2011年3月8日火曜日

「非正規教員」が過去最高

毎日jpの記事によると、「昨年5月1日現在の公立小中学校の教員数は69万9567人。内訳は正規教員58万8794人▽常勤講師5万9150人▽非常勤講師4万9835人▽その他1788人で、常勤と非常勤を合わせた非正規教員は10万8985人」で、非正規教員が「今年度10万9000人となり、教員全体の15・6%と過去最高になった」ということです。

15%ですと、6~7人に1人が非正規教員ということですね。確かに、そう言われるとそのくらい居るように思います。私の勤務校は高校ですが、今年度は新採の関係や加配などでたまたま多いのですが、常勤講師の方が4人、再任用の方が4人、非常勤の方が3人いますので、かなりの割合になります。

娘の小学校でも、何人かの講師の方(娘は一年生なので、お手伝いの先生と読んでいます)がいらっしゃるようですし、知り合いの娘さんが中学校で常勤講師をしています。その娘さんは、かれこれ5~6年講師をやっているはずです。
その子はご両親と同居しているので、なんとかなっているようなのですが、一人暮らしをしていれば生活ができないでしょうね。そのことに関する記事も毎日jpにありますが、掛け持ちしないと生活できないうえ、担任も持たされ、部活もやり、ほとんど正規教員と同じで、教員採用試験の勉強などをしている暇はないと思います。

自治体側にしてみれば、正規教員1人分の給料で、複数雇えるので、人出不足を補うことができて良いということなのでしょうが、それぞれの記事にもあるように、これでは非正規の方も不幸ですし、子どもたちも担任などがコロコロ変わるなどしてかわいそうな状態にあります。 そんな状況で、教育の良い結果がでるはずもなく、にもかかわらず教員の力量不足などと言われる始末ですから、全てにおいて不幸な状況です。

PISAの報告が発表になったころ、いろいろな意見が出されていたなかに、日本は国が教育にかけているお金が少ないという話がありました。お金が潤沢ではないのはわかりますが、ケチッた結果、結局たいしたことのない国民ばかりをつくりだしてしまい、経済的に他の国に負けているということになっているわけで、ますます経済的に厳しくなるという悪循環なのではないかと思うのです。
元首相の小泉さんの時に話題になった「百俵の米」のような考えかたをしていかないと、日本はますます落ち込んでいってしまうのではないかと思わざるを得ません。
日本をもっと良くしたいのならば(というか、良くしていかないと困りますが)、教育にもっとお金をかけるべきだと思います。

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