2011年1月31日月曜日

『整理がうまい人のアナログ文具超活用法』

本書に書かれている内容は、自分がやっていることあまり変わらないので、こういうものでも本になるのか、先を越されたという一冊です。

ただし、机の上が書類だらけで、整理があまりうまくない人にはとても役に立つと思います。文章だけでなく、具体的なイラストが要所要所に描かれていますので、どうやってやればよいのか、大変わかり安いです。

第1章 整理のキホン!「捨てる」ところから始める(不要なモノを捨てなければ、整理は始まらない/捨てるルールを決め、迷わず捨てる ほか)
第2 章 便利な文具で、整理しやすい机にする(整理の習慣は、スキマ時間で身につける/書類整理のキホンは「ファイルボックス」「クリアホルダー」 ほか)
 第3章 仕事の効率がアップする文具(便利な文具を使えば、仕事の効率はアップする/ワンアクションで使える「ノック式」文具に注目する ほか)
第4 章 ムダ・モレなし!一目瞭然「情報整理術」(手帳をつける習慣で、仕事がうまくいく/「多機能ペン」で、情報が埋もれなくなる ほか)

読んでいてかなり気に入ったのは、各章末にあるコラムです。
第1章の「几帳面な人でも、捨てられない人は意外と多い」などは、まさに私のことです。机の上はいつも片付いていますが、ロッカーには過去数年分の書類が捨てられずにとってあります(いちおう封筒に時系列で分類して入れてあるのですが)。過去に役に立ったことは数回しかありませんので、捨てるべきだと思っていますが、なかなか捨てられないでいます。それでも、ロッカーの容量はそれほど大きくないので、いっぱいになってくればいやでも捨てざるをえないので、そのときにはやりますが、かなり面倒くさいので、こまめに捨てるようにしていきたいですね。

第2章は「月に一度は、文房具店に立ち寄ってみる」も、まさに私のことです。まあ、これは文房具が趣味のひとつなので、むしろ週一でも行きたいくらいですが。転職するなら、絶対に本屋さんか文房具屋さんって思っています。

第3章の「ワンランク上の文具で、できる人になる」も、いわゆる見せ文具って大事だと思っています。相手が上品な質の高い文具を持っていると、「お、コイツできるな」って思っちゃいますよね。見栄を張ってもよい部分ではないかと思います。

第4章の「効果的なごぶさた手紙・メール」ですが、これもありそうな話ですね。難しい部分ではありますが、相手によりけりですし、相手との関係にもよりますので、ちょっと微妙かもしれません。

本書は、比較的薄めですし、写真やイラストが多くて読みやすいですので、結構良いかもしれません。最初に書いたとおり、案外自分が普段やっていることに似ている内容でしたが、楽しんで読むことができました。

『 整理がうまい人のアナログ文具超活用法』 桃山透著 中経の文庫(中経出版) 2011年2月 533円+税



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2011年1月30日日曜日

日本国債格下げ 「日本は政治に対する明るい展望が描きにくい」

昨日のエントリーで国旗・国歌訴訟についての『朝日』の社説に関してコメントしましたが、今日の『琉球新報』の社説も同じテーマです。個人的に『朝日』はあまり信用していませんが(この問題に関してはたまたま(笑)悪くない社説ですが)、『琉球新報』は信用しているので、多くの方に読んでもらいたいです。ぜひ目を通してみてください(『琉球新報』社説はこちら)。

今日は、27日に発表された日本の国債の格下げについて、S&Pの担当者のコメントが『日経新聞』WEB版に出ていましたので、紹介します(記事はこちら)。
タイトルの言葉は、その担当者のコメントです。

ただ95パーセントを国内で保有している安心感からか、国内市場の反応は薄かったようです。それはそれで「大丈夫か?」と思うのですが、もっと心配なのは首相ですね。「その問題には疎い」って、一国のトップが言う言葉でしょうか?まぁいろいろと解釈があるようですが、普通に聞けば「大丈夫か?」って思いますよね。
ダボスに行っても、なんの反論もしなかったですし。「出席することを感慨深く思う」って、オリンピックじゃあるまいし、出ることに意義があるわけじゃないのに。世界経済フォーラムの年次総会ですよ、ダボス会議って。何しに行ったんでしょうか?

