私は、一年生の現代社会の授業で、NIE(Newspaper in Education=「エヌ・アイ・イー」と読みます)を実践をしています。
今日の授業は、生徒に課題として取り組ませている新聞スクラップの中から、「近年、対アフリカ貿易が拡大している」という内容の新聞記事を読ませていた時の、ある生徒の発言です。
一瞬「???」と思いましたが、すぐに地図帳を広げさせて、「アフリカ大陸」を探させたのは言うまでもありません。
「サハラ砂漠ってわかる?」って質問したところ、「ゴビ砂漠なら知ってる!!」
何故ゴビ砂漠は知ってて、アフリカがわからないの?????
「じゃ、ゴビ砂漠ってどこ?」、「それは知らない。」
その後、十分ほど現代社会の授業が地理の時間になりました(笑)
「この間サッカーのW杯をやった、南アフリカって何だと思っていたの?」という私の問いに、生徒は「静岡県とかと同じ県とか、州とかだと思った」、「だって、中学ではやってないもん!」。
確かに、中学校の地理では、全世界をくまなく学ぶわけではなく、特定の何カ国かを学ぶだけのようです。う~ん、来年の科目選択に地理があるんだけど、この子達・・・。
ただ、このようなやりとり、実は近年では頻繁にあります、2年生でも、3年生でも。
世界史をやってても、フランスと言う国とパリと言う国があると思っている場合もあったり、イギリスとイタリアの区別がつかなかったり。おまけに「カタカナがむずい!」(コラ!カタカナは日本語だぞ!!)日本史やってても、「漢字がわからん!」(あ、それは最近は大人も一緒かぁ。私も黒板に向かって、よくチョークが止まります(笑))。
大学で、話しが通じない、授業が成立しないって聞きますが、そりゃそうでしょう。高校ではこんなですもの。高大連携って動きがあるのも納得です。大学の先生、学問どころじゃないですよね。私だって、頻繁に何を指導しているのかわからなくなります。もっと崇高(笑)な授業をしたいです。でも、教育は現場を見て、相手を見て判断しないといけませんから・・・。難しいです。
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