「琉球センター・どぅたっち」さんで購入しました。
「琉球弧の自立・独立論争誌」と書かれています。21世紀同人会の発行で、第11号の特集は「さよならニッポン・還我琉球」です。
【巻頭言】 <特集>「さよならニッポン・還我琉球」に寄せて 真久田 正
【寄稿】 「うるまネシア】第11号へ、愛をこめて 平良 修
【寄稿】 沖縄の外の「沖縄」 大城 立裕
【寄稿】 琉球自治共和国連邦独立宣言 呼びかけ人 松島 泰勝 石垣 金星
【寄稿】 アイデンティティは、じぶんのものか 浜川 仁
【寄稿】 すすむ植民地化と、失われつつある沖縄・琉球人の主体意識 照屋みどり
【寄稿】 沖縄の子供 大嶺 隆
【シリーズ】琉球共和国ネットワーク型連邦・憲法私案・その1 高良 勉
【シリーズ】琉球独立研究① 「琉球弧の自己決定権と脱植民地をめぐって」をめぐって 真久田 正
【シリーズ】琉球弧の兄弟島へ 高良 勉
【シリーズ】周縁史から見た島津侵略400年 ―琉球における国家の成立と軍事的・侵略的国家琉球― 太平 ヤマ
【シリーズ】日本帝国主義国家論⑪ ―怒りの向こう側 大城 宣武
【シリーズ】琉球弧の独立は、世界の琉球人と共に ―映画「さらよならニッポン」を見て考えたこと 島袋マカト陽子
【書評】神々の琉球処分―後田多敦『琉球の国家祭祀制度 その変容・解体過程』の紹介 太平 ヤマ
【コラム】ワッターネット・イッターネット
【参考資料】「うるまネシア」10号発行記念餐宴で各氏を表彰したさいの文面
表紙は、琉球王国時代(末期)のノロ(神女)の想像画が描かれています。
表紙裏から3ページにわたる巻頭口絵として、4・25県民大会の会場で出回っていた、「琉球タイムス」というパロディ新聞による、「国連総会 琉球臨時政府加盟承認」の記事が載っているのが、とても良いです。
「琉球自治共和国連邦独立宣言」は、ブログ「NPO法人ゆいまーる琉球の自治」で、発表されていたものです。なお、「琉球独立」に関する研究は、松島泰勝氏がこのブログで発表されていますし、藤原書店発行の『環』43号で「「沖縄問題」とは何か」が特集されています。『環』43号は購入してありますが、まだ机の横に積んであります。読んだら、また感想などをこのブログにアップする予定です。
浜川 仁氏の「アイデンティティは、じぶんのものか」は、イエス・キリストの話を使って、アイデンティティの問題を語られていますが、これは大変素晴らしい内容で、一読に値します。
照屋みどり氏の「すすむ植民地化と、失われつつある沖縄・琉球人の主体意識」の中の、「先住民族」には、ハッとしました。なるほど、そう考えると沖縄は、世界のいろいろな民族問題と同じであることに気付かされました。
太平ヤマ氏の「周縁史から見た島津侵略400年 ―琉球における国家の成立と軍事的・侵略的国家琉球―」では、琉球王国が本当の国家として成立したのはいつの時期なのかという問題について検討されています。三山時代や第一尚氏時代は、真の意味での国家ではなく、いわゆる港市国家であり、真の国家としての琉球王国は第二尚氏時代の尚真王の時代だとしています。かなりしっかりした考察がなされており、勉強になりました。
「映画「さらよならニッポン」を見て考えたこと」を書かれている島袋マカト陽子氏は琉球センター・どぅたっちの方です。この映画「さよならニッポン」は、沖縄のある島が独立したというストーリーなのですが、島袋氏の紹介を見る限りでは、かなりおもしろそうなのですが、今でもどこかで見れるのでしょうか?ぜひ見てみたいですね。
書評で紹介されている後田多敦氏の『琉球の国家祭祀制度 その変容・解体過程』はまだ購入していませんが、同じ後田多敦氏の『琉球救国運動』は購入してあります。『環』43号同様、まだ机の横に積んでありますが、こちらも読んだら、書評までとはいかない感想文程度のものをアップするつもりです。
他、ここでは全てに触れませんが、とにかく琉球を愛し、沖縄を愛する人達の、「琉球独立」「沖縄独立」を真剣に検討している、その思いがいっぱい詰まっています。私自身、これを読み終わった後、思わず、「琉球独立バンザイ!!」と心のなかで叫んでいました(読んでいたのが職場だったので、声には出せませんでしたが。)私の中に流れる「琉球人」としての血が騒ぐのでしょうか。これから、自称「静岡琉球館(もしくは静岡琉球センター)」を名乗ろうかと、半分冗談ですが、半分は本気で考えています。
沖縄県知事選が本土の関心をひき、今後の基地問題をめぐる仲井真知事の言動、日本政府の対応などがTV等をにぎわすことになるでしょうから、本書をできるだけ大勢の方に読んでもらいたいですし、「沖縄問題」についてももっと真剣に考えてもらいたいです。
おそらく、これから年を越してまでも、本土の人間は「沖縄問題」を目にする機会が増えることでしょう。それは大変良いことだと思います。ちょうど、NHK教育でも、小森陽一氏の「沖縄・日本 400年」が放映されますので(第1回目は終わってしまいましたが、再放送が12月7日にあります)、改めて学ぶチャンスです。
なお、『うるまネシア』第11号や後田多敦氏の著作など、沖縄問題を考えるために役立つ書籍は、琉球センター・どぅたっちで購入できます。
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