今日2月14日のBLOGOSに、ぐっち氏が「教育の目的」をエントリーしています。
学習指導要領にある「生きる力」とは何なのかという問題に対して、「最もしっくりくるのは「稼ぐ能力」」と述べていますが、まさにおっしゃるとおりです。
「日本の労働市場も世界的な競争とは無縁ではいられなくなりつつあります。日本市場だけでは将来性が見込めないため、新興国でのビジネスに活路を見出す会社 が増えています。今後、国内向けのサービスを展開する企業を除けば外国人採用を強化していくのは必然です。そのような世界的な競争の中で会社が求めている のは外国人とも伍していける「競争力」を持った人材です。
であるのに、教育の目的の一つである「生きる力をはぐくむ」ことを生徒児童に身につけさせるべく政府が真剣に取り組んでいるとは思えません。むしろ競争力を削ぐような教育が行われています。いま、労働市場に流れてきている新卒学生は、競争に慣れていません。2002年以降、成績の評価(通知表)にしても相対評価から絶対評価になり、他の生徒 と比較するのではなく生徒本人の成績そのもので評価されます。それはそれで良い面もあるのでしょうが、社会に出ると努力ではなく結果が全てです。評価も他 の人材と比較されたうえで下されます。現在の教育で重視されている個性や自分らしさは人間として重要ですが、それ以前に仕事ができなければ会社に必要とさ れません。現実問題として競争力を持つ人材こそが生きる力を持った人材だと生徒に教えるべきでしょう。」
そのとおりだと思います。私の意見もほぼ同じです。ただ、小学校・中学校であまり競争してきていいない生徒は、高校でも当然競争意識が薄いですし、それはかなりレベルの高い高校でも、そういった傾向にあるようです。
就職を目の前にした高校や大学になってから、これが現実なんだと競争を見せても遅いのです。就職難の問題や現実社会での競争について、小中学校の先生方がもっと問題視してくれると良いのですが。
0 件のコメント:
コメントを投稿