2010年10月3日日曜日

琉球への思い

自己紹介の欄にあるハンドルネーム。「アチャ」は、奄美・沖縄地方で(島によっては、多少違いもあるようですが)、「お父さん」の意味(ちなみに「お母さん」は「アマ」)。つまり「ヤマアチャ」とは「ヤマお父さん」ということです。
私の父はこの地方のある島の出身で、「ヤマ」は我が家に受け継がれる通り名のひとつで、私の祖父から受け継いだものです。今では、通り名はほとんど受け継がれていないようですが。
私の父は本家の長男格だったのですが、当時貧しかった家を助けたいと中学を卒業してすぐに内地に仕事に出てきてしまい、昨年この静岡で土に帰りました。
それゆえ、特別な思いがあったようで、その思いを長男である私に受け継がせたかったのだと思います。奄美・沖縄地方には「ユタ」とか「ノロ」とか呼ばれる巫女のような、下北半島の「イタコ」的な存在があるのですが、我が家の祖先について語ってくれるノロによると、我が家の祖先は沖縄県中部の平安座島(へんざじま)の按司(あじ)で、北山の中の有力な一族であるということなのです。歴史を学ぶものの端くれとしては、どこまで信じて良いのか、なかなか資料的な裏付けがとれないのですが、少なくとも琉球にゆかりがあることだけは確かなようです。ですから、「沖縄」というよりは、自分的には「琉球」なのです。

そのような個人的事情もあり、またいちおう高校の社会科の教員ということもあって、先日の尖閣諸島の問題や普天間基地の問題には大変強い関心があります。その方面のことで、私の情報源のひとつになっているサイトが、

「地元紙で識るオキナワ」。

その中での『琉球新報』10月2日の「佐藤優のウチナー評論」 は、とても納得。佐藤優氏はいろいろな雑誌で拝見するが、その知識量には大変驚かされる一方、己の勉強不足が身にしみ、自分ももっと勉強しなくてはと思わせてくれる存在です。

 このサイト、内地ではほとんど知ることのできない地元ならではの情報が満載なので、内地の新聞に物足りなさを感じている方にはおすすめです。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