2012年2月25日土曜日

大学生4人に1人、「平均」の意味理解せず

タイトルは、昨日(2月24日)の日経Web刊掲載の記事です(詳細はこちら)。
他の各紙にも同じ記事が出ていましたが、日経が一番詳しかったので。

大学生の学力低下に関する話題は今に始まったことではありません。特に「ゆとり教育」世代がというのも、学力検査を課さない推薦入試の広がりも一因という話も言われ続けていることですね。

今回の場合、計算はできるが「平均」の意味がわかっていないということなのですが、高校でもこの手の話はよくあります。数学ならば計算さえ出来ればそれで良しとなってしまいますが、国語や社会では言葉の意味がわからないがゆえに、問題が解けない、何を求められているのかわからないという生徒は多いように思います。ただそれでも大学に入れてしまうのです。これは明らかにおかしな話です。

大学は入試をできる限り記述にすべき」「論理の通った文章を書く訓練を積む必要がある」と提言していますが、まさにその通りだと思います。
まぁ入試に関しては今のセンター試験のようなマークシートも悪くはないですが、記述式の方がよりベターだと思います。

また「論理の通った文章を書く訓練」もそうなのですが、その前に論理の通った文書を読みとく訓練も必要だと思います。今の子どもは多少混んだ文章を読む力が足りないと思います。新聞を読まなくなっていると言うのが一因ではないかと思っています。新聞はおろか教科書ですら読めないという生徒もいます。難しい文章をたくさん読み、それをもとに真似をしながら文章を書くことで、論理的な文章を書く力がつくのではないかと思いますので、やはりせめて新聞くらいは読めるようにさせたいですね。

その意味で、NIEを取り入れるということは必要ですね。小学生から記事を読ませて、それに関する意見を書かせるという訓練をやらせることで、難しい文章を読んだり書いたりすることに対するアレルギーも少なくさせることも可能でしょうし、それを中学・高校と継続することで大学入試のころにはそれなりになっている可能性が高いでしょうから、小学校の先生方には積極的にNIEに取り組んでいってもらいたいです。何しろ、初めの部分が一番大切ですから。

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