2010年12月26日日曜日

『atプラス』06号

第1特集 『世界史の構造』を読む
柄谷行人+大澤真幸+苅部直+島田裕巳+高澤秀次 座談会「可能なる世界同時革命」/いとうせいこう 書評「切り場」/斎藤環 書評「狂気としての贈与、あるいは平和への欲望」/磯崎新 書評「柄谷行人の『アーキテクチュア原論』」/佐藤優 書評「『世界史の構造』における普遍宗教」


第2特集 ソーシャルデザインの試行
山本理顕 「建築空間の施設化」/染谷昌義 「経験の必要性」
atプラス編集部 高瀬幸途 活動レポート「『葬送を考える市民の会』の多彩な活動」/山田慎也 寄稿「葬儀の行方」
 

連載
岡﨑乾二郎 「活動へのアート」第5回/鎌仲ひとみ 「我は如何にして活動家となりし乎」第4回/堀内進之介 「Review of the previous issue」/山折哲雄 「現在の往生試論」その5/山下範久 「ポスト・リオリエント」第9回/岩根邦雄 「生活クラブと私の魂胆」その6/鈴木一誌「デザイン覚書21」


第1特集が柄谷行人氏の『世界史の構造』についてなのですが、『世界史の構造』をまだ買ってもいません。しかし、たぶん近日中に、Amzonか楽天ブックスでポチっちゃうと思います。アントニオ・ネグリ、マイケル・ハートの『帝国』よりもさらに壮大な内容だということですから、『帝国』を興奮しながら読んだ私としては買わずにいれません。
本書で何人かの方が『世界史の構造』の書評を書かれていますが、いとうせいこう氏の書評、おもしろいですよ。切り口が独特ですね。

第2特集は、最初はそれほど気にしていなかったのですが、読んでみるとかなりおもしろかったです。特に、染谷昌義氏の論考は、かなり勉強になりました。教員ですから、デューイくらい知っていましたが、まだまだデューイから学ぶことが多いということを再認識しました。デューイの『経験と教育』は読み直さないといけないと思いました。
それから、「葬儀」の問題の部分と山折哲雄 「現在の往生試論」その5ですが、昨年、父の葬儀を出したばかりの私としては、そのときは勢いというか、とにかく父を盛大に送ろうと思っていただけだったのですが、本書を読んで改めて考えると、他にもいろいろなやり方があったんだなあと考えさせられました。まぁ、我が家の場合は、母が満足してくれたのでそれで全てOKですが。

堀内進之介 「Review of the previous issue」も良かったです。ちょうど平凡社新書でも『市民社会とは何か』がでたばかりですし、マイケル・サンデルの政治哲学でも、「コミュニティ」とか「共同体」が「正義」の問題と深く関わっていることが指摘される中なので、前号『atプラス』05号と合わせて、読みなおしてみると良いかも知れません。













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