2012年10月6日土曜日

視点・本土と沖縄 内なる歴史問題

タイトルは、今日(10月6日)の毎日jp掲載の社説です(詳細はこちら)。

珍しく署名入りの社説ですが(論説副委員長小松浩氏)、その分いい社説だと思います。

軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に移動した海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが、地域住民の不安をよそに訓練飛行を続けている。
 配備されてしまえば反発はいずれ収まると政府はタカをくくっているかもしれないが、逆ではないか。配備反対の声を無視された沖縄では日本という国そのものへの不信が広がりつつある。その怒りの意味を認識しなければ、本土と沖縄の溝はこの先もっと深まるだろう。

今日で結局12機全部が配備されたわけですが(「オスプレイ:普天間へ12機、配備完了」毎日jp)、
まさに「配備されてしまえば反発はいずれ収まると政府はタカをくくっている」としか思えません。

かつて独立王国だった琉球を強制廃止し近代日本に編入した明治の琉球処分、10万人近い民間人死者を出した太平洋戦争末期の地上戦、沖縄を本土から切り離した戦後のサンフランシスコ体制、米軍基地を集中させる結果になった72年の本土復帰。誇りを傷つけられ、多くの血の犠牲を払いながらも、本土の安全のため負担を引き受けてきた歴史のうずきが今、沖縄の人々の心を揺さぶっている。

本当に、「琉球独立」があっても良いと思います。否、独立すべきです。何故これほどまでに日本に利用されなければいけないのか。私は怒りを通り越して、悲しみしか感じられません。

本土側の琉球・沖縄史への理解もまだまだ足りない。沖縄の重い負担を減らすためにも、この「内なる歴史問題」をなくしていくことが必要だ。

本当にわかっていないと思いますが、毎日新聞でこのような社説が出ただけでも、まだ救いがあるのかなぁと思います。
中・韓との問題がクローズアップされているなかで、改めて沖縄問題を日本国民すべてが考えるべきです。何故ならば、この問題も中・韓との歴史問題と全く同じ、否それ以上に歴史的に重要問題なのですから。

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