います。これだけではよくわからないと思うので、いくつかの論点に分けて、問題提起を含めてお話をしたいと思います。
 まず、これからの日本はどういう社会を作っていくのか、といったあたりから。日本では、「より豊かで快適に」という生活のあり方があたり前だと思ってきていた。しかし、それが、自然を制度や技術によって制御することで成り立ってきていたものであったことを、今回の震災や原発事故によって思い知らされた、といえます。
「脱原発」の考えも、まさにこれだと思います。これからの日本社会をどう作っていくかと考える中で、原発を抜きにした社会をつくるという方向性で教育を考えていくべきですし、そうしていけば必ずそれは実現可能なのです。
今は、大切なその転換点です。「教育は、地味な活動の累積である代わりに時間的射程が長く、遠い未来のみんなの生き方に影響を及ぼしてしまう」のですから、きちんと考えなければなりません。

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