いつものようにBLOGOSからです。「【773校】日本の大学は全部必要なのか」と題された、大木豊成氏の記事を読みました(元ネタは、「オルタナティブ・ブログ」の「走れ!プロジェクトマネージャー!」から同名タイトルの記事です)。
2009年度時点での数だそうですが、そんなにあるんだぁってのが正直なところですね。そんなにあれば、そのうち400校以上が定員割れになるのも、仕方がないって思いますね。
正直、そんなにいらないと思います。
一時期、かつて短大だったところが4年制大学になったり、新設校が出来たりした時期がありましたが、その結果が、少しでも学生を確保するために、6月ころからAO入試が始まったり、推薦の数が増えたりしたわけです。高校にすれば、そりゃ、一人でも多く4年制大学に進学してくれる方が良いような気がするので、とにかく受かってくれればという気持ちがあります。
ただその結果、学力が低いということで、大学に入ってから高校の復習をやっているところが増えているという、皮肉な結果になってしまっているわけですね。
しかしよく考えれば、4年制大学に進学することが必ずしも良いわけではなく、高卒でもきちんと仕事につければそれで良いわけです。正直に言うと、現状では大学に進学する必要のないような生徒まで、進学させてしまっています。 大学に進学すれば高卒よりは賃金が良い仕事につけるというのを、その理由にしていましたが、現状ではそれも言えないわけです。だったら、高校卒業してすぐに仕事について、大卒よりも早く仕事を覚えたほうが、結果的には良い場合もあるでしょう。
ただ、現在では大学全入時代のため、明確な意志を持たない生徒に対して、高校教員も4年間のモラトリアムを享受させるために、進学を進めてしまっているのが現状という部分もあるように思います(これは自分自身への反省でもあります)。
生徒によっては、進学することで4年間のモラトリアムをうまく活かすことができる子もいますので一概には言えませんし、高校時代に全てが判断できるわけではないので、簡単に答えが出せず難しいところです。
ただもう少し進学についてしっかりと考えるために、大学数はもう少し少なくなって、現在のように一部の大学に厳しい受験競争があるのではなく、全体的に多少の受験競争がある状況の方が、現状よりは良いのではないかと思います。
そうなれば、大学への進学率も下がるでしょうから、大卒も意義のあるものに戻るでしょう。やはり大学は、進学しないとその仕事に付けないという者だけが行けば良いというところであるべきだと思います。むしろそのほうが自然だと思います。
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