12月5日のBLOGOSトピックスに「バカな大学生が増えた理由」とのタイトルがあります。木走正水氏の記事なのですが、正式なタイトルは「内定率が史上最悪なのは馬鹿な学生が増えているから」なので、トピックスの表現は少しひどいかなぁと思います。まぁ、木走氏もかなりズバリ言っていらっしゃいますが。(このブログのタイトルで、あえて〇〇にしたのは、私としてはタイトルにはちょっときついかなと思ったからです。元ネタは、木走氏のブログ「木走日記」の同名タイトルの記事です。)
ただ結論的に私の意見は、木走氏の意見に、ほぼ同感です。以前のブログ記事にも書きましたが、最近はあまりにお粗末な知識しか持たない学生が増えているような印象があります。それを就活のせいにすること自体が、そもそもお粗末だと思います。考えかたが幼い感じがします。
しかし、おそらく高校教員ならば、それを十分認識していることでしょう。高校に入学してくる時点で、いつの頃からかそのような生徒が多くなっていると感じているはずです。いつの頃かは、やはり「ゆとり教育世代」が出てきた頃から、という印象が強いように思います。あくまでも、そのころからかなという漠然としたイメージですが。
3年間で、そのような生徒をどこまで成長させることができるかが、高校教員に課せられた一つの課題だと思っていますが、現実そのような生徒を前にして、全ての生徒を一律の水準にすることは、かなり難しいのが事実です。
私だって、諦めているわけではありません。何とかして、それぞれの生徒を成長させたいと頑張っているつもりですが、生徒それぞれがもともと持っているモチベーションや力量にかなり個人差があるので、それを社会の期待に答えるレベルにまで、全てを持っていくことは事実上不可能なのです。
中学、いや小学校段階から、取り組んでいけば可能になるでしょう。 その意味では、学習指導要領が改正されて、授業時間が増えることで、どのような変化が起こるか、楽しみなところではあります。逆に、これからの子どもたちが少し違ってくれば、やはり原因は「ゆとり教育」にあったんだということがわかるでしょうし、もしそうでなければ一体何が原因なのか、もっと突き詰めていかなければならないと思います。そうしなければ、日本の未来展望はあまり明るくないと言えるでしょう。
我々はもっとその問題の重要性を強く認識しなければいけません。ただ、「馬鹿な学生が増えた」と批判するだけでは、日本の未来はよくなりません。その原因を追求し、それを解決していかなければ、今を生きる「大人」としての責任を果たしていないことになると思います。
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