これではS&Pの担当者のコメント、納得ですね。

「今年はうさぎ年だから、飛躍の年」と期待して始まった2011年ですが、早くもうさぎがコケましたね。でも、まだ始まったばかりですから、コケてもすぐにたちあがれば、頑張れるはず??(そう言ってて、かなり不安)。うさぎをやめてカメにした方がいいかな(笑)

2011年1月29日土曜日

「君が代判決―少数者守る司法はどこへ」を読んで

朝日新聞1月29日付け社説が、タイトルにある君が代判決―少数者守る司法はどこへ」です。

東京都では、「国旗・国歌法」が制定された99年以降、高校の卒業式などで、君が代斉唱の際に、起立や伴奏が強制され、それに対して反発する教職員が処分されることが毎年起こっています。

 朝日新聞社説では、「私たちは、式典で国旗を掲げ、国歌を歌うことに反対するものではない。ただ、処分を科してまでそれを強いるのは行き過ぎだと主張してきた。
 最後は数の力で決まる立法や行政と異なり、少数者の人権を保護することにこそ民主社会における司法の最も重要な役割がある。最高裁、高裁とも、その使命を放棄し、存在意義を自らおとしめていると言うほかない。」と述べていますが、私も都の姿勢には憤慨していますし、司法の判断も納得できないでいます。

静岡県では、この問題はそれほど問題になっていないように思います。以前勤務していた学校で親しかった方で、起立しなかった方がいらっしゃいましたが、特別に処分されたとは聞いていません。
ただ私個人は、卒業式で君が代斉唱の際には起立だけはします。何よりも卒業式の主役は卒業生なのであり、卒業を祝う気持ちの方が起立するということにたいしてまさっているためですが、 歌うことはしません。どうせ、そこにいるほとんどの人が、ただ口をモゴモゴしているだけですので、別に問題はないわけです。おまけに卒業式の時期は花粉症の時期でもあり、マスクをしていないと、という状況でもありますので、なお良いわけです。

今年ももう少しすると卒業式です。残念ながら東京都では今年も処分される方が出てしまうのでしょうね。ただこれで良いわけではありません。朝日の社説にもあるように、「息苦しさを助長することのないよう、社会全体で目を凝らしてい」かなければいけません。

ただ日本はこうだから、昨日のGIGAZINEの記事にあった「民主主義が高い国ランキング」で、25位なんですよね。このランキングではイギリスやフランスよりも上位ですが、対象となっているのは民主主義国家30カ国ですから、25位というのは後ろから数えたほうが早いわけで、まぁ、妥当といえば妥当なんでしょうね。
しかし、君が代問題や沖縄問題を考えたら、南アメリカやコスタリカよりは上のような気もしますが、それでもビリでもおかしくない国だと思っています。だいたい、日本は真の意味での民主主義国家とは思っていませんから、民主主義国家ランキングの対象となっているだけでも、まだまともって思います。

2011年1月28日金曜日

沖縄への修学旅行が減少

今日、1月28日の『琉球新報』の社説に、沖縄への修学旅行がピーク時の2006年から3年連続で減少しているという記事が出ています。

高校の修学旅行の定番といえば沖縄と北海道ですが、ネックは金額です。公立高校では、修学旅行の予算はだいたい10万円前後だと思います。沖縄や北海道だと、交通費が大きいので、予算のうちのかなりの金額を占めてしまいます。
そこで、最近は同じような金額で行ける、海外への修学旅行が増えてきつつあるのです。韓国やシンガポール、マレーシアあたりなら、国内への修学旅行とさほど変わらない金額でいけるので、いっそ海外へということになるようです。また、それを売りにしている学校もあります。

しかし、修学旅行なのですから、やはり勉強しに行って欲しいものです。海外への修学旅行でも、研修次第では生徒にとってはとても良い修学旅行になりますが、教員の事前指導が大変ですし、その大変さの割には、観光旅行気分が強い感じが否めません。

