2011年2月3日木曜日

日本版ギャップイヤーのすすめ

大学入学の資格を得た若者が、数カ月から十数カ月の間、学業を離れ、国内外でボランティア活動や就業体験をする。大学は入学延期を認めたり、その間の学費を免除したりする。」というのが、イギリスで定着している「ギャップイヤー」制度です。

今日2月3日の『朝日新聞』社説に、この「ギャップイヤー」のすすめが出ています(社説記事はこちら)。

大卒の就職率が現時点でも7割に届かないようですし、大学既卒者も数年間は新卒者と同様に扱うという話が出てきている今なら、「ギャップイヤー」制度の導入も良いかもしれません。
 いろいろと複雑な世の中なので、本格的に就職する前に1~2年、社会の様々な問題に向き合う時間があるのは、かなり良いことだと思います。まだ、その活動が、就職時に評価されれば、なお良いでしょう。

教員に対して、社会経験が必要との立場から、そのような研修が行われたりしていますが、これは正式に採用されてからなので、そこそこの年齢になってからになります。全く効果がないとは言いませんが、ある程度固まってきている状態に、今さらという気がしないわけでもありません。それならば、まだ柔軟な時期に、あるいは実際に仕事をするようになってから、いろいろ考えることができるように、正式採用前に行った方が良いと、前々から思っていたことです。

教員に限らず様々な業種でも、社会人になる前に何かを経験してくる若者の方が、問題意識を持っていて、良いのではないかと思います。
中には「自分探し」に利用する場合もあるかもしれませんが、それを経験することで一回り大きくなってくる若者が増えれば、今までのように社員教育を一生懸命しなくても良くなるかもしれません。

文科省で、積極的に検討して見ても良いのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