今日、家に帰ってきたら、タイトルの雑誌が届いていました。
今回の表紙はみごとな砂漠の写真。特集は「サハラ、千年の旅」と題した、大塚雅貴氏のサハラ砂漠の写真と冒険譚です。砂漠に生きる人々の力強さに感動します。
ただ、自分が気に入ったのは、バスの停留所を取り続けている柴田秀一郎氏です。モノクロでとられたバス停には、それぞれの地域によって様々な表情があります。バス停に待っている人が一緒だったり、ぽつんとバス停だけがただ立っているだけだったり。
柴田氏は会社に勤めながら、32歳から4年間写真の勉強をして、今年の3月に写真集『バス停留所』をだしたそうです。そんな柴田氏の言葉がいいです。
「写真は、年をとってから始めても、カタチになることを伝えたい。」
写真好きがその気になっちゃう (笑) 一言ですね。私はやられました(笑)
かつて、仕事の一部として写真を撮っていました。4×5もかなり忘れていますが、なんとか扱えます(たぶん、体が覚えていてくれるでしょう(笑)) 。そのせいもあって、やっぱりフィルムに惹かれるのです。ただ、最近はあまり撮る機会がありませんし、やっぱり便利なのでデジカメも使います。でも、記録として考えると、デジカメでも撮りますが、フィルムでとっておかないとなんとなく不安ですし、デジタルデータは改ざんできちゃいますから(最近ありましたよね、フロッピーの件が)、記録としてはどうなんだろうっていう気持ちがあります。
ただ、最近、県から依頼された仕事でも記録写真を撮る必要性があったのですが、支給されたのはフィルムではなくCD-Rだったのには少し驚きを感じました(いちおう、県の名誉(?)のために付け加えると、フィルムが必要な方はお申し出くださいってアナウンスがありましたけど。いちいち申し出るのも面倒でしたし、なんとなく気が引けたので、おとなしくそのままCD-Rをもらって、それにデータを焼いて提出する、気の弱い私なのでした(笑))。
ここ数年、フィルムや紙焼きの保存に関する研究もだいぶ進んできていて、今年に入ってからも岩田書院さんから、資料保存(アーカイブズ)の方向からのアプローチだと思われる、『写真保存の実務』と『劣化する戦後写真』の二つのブックレットが出ています(この情報は、岩田書院さんの新刊ニュース、図書目録で見ただけで、実物はまだ購入していません。新刊ニュースに「岩田書院ブックレット・アーカイブズ系」って書いてあるので、そう思っただけで、本当は違っていたらごめんなさい。買おうと思っているうちに、うっかり忘れたままでした。また忘れないうちに買わなきゃ)。
なお、『FILM&IMAGE』は書店では扱っていません。富士ファイルムがフィルムの良さを広めるために作った雑誌なので、富士フィルムの直販公式ショップ「フジフィルムモール」(http://fujifilmmall.jp/shop/)から購入できます。1冊400円です。写真好き、それも写真はやっぱりフィルムだよねという方には、ぜひおすすめです。私は 創刊号から定期購読しています。フィルム写真ならではの美しさに毎号うっとりしています。
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