北海道への修学旅行はよく知らないので、あまりコメント出来ませんが、ただ北海道への入植の歴史やアイヌとの関わりなど、アイヌから「アイヌシモリ」を奪っていった事実を学ぶことが出来ますので、北海道への修学旅行はとても意義があります(もしかすると、現実はスキー旅行が多いのかも知れませんが)。

一方沖縄への修学旅行は、「平和学習」が一般的なのではないかと思います。どうしても戦争のことを考える修学旅行になりがちなのはわかりますが、沖縄戦中心だけだともったいないですね。
昨年ならば、普天間問題がありましたから、米軍基地をバスで巡ってみて沖縄の現実を見ながら、沖縄の戦争から戦後の歴史を学ぶことが出来るでしょう。
首里城に行くのならば、琉球王国の歴史を学ぶでしょうが、そのさい琉球王国が江戸時代に薩摩藩の支配を受けつつ、清に朝貢していたが、それでも独立国だったという事実や、明治時代の「琉球処分」の意味(つまり琉球王国が日本に占領されたという事実)を学ぶことができます。さらにそこから、何故沖縄に米軍基地が置かれ続けているのかなど、現在の政治状況との関係についても学ぶことができます。

『琉球新報」の社説では、「触れ合いの場の創出 」を提案しています。確かにこれもイイですが、私としては修学旅行は、やはり沖縄の歴史を日本の若者が学ぶ機会として欲しいと思います。ですから、沖縄への修学旅行減少はとても残念です。

しかし今こそ、沖縄へ修学旅行に行くことは、とてもいろいろなことを考えさせることができると思います。全国の学校の先生方、ぜひ沖縄への修学旅行をご検討ください。特に、社会科の先生に頑張ってもらいたいです。きちんとした事前研修をやるためには、社会科の先生方の力が必要ですから。なんでしたら、私がプレゼンに伺いましょうか(笑)

2011年1月27日木曜日

「就活の映す「泥舟化する日本」」を読んで

今日1月27日のBLOGOSの、池田信夫氏のエントリーです。

学歴差別が激化しているという原因が、就活サイトにあったとは、盲点でもありましたが、納得でもあります。確かに、簡単に応募できますから、とにかく数撃ちゃ当たる方式で、めちゃめちゃたくさん送る学生がいるんだと思います。まぁ、だいたいそういう学生は、ことごとくダメなんでしょうけど。

しかし、サイトに原因があるということは、昔のようにOB・OG訪問を通して応募する方法にすれば、その方が企業としても良いのではないでしょうか。少なくとも素性が明らかですし、必要以上にたくさんの応募に混乱させられることもありません。ただ、この方法だと学歴の問題がクリアーできませんが。
しかし、現在のような、就職率の低い状態は解消されるでしょう。OB・OGを通じた応募を復活させる企業が出てきても良いのではないかと思いますが。

その学歴に関して、無名大学から有名大学院への学歴ロンダリングの話ですが、大学院に進学するのは、外部からの進学の場合、内部進学よりも厳しい条件の中で行いますので、大学への進学よりは難しく無いとはいえ、少なくとも進学のための努力をしているわけですし、昨今の大学でのAO入試などと違って、一定程度の勉強をしないと試験に受かりませんから、その努力は実績として評価しても良いと思います。
企業サイドも、もう少し大学を信用しても良いのではないかと思います。

ただ、高校名を見るというのは、なんともおかしな話です。それでは、高校はそれほどの進学校でないとしても、一般入試を使って大逆転で有名大学に入れた学生の努力はうかばれません。
高校名で判断されてしまうとなれば、中学校段階で、有名進学校へ進学しないと、きちんとした企業へは就職できないなんてことになるとしたら、ますます就職は難しくなり一方ですし、大学の意味が無くなってしまいます。

