2011年2月27日日曜日

2月27日朝日新聞社説を読む。

個人的には久しぶりに、いい社説だと思います(社説はこちら)。 
二・二六事件と財政―高橋是清に何を学ぶか」と題して、タイトル通り、昭和初期の政治家で、首相、蔵相として有名な高橋是清の、「高橋財政」を題材に、財源の裏打ちのない支出に対する批判を展開しています。

国債に頼る財政は明らかに間違いです。「高橋財政」の時代に、すでにそれは明らかでしたし、世界的見ても、それは明白です。だからこそ、高橋是清は命を賭けて、国債漸減方針をつらぬいたのです。

国の借金残高は名目国内総生産(GDP)の2倍近い900兆円まで積み上がった。将来のインフレや増税の種をまいたに等しい。さらに深刻なのは、財 政の惨状を全身全霊で改めていこうという為政者の長い長い不在である。権力をめぐる争いこそが政治家たちの主戦場との観すら呈している。
 与野党の隔てを超えて「国民の暮らしを守る」と言う。では問いたい。これだけ借金を積み上げて守れるのか。とりわけ子や孫の未来を、と。
 守るためにはどうすべきか。国の財力の範囲に歳出を抑え、どうしても必要な歳出があるなら、国民を説得し、それに見合う負担を求めることだ。

朝日社説にあるように、「財政の惨状」に対して命を賭けて取り組む政治家がいないどころか、そのような状況にも関わらず、「権力をめぐる争いが政治家の主戦場」となっているのが現状です。
おそらく、現状において「国民を説得し、それに見合う負担を求めること」は、政治家生命を賭けて取り組まなければならない問題です。 それができる人物は、今の政治家に果たしているのでしょうか。そのような人物がいることを期待してやみません。

「中国漁船衝突映像」の一色氏が、政治家転身か?と噂されていますが、映像の流出に関するコメントを聞く限りでは、こういう人なら今の日本の現状を何とかすべく、政治家生命を賭けて取り組んでくれるかなぁなどと思ったりしますが。

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