土井英司氏のメルマガ「ビジネスブックマラソン」Vol.2284の「編集後記」で、タイトルの話が話題になっていましたので、それについて取り上げます。(なお、本文のバックナンバーはブログから読めますので、興味のある方はこちらへどうぞ。)
内容は、あるコーヒー店に行った土井氏とスタッフの方が、今話題の「神楽坂かりんと」(って何?と思いましたのでネットで調べたら、タリーズコーヒーで販売している黒糖かりんとうのようです。静岡にもタリーズコーヒーはありますが、行ったことがないので知りませんでした。ちなみに、私が黒糖かりんとうで好きなのは、静岡県の中部地方にあたる、吉田町というところに会社がある松浦食品さんの「芋まつば黒糖」です。静岡県中部地方ではさつまいも加工品製造が盛んで、有名なのは乾燥いもですが 、乾燥いもは戦前から造られています。松浦食品さんではさつまいものかりんとうを「芋まつば」の名前で販売しています。その芋かりんとうに黒糖をコーテイングしてあるのが「芋まつば黒糖」で、黒糖以外にも、プレーンのものや、季節限定ではちみつ入り、チョコレートなどもあります。あぁ、何か話がそれてしまいましたが、「芋まつば」、おすすめです。サイトはこちら。)がレジにあったのに、注文を受けた人はそれに絡む気配がなかった上、荷物を持ってスタッフルームへ入るのに、お客さんの目の前で足でドアを開けた、というのを見て、タイトルの話になったということなのです。
つまり、話題になっている商品だから、「これ、今売れてますよ」とか、「今話題の商品はこれですよ。お一ついかがですか?」くらいのヒトコトがあれば売上が上がるだろうし、お客さんの目の前でドアを足で開けるなんて、 ということなのです。
この「できない人って、トコトンできない。」って、正直言って当たりだと思います。学校でも、勉強ができない生徒は、提出物は期限どおりに出せない、授業中も居眠りが多い、当ててもすぐに「わかりません」と言って逃げてしまい、考える努力をしない、プリントなどをよくなくすなど、本当にトコトン、ダメダメな状態なのです。これって、何が原因なのでしょうか?
原因のひとつは、物事の考え方だと思います。こういう人は、基本的にマイナス思考なのではないかと思うのです。小さなころからあまり褒められた経験もなく、成功体験が少ないのではないかと思うのです。そもそも、マイナス思考になってしまったのは、親があまり褒めず、それゆえ自分に自信を持てなくなってしまったのが原因なのだと思います。
子どもは、何か新しいことができるようになると、必ず親に見せたがります。それは褒めてもらいたい、よくできたねぇとか、よく頑張ったねぇとか言ってもらいたい、つまり認めてもらいたいからこそ、見せるのです。その時に、きちんとそれを認めてあげれば、その子は自信がつくのです。しかし、褒めてもらいたいのに、つまり親に認めてもらいたいのに、その欲求が満たされなければ、その子は自分自身に自信が持てなくなるのではないかと思うのです。
今の世の中は景気が良くない中で、生活も苦しく、活気を失ってしまっていて、日本全体がマイナス思考になってしまっているために、このような人が多くなってしまっているのではないかと思うことがあります。昔は、勉強ができなくても、学校生活の中で、何か別の良いものを発揮する場面がありました。
ですから、子ども同士の中で、あいつは勉強はダメだけど、誰にでもフレンドリーで人懐っこいから好きだとか、やっぱりあいつみたいに、毎回宿題をきちんと先生に言われたときに出すようにすれば、俺ももう少し勉強ができるようになるかも、とか言うのがあったように思いますが、今はそのようなことが少なくなっているように思います。だから、「できない人は、トコトンできない」という状況になってしまっているのではないと思います。
また最近は、その反対の「何をやらせてもできる」という子も、少なくなっていませんか?根拠があるわけではないですが、教育現場にいて、なんとなくそう思うのです。
このような状況を何とかして改善していかなければ、明日の日本はどうなるのかと不安になります。本当ならば、教育現場にいる我々が何とかすべきなんですけど、ただ家庭の教育力が弱まっているといわれる中で、こんなこと教員である私が言うと怒られちゃいそうですけど、基本は家庭の力だと思っているのですが・・・。
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