中嶋氏による同じコンセプトの書籍としては、祥伝社黄金文庫から『なぜ、国際教養大学で人材は育つのか』もあります。
この時代に就職率100%というのですから注目されるのは当然ですね。ましてや、東京とかの大都市にある大学なのではなく、秋田県にあるのですから、一体どういう大学なんだ?として注目を集めているワケです。
本書の帯には「新しい子育て論!」と書かれていますが、読んでみると、「スズキ・メソード」が一つの柱になっているようです。そして、「家庭教育」・「幼児教育」の重要性、「教養教育」・「英語教育」の重視などがポイントのようですので、一つ一つは決して新しいものではありません。むしろ、昔から言われてきていたことですが、近年は「家庭教育」や「教養教育」はあまり顧みられなくなっているものです。
しかし、これらを全てきちんと取り組んでいる学校は今は無いはずです。だからこそ、逆に新しいのではないでしょうか。
私も「教養教育」の重要性は指摘しているつもりです(以前のエントリーに、「教養」について述べたものがこちらです)。
国際教養大学の成功は、本書を読むと、本来の教育とは何かということを示してくれるもののように思います。教育の基本として従来から言われてきたことを、きちんと行うことで世界に通用する学生を育てることができるわけですから、現状の教育のあり方への見直しを迫る事実だと思います。
新書なので、読みやすいですし、それほど厚いものでもありませんので、スキマ時間を利用して読んでも、それほど時間がかかるものではありませんが、得られるものは大変大きいと思います。
中嶋嶺雄著 『世界に通用する子供の育て方 (フォレスト2545新書)』
フォレスト出版 2011年
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