2012年2月3日金曜日

「平成24年度大学入試センター試験実施結果の概要」から、特に地歴・公民について

昨日(2月2日)、大学入試センターから「平成24年度大学入試センター試験実施結果の概要」が発表されました。

地歴のB科目のうち日本史の選択率が一番高く40.5%、次が地理で34.1%、世界史が23.5%となっています。
世界史は高校の必修科目なのにセンター試験の選択率が低いのは、やはり広範囲に及ぶ学習内容のためなのでしょう。今年の問題を見ても時間的な幅が広いものや地域横断的な出題が多く、それを全部やるためにはかなりの労力が必要となりますから、敬遠されるのも致し方無いでしょう。
おそらく、多くの高校生は世界史をきちんと理解出来ないで卒業するということになっていると思います。そう考えると何のために世界史を全員取る必要があるのか、必修になった当初から疑問に思っています。

一方公民は現社が42.6%でトップ、次いで政経23.1%、倫理政経20.0%、倫理14.3%となっています。
倫理政経は今年新しく始まった科目ですが、実際の問題は科目名どおり政経と倫理の問題の寄せ集めになっていましたので、はっきり言ってやる意味があるのかと疑問に思っていましたが、私の想像していたよりも選択率が高かったのには驚きました。受験生にとっては目新しさから穴場と思われたのでしょうか。
現社は多くの学校で必修になっていると想像されますので当然多くなるわけですが、今年のあの問題では現社しか選択できなくて悔やんだ受験生も多かったのではないでしょうか。

また今年導入された、あのトラブルの原因である二科目受験について、日本史と現社の組み合わせが17.5%で最も多く、次いで地理と現社が14.4%、日本史と政経が9.8%、世界史と現社が8.7%、日本史と倫理政経が8.3%となっています。

世界史をやって損はないですが、ある意味順当に自国史を選択している事実を考えると、極論ですが、生徒に選択の余地を与えずに、地歴は日本史、公民は現社をやらせればOKってことですかねぇ。仮にもう少しやるのならば、地理か政経ってところなんでしょうか。
別に世界史が不要だとは思っていませんが、中途半端にやるのならば、もっとしっかり日本史をやったおいた方が、国際化が叫ばれている今としては、その方が正しいのではないかと思います。諸外国で必修科目として自国史を差し置いて、他国史をやっている国はたぶんないでしょうから(-_-;)

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