2011年3月22日火曜日

浜岡原発に関する中電のコメントに対して

地震のニュースに気をとられているうちに、BLOGOSBLOGOSfinanceのトップページのデザインが変更になっていました。(3月26日に見たら、BLOGOS financeの方は元に戻っていました。私的には、前のトップページの方が好きだったので、良いんですけどね。)

BLOGOSにも、浜岡原発の問題についてエントリーされていました(こちら)。

浜岡原発は海岸との間に高さ10~15メートルの砂丘があり、この砂丘が津波を防ぐとした。」との中電のコメントが出ています。
浜岡には浜岡砂丘というかなり大規模な砂丘があるのは事実ですが、砂を採取してしまった結果、昔に比べるとかなり規模が小さくなっています。
説明会で「子どものころに波が砂丘を超えて池ができたことがある」と発言した住民の方がいらっしゃったようですが、その方が現在おいくつかはわかりませんが、おそらく現在の砂丘の規模はその方がお子さんだったころよりも小さいはずです。
つまり、今よりも砂丘がずっと大きかった時代にもそういうことがあったのですから、今回の地震のような規模の津波では、かなりの確率で波が砂丘を超えてしまう可能性があると予測できます。
ということは、中電の「砂丘が津波を防ぐ」という発言は、どれほど信ぴょう性があるか疑わしいわけです。それは「大震災後、中電は砂丘と原子炉建屋の間に、高さ12メートル以上の防波壁を設置する計画を公表。冷却用の海水を取り込むポンプの周囲に防水壁も設けることにした。これまで浜岡原発にはなかった発電機車2台も確保した」と述べた中電自身の言動が証明しています。

さらに説明会では「6、7回津波が起きても砂丘は耐えられるか」という質問がでたようですが、確かに津波は一回だけではなく、数回来ます。最初の津波でかなりの砂が流される可能性が高いでしょうから、第二波、第三波の時には砂丘は津波を防ぐ役割を果たさなくなっていることが想像されます。

結局、中電のコメントは基本的には信頼できないものだと言えます。
もっと、対応を求めなくてはいけません。浜岡原発に限らず、原発政策を根本的に考えなおさないといけないのです。

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