2012年2月21日火曜日

毎日創刊140年 今こそ新聞の気概で

タイトルは、今日(2月21日)の毎日jp掲載の社説です(詳細はこちら)。

毎日新聞は、「1872(明治5)年2月21日、東京で初めて発刊された日刊紙・東京日日新聞と、4年後の1876(明治9)年2月20日に大阪で創刊された大阪日報の流れをくむ実業紙・大阪毎日新聞とが、明治末期に一体化して発展」したもので、東京日日新聞の創刊から数えて、ちょうど140年ということです。

インターネット全盛時代の新聞の役割とは何か?社説では、「現代における新聞の役割を「ニュースの掘り起こし」と「解説・オピニオン発信」の二つをキーワードに考えたい」いうことで、まず「ニュースを掘り起こすためには世間の常識を疑い、報道の公益性を自覚し、粘り強い取材をすることが必要だ」として、2000年の「旧石器捏造事件」の例をあげています。
そう言えば、これは毎日のスクープでしたね。これのおかげで当時発掘をやっていた人間がどれだけ風評被害を受けたか(T_T)という話は別にしても、確かに継続的な粘り強い取材の結果、真実を明らかにしたという点では評価に値することです。その意味では、今後もこのような方向性は失ってはならないことでしょう。

内外で起こっている事象を解説し、それに対しての多様な意見を掲載する機能も今後、ますます重要さを増す新聞の役割だろう。その問題の背景は何なのか。どんな選択肢があるのか。その場合のリスクは何か。大切なのは硬直した考え方を排し、立体的に物事を見据える姿勢だ」。
毎日新聞は冷静で建設的なオピニオンが多彩に飛び交う交差点でありたい。さまざまに考えるきっかけや材料を提供し、読者が考えを深める広場でありたいと思う」。

いろいろ難しいことが多い現代ですから、この点についても異論は無いところでしょう。新聞がそのようなものであるからこそ、NIEというものが存在するのですから。

いささかの自負を込めて、毎日新聞の特質として野性味とユーモアを挙げたい。新聞社で働く人間が官僚的になったらオシマイだ。一人一人が問題意識を持ち、権力をチェックする。そんな新聞人の原点を大切にしたいと思う」。
「 また、報道に際しては人情を忘れないようにしたい。ユーモアやぬくもりとは、自分自身を他人の目で見るような客観性から生まれるものだろう。果敢に、しかし謙虚さを忘れず、読者のみなさんとともに新しい歴史を刻んでいきたい」。

社説でこう宣言するくらいですから、少なくとも毎日新聞はある程度使えるのかなと思います。
新しい学習指導要領により、NIEが今までよりも活発になっていくのは間違いないのですから、毎日新聞さんにはぜひとも良い記事を提供して欲しいですね。

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