2012年6月28日木曜日

大学改革―減らせば良くなるのか

タイトルは、6月23日のTHE ASAHI SHIMBUN DIGITAL掲載の社説です(詳細はこちら)。

この社説で問題としている「大学の淘汰(とうた)を進めると、都会と地方の格差が広がるおそれ」は確かに問題です。
社説の数字(大学・短大進学率は今でも東京都や京都府が60%台なのに対し、北海道や東北、九州の大半の県は40%台)を見るまでもなく、地方に住んでいる人間には実感できることです。
静岡県は交通の便が良く、東京・神奈川、名古屋といった大学などが多い地域に近いのでまだ良い方ですが、そのような状況にない地域にとっては大問題です。

しかし地方に小さな私立大学にいったところで、それほど水準の高い居行くを行なっているとは思えませんので、そこを出ても例えば就職がうまくいかないというのはある話だと思うのです。だとしたら、水準の高くない、地方の小さな学校がなくなったことで、進学できなくなるのならば、もっとしかり勉強して良い大学を目指す方が、お金はかかりますが、結果的には良い結果になるのではないでしょうか。

私は基本的にエリート教育の必要性を認めていますので、大したことがない名ばかりの大学に行って、名ばかりの大学生・大卒者が多くなっても、世の中のためにはならないと思っています。今の助教がまさにそうです。
大学進学率はもっと下がっても良いと思います。本当に苦労して勉強する者だけが大学に行けば良いでもOKだと思います。
そのかわり、当然大学に進学しないという選択をしたものでも、それなりの仕事につけるようになっていかないとダメですが。

大学改革は、大学の問題だけではないことはわかりきったことです。社会構造の在り方などのもっと大きな議論をしなければならないと思います。
ですから、もっと全国民がこの議論に興味を持つことが大切なのです。

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