2011年3月20日日曜日

『週刊金曜日』2011年3月18日 839号

東北地方太平洋沖地震の影響で、発売日が18日に金曜日ではなく、翌日でした。
表紙の写真は、まさに衝撃的です(表紙は『週刊金曜日』のHPで確認できますが、最新刊のみですので、Amazonのこちらでご覧ください)。

ウチの女房が、この写真を見て、「まるで空襲の後みたい」とつぶやいていました。普段、『週刊金曜日』を手に取ることがない彼女が、表紙を見た後、中を読んでいました。

メインはもちろん、東北地方太平洋沖地震と福島原発に関してですが、どちらかと言えば原発ネタが強いのは、『週刊金曜日』らしいところです。
記事の中で、原子力安全保安院の会見の時、伊田記者が質問したときにNHKが生中継をスタジオからの報道に切り替えたというものがあります。
私もその会見を見ていて、質問者のなかに、確かに「『週刊金曜日』の~」という発言を聞きましたが、その後の質問も流れていた記憶があるので、私が見ていたのはNHK以外の局だったのでしょう。
本誌でも述べられていますが、あの会見は全く要領の得ないものでした。結局その後、福島原発の事故は大惨事になったわけですが、明らかにあの会見は何かを隠していたんだと思います。

「想定外だった」という理由は許されないことです。原発のようなものは、最悪のことを想定したうえで行うべきことなのですから、それを「想定外だった」とするのは、結局「ちゃんと考えていなかった」と言っているのに等しいのです。
おそらく、福島原発以外も同様なのです。だからこそ、昨日のエントリーに書いた、浜岡原発でも新しい対策として新しい防波堤をつくるという発表になったのでしょうから。つまり、最悪の状態をきちんと考えたうえでの営業だったら、今回の事故を受けて新たな対策をとらなくても良いはずなのに、対策をとらなければならないのです。

本誌でも主張されているように、「原子力政策は根本的に見直」すことが、絶対に必要です。

もう一つ、「君が代不起立」の根津公子先生の話が出ています。根津先生にとって、最後の卒業式だそうです。
実際に不起立はしない、あるいは出来無いにしても、根津先生の思いは、我々は受け継いていくことが大切だと思います。 何も考えずに「君が代」を歌い、「日の丸」を掲げるのではなく、その意味をしっかりと考えなくてはなりません。
正直言って、実際に不起立は難しいですが、何も考えずに起立し、掲揚に従うのではなく、しっかり考え、議論することがとても大切だと思います。

なお、3月20日現在、Amazonでは「この本は現在お取り扱いできません。」となっていますので、ご注意ください。

 

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