2011年3月3日木曜日

入試問題ネット流出について(その2)

今日3月3日、入試問題のネット流出の犯人が、仙台の予備校生だということがわかり、その予備校生が、偽計業務妨害で逮捕されたため、その話題でもちきりですね。

職場でも、今日は高校入試の学力検査の日だったんですが、試験監督の合間合間に、ネットニュースなどを見て、話をしていました。
意外だったのは、逮捕までは行きすぎなのではないかという、予備校生に対する同情論が多かったということです。
高校教員は教育という面を考慮しますので、案外若者の行動に対して寛容な部分があるようです。しかし私は、ダメなものはダメという人間なので、こういう時は、他の方と意見が合いません。

今年こそはと思ったのならば、予備校生が本来とるべき行動は、それだけしっかり勉強すべきだったのです。 それがこのような間違った方向に行ってしまったのですから、彼の行為をそんなに甘く見てはいけないと思います。

これだけ大騒ぎになって、おそらく予備校生本人が一番びっくりしているはずですが、彼の行動はそれほど大きかったんだということに、本人は気がついているでしょうか?
大学を不合格になったうえに、さらに逮捕までされたという点では、二重の罰を与えられていることになりますが、実際世間では何か事を起こしたら、結果的に二重にも三重にも罰が与えられることは往々にしてあり得ることです。そうじゃなければ、模倣犯が出てくるでしょうし、このようなことを軽く考える若者が増えてしまうでしょう。若者の軽い考えが、実は大変重大な問題を引き起こす可能性があるということを、このような機会を通じて知らしめるのは必要なことだと思います。

私自身も、全てを性悪説で考えているわけではありません。性善説と性悪説を、時と場合によってうまく使いわけるのが本来だと思います。ただ、結果的に間違った行動をとってしまい、それが社会的にこれだけ大きな話題となってしまったからには、大学側の不手際などはとりあえず置いといて、それなりに責任をとらなければならないと思います。

保護者もショックが大きいでしょうが、子どもがどんなに大人になっても、保護者はやはり責任を持つべきだと思います。ましてや予備校生はまだ未成年ですから、責任の何割かは保護者の責任でもあると思います。

これで一応犯人の問題は解決するので、大学側はしっかり対応策を検討しないといけませんね。
また、教育界全体でも、もう少し議論を深めていくことも大切だと思います。
そう簡単に、一件落着にしてはいけません。

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