2010年12月11日土曜日

長野県松川村立松川中学校3年C組のみなさん、君たちはえらい!

ブログ「地元紙で識るオキナワ」12月10日に、長野県松川村立松川中学校の3年C組の生徒さん達がつくった、『沖縄新聞』のことが出ていました。

NIEの授業の一環として、『沖縄新聞』を発行したそうですが、長野県の中学生や沖縄の普天間中の生徒などにアンケートをとったり、『沖縄タイムス』の記者や沖縄出身の歌手などにインタビューをしていたり、とてもよく出来ていて、授業の一環のレベルをはるかに超えた素晴らしい出来です。

松川中学校のつくった『沖縄新聞』の話題は、12月9日付けの『沖縄タイムス』の一面を飾り、社説でも、その素晴らしさをたたえています。

『沖縄新聞』は、『沖縄タイムス』のHPでPDF版で読めますが、その概要はつぎの通りです。

1面「沖縄の中学生は願う」 (231 KB)
2面「壊してほしくない~辺野古の自然と住民の生活~」 (147 KB)
3面「基地返還で沖縄は変わる!」 (247 KB)
4面「海に 陸に 空に 沖縄に残された傷跡」 (192 KB)
5面「沖縄より守りたかった国体」 (142 KB)
6面「二度と過ちを犯すこと勿れ!」 (213 KB)
7面「ひめゆり学徒隊 平和への祈り」 (185 KB)
8面「ユキヒロの思い―「HEIWAの鐘」に乗せて」 (203 KB)
9面「沖縄の文化と宝」 (230 KB)
10面「若者に託す思い」 (205 KB)
11面「命どぅ宝(命より大切なものはない。)」( (168 KB)
12面「本に託す 記憶・心」  (176 KB)

3面に、「社説」ならぬ「級説」というのがあり、そこには沖縄の基地からアフガニスタンへ出撃しているという事実を指摘し、その矛盾を提起しています。そのうえで、「これからのことや沖縄県民の苦しみを知った上で、もう一度、沖縄に基地が必要かを考え直すべきたと思います。」と主張しています。


中学生でも、こんなに立派な主張ができるのに、本土の新聞社は何をしているのでしょうか。


『沖縄新聞』は、長野県内の全中学校に送ってしまったため、残念ながら松川中学校にも残部がないということですが、このような素晴らしいものは、もっと多くの方に読んでもらいたいですね。
長野県NIE推進協議会のHPでも見れるようになっていますが、印刷ができないので、協議会で印刷したものを実費で販売しないかなぁ。

2 件のコメント:

  1.  この新聞作成に極々近しいものです。記事の内容を見ると平和教育的な内容ですが、取材をした人たちが語る内容がそうであっただけで、もちろん平和は大事だと思っている生徒たちですが、世の中を変えてやろうとか大それたことを語っている訳ではありません。地方の記事と中央に記事に温度差を感じた生徒たちが大人がやらないなら自分たちでやろうとしただけの話です。内容はお褒めいただき光栄ですが、くれぐれも過大評価なさらないようにお願いします。なお、新聞社には版権はないので印刷はしないと思います。

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  2. 匿名さん、コメントありがとうございます。
    「世の中を変えてやろうとか大それたことを語っている訳ではありません。」ということは、内容を読ませていただいたので、理解しているつもりです。
    「地方の記事と中央に記事に温度差を感じた生徒たちが大人がやらないなら自分たちでやろうとした」ということに、大変感心した次第です。
    私もNIEの実践をしているのですが、とてもこのようなところまではいけません。関係された先生方を始めとした周りの大人の良いご指導と、生徒たちがいろいろなことに気づき、熱心にそれを追求した結果が今回の成果なんだと思います。
    関係された方々は、「それほどでもない」と思っていらっしゃるかもしれませんが、素晴らしい実践だと思います。生徒さんたちは、とてもよい勉強をされたと思います。これこそが「生きる力」につながる学びなんだと思います。

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