2010年10月30日土曜日

『週刊金曜日』2010年10月29日 第821号(その2)

台風が直撃しなくて、ホッとしています。予定していた模試は延期になりましたが、部活もできないので、結局久しぶりに休日になったんですが、気圧の関係か、頭が重くて、午後は寝てしまい、せっかくの休日なのに、何もできませんでした。そこで、あまり硬い話題ではなく、ホンワカした話題でいきます。

 「知っているようで知らなかったお米のはなし」5で、「「はじめちょろちょろ」で米を炊く」という記事がありました。執筆されている佐藤洋一郎氏は昔静岡大学農学部にいらしたので、何かの時に数回お見かけしたことがあります。現在は総合地球環境研究所副所長、教授でいらっしゃるんですね。

「はじめちょろちょろなかぱっぱ、赤子泣いてもふた取るな」とは、うまい米の炊き方として有名ですね。昔、米をマキを使ってカマドで炊いていた時のコツなわけですが、私も若い頃は野外炊飯をよくやりましたので、この方法がうまい米の炊き方であることは、身を持って経験しています。
ただ、この言葉、実際にやってみないと意味がよくわからないと思います。「はじめ」っていつのことか、中ってどのくらいの状態かなど、慣れていないうちは必ず失敗するでしょう。
そもそもマキで火をつければ、ガスなどのように急に強い火になることはありませんから、これが「はじめちょろちょろ」なんですが、現代人はそのへんのことがわからないので、、出だしで失敗します。
マキは火がつき始めれば、強い火力になりますので、そこで一気に沸騰させて、均一に熱を加えないとうまい飯にはありつけません。これが「なかぱっぱ」です。
「赤子泣いてもふた取るな」は、つまり蒸らしが大事ということです。ここで余熱で余分な水分を飛ばすと、ふっくらした美味しいご飯が炊けるのです。

新米が出ている時期ですので、野外炊飯は無理にしても、土鍋などの厚手の鍋で炊飯してみると、本当に米ってうまいと感じることができると思います。あとは大根の味噌汁と漬物があれば何もいうことなしです。

しかし、日本人の米の消費が減っています。少し前に授業でこの問題を扱ったときに、生徒にお米をどのくらい食べるか聞いてみたところ、一日三食のうち、米を一度も食べないときが結構あるという生徒がクラスの半分ほどいたのには驚きました。  一体何を食べているのかと思ったら、パン食だと言うのです。それも女の子だけではなく、男の子の中にもそういう子が何人かいたことにさらに驚きました。「おじいちゃん、おばあちゃんはお米じゃないと絶対ダメっていうけど、私たちはお米がなくても平気」って言っていた女の子がいましたが、これでは米の消費が減るのも仕方が無いですね。

ただ、おもしろいのは、「じゃ、お米がなくなっても良いね」という私の発言には、反対するんです。「自分はお米を食べなくてもいいけど、日本人の主食はやっぱりお米だから、なくなったら困る」というんです。

まあ、私自身、食事=お米の人ですから、パンで食事が終わるなんてありえません。我が家の小学一年生は、朝パンを食べていることも多いのですが、学区のなかでは一番遠いので、お米を食べたほうが良いのにと思っていますが。
私にとって、パンはおやつですね。お米を食べて、プラスアルファで、子どもが残したパンなどを食べるという感じです。だから、この間も遊びに来た卒業生に「先生、太った?」って言われてしまうんですけどね(笑)

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