24日には、就職の動きを大学4年生の夏にすることを提案するニュースがありましたが、学生にもう少し勉強できる時間を与えていけるように、企業と大学双方で、検討していく努力が必要です。その辺をうまく機能させないと、大学、企業双方共倒れで、池田氏の言うように、日本は泥舟化していく一方だと思います。

2011年1月26日水曜日

「「自己本位」の時代」を読んで

BLOGOSに出ていた、1月25日の山口厳氏のエントリーです。

山口氏のご意見、もっともです。私もそう思います。

若者にこそ、これを理解してもらいたいのですが、しかし若者が「個人個人が「自己本位」と言う、自分だけの地図とコンパスを持つこと」ができるようになるのは、かなり難しいと思います。
早い時期からこれができる若者がいることも事実ですが、多くの若者はやはり理想的なものを追いかける ものです。

自分を振り返ればそうでした。頭では「人は十人十色」で、人と比べずに自分というものを出すことが大切であるということは理解していたつもりでしたが、つい雑誌などの文字に目が行くというのが現実でした。そのたびに自己嫌悪だったのを思い出します。

むしろ若者は、ある程度までは理想を追いかけることも必要です。しかしあくまでも程度の問題で、何時までも「青い鳥」を追いかけ続けるのはよくありません。どこかでそのことに気づく必要があります。 そのタイミングは、それこそ「十人十色」です。
私は、自分の場合がいつだったか覚えていませんが、20代後半に、かなり大きな仕事を任され、それをやり遂げた時だったような気がします。
その時に、自分自身の方向性が決まった、つまりコンパスができた時だったと思います。

それからは、その時持っていた「自分の地図」に、コンパスを頼りに新しい地図を書き加えていく日々でした。その作業はまだ進行中ですが、このごろになってやっと、若者に対して、「自分の地図とコンパスを持ちなさい」という言葉が言えるようになって来たように思います。
一部分でも自分の地図が人様に見せることが出来る程度のものができてきたということなのか、それとも年齢の問題なのか、どちらなのかは自分でもわかりませんが、とにかく「自分というものを持つことが大事」であると言えるようになってきましたし、実際に言うようになってきています。
ただしそう言っても、若者にとっては自分を持つことが難しいものだと分かっていますが。しかし、そろそろ、そう言わなければならない様な気がします。やはり年齢的な問題なのでしょうか。

2011年1月25日火曜日

『はじめての政治哲学 「正しさ」をめぐる23の問い』

はじめての政治哲学の教科書」として、「はじめて政治哲学に触れるひとのための入門書」として、本書は書かれています。

はじめに いまなぜ政治哲学なのか
第1章 自由をめぐる論争
第2章 民主主義をめぐる論争
第3章 差異と平等をめぐる論争
第4章 共同体をめぐる論争
第5章 対立をめぐる論争
おわりに 正しく生きるために
主な引用・参考文献リスト

功利主義、カント倫理学、リベラリズム、コミュニタリアニズムなど23のテーマを、比較的身近な問題を例題に説明されています。
入門書としては、必要十分だと思いますし、分かりやすく、読みやすいです。また、選ばれているテーマも的確だと思います。

内容もわかりやすいですが、かなり本格的な説明で、このくらいのことが分かっていれば、大抵の人には十分なのではないかと思えるほどです。高校の倫理の時間などに、部分的に取り上げても良いのではないかと思います。
仮に、もっと詳しく学びたい向きには、巻末の文献リストがあります。このリストの本は、ほとんど日本語で読めるものをリストアップしてくれていますし、比較的新しい本があがっていますので、このリストから手に入るものを読んでいけば問題なしだと思います。

昨年のサンデルブームは来るべくしてきたブームだと思っています。つまり、日本でもそろそろ本格的に政治哲学が広まり、定着していく時代になってきたのだということだと思うのです。そこで、今年は昨年のブームを受けて、日本に政治哲学が広まっていく、その始まりの重要な年なのだと思います。
そのためにも、本書はとても良い一冊だと思います。かなりオススメです。

『はじめての政治哲学 「正しさ」をめぐる23の問い』 小川仁志著
講談社現代新書 2010年12月  720円(税別)




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著者:小川仁志
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