2010年12月13日月曜日

『通貨で読み解く世界経済 ドル、ユーロ、人民元、そして円』

円高も多少落ち着いてきた感じになってきましたね。しかし、この先どうなるか、まだまだ余談は許しません。
そんな中で、タイトルの書籍の紹介です。

まえがき
第1章 世界金融危機とマクロ経済政策
 Ⅰ― 金融危機とドル
 Ⅱ― 短期の政策対応とドル
第2章 基軸通貨ドルの将来
 Ⅰ― 基軸通貨の地位確立と国際金融システム
 Ⅱ― 金融規制改革と基軸通貨の条件
第3章 ユーロの課題と展望
 Ⅰ― ユーロ圏は最適通貨圏か
 Ⅱ― ユーロの可能性
第4章 東アジアの台頭と人民元
 Ⅰ― 東アジア経済の発展と危機
 Ⅱ― 東アジアの通貨金融協力
 Ⅲ― 中国の改革開放政策
 Ⅳ― 中国の為替政策と人民元の国際化
第5章 円高と日本経済
 Ⅰ― 円の国際化の挫折
 Ⅱ― デフレ脱却と為替介入、円キャリートレード
第6章 国際金融システム改革
 Ⅰ― 国際通貨制度の問題点と改革案
 Ⅱ― 日本の課題
おわりに
世界金融危機年表
主要参考文献

Amazonのレビューでも、なかなか良く評価されていますが、私も、これはオススメです。
戦後の金融史がしっかり学べますし、大雑把に世界経済を学ぶためにはちょうど良い本だと思います。タイトルの通り、「通貨」で世界経済を論じているわけですが、通常の経済学の本とは違う感じで大変読みやすいです。
経済を学ぶ大学生の入門レベルと言う感じでしょうか(ただ最近の大学生にとっては難しすぎるかな。でも経済を勉強しようという学生は、これくらいは読めないと困ると思いますが)。
まずは本書を読んでから、もう少し難しいもの、本書の参考文献にある書籍を読むと、今日の世界経済がよくわかり、少し語れるように(笑)なると思います。

小林正宏・中林伸一著『 通貨で読み解く世界経済 ドル、ユーロ、人民元、そして円』 中公新書2064 2010年7月発行


ちょうど、『週刊東洋経済』2010年12月11日号でも、「為替大図鑑」が特集になっていますので、こちらも合わせて読むと、一層理解が深まると思います。



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