2011年1月23日日曜日

「金をつぎ込んでも教育はよくならない」って、どこの国も同じ

BLOGOS financeで、wasting time?氏がイギリスの大学に関する話題を取り上げています。

イギリスでも、ブレア政権時代に、大学進学率を上げる取り組みを行い、昔の専門学校が名称だけ大学に変わったというところも多いということで、大学生とは呼べない大学生が大量に増えているということのようです。
日本でも短大が4年制大学になったり、新設校や学部・学科の新設が相次ぎ、大学の定員が増えたことと、高校生の数が減少した結果、いわゆる大学全入時代になり、水準が下がったと言われるのと同じような状況にあるようなのです。

アメリカの研究では黒人の生徒と白人の生徒の機会均等を実現するためには黒人の生徒に白人の生徒よりも6-8倍のお金を投入しないといけないという研究結果がある。(なぜなら学校に対する支出と成績の相関性が高くないから)」

という研究を紹介して、タイトルにある「金をつぎ込んでも教育はよくならない」ということなのです。
高校授業料無償化なども、アメリカの研究からするとあまり効果がないらしいと述べられていますが(高校授業料無償化に関しての私の意見はこちらにエントリーしてありますが)、確かにその通りだと思います。
このようなバラマキはあまり意味がないと思っていますが、ただある程度は教育にお金をかけないと、それはそれでよくないということもおわかりだと思います。ご存知の方も多いと思いますが、東京大学に進学する学生の親の平均年収はかなり高いという結果があります。昨年はやったマイケル・サンデルの白熱教室でも、ハーバード大の学生の親も平均年収が高いという話題がありましたね。

たくさんつぎ込めば、それだけ効果があるということはありませんが、やはりあまり教育にお金をかけられないというのは、子どもの学力に良い結果をうまないということは言えると思います。
ここ数年の不況の影響で、力のある女子生徒などが、親の経済的な理由ゆえに、県内の大学に進学するケースが多いのです。静岡県内ですから、当然レベルはそれほど高い大学はありませんし、選択肢も限られますから、せっかく力を持っているのに、その子の本来の力よりも数段低い大学に進学していくのです。
確かにいわゆる「いい大学」に進学したからといって、昨年の就職の問題にもあるように、必ずしもそれが良いとは限りませんが、しかしやはり「いい大学」と言われるところにはそれなりのものがあると思います。

やはりある程度、庶民レベルでも景気の回復を実感できて、教育のお金を回せる家計になるような状況を作り出していける政策をうち出して欲しいですね。あまり今の政権には期待できないですけど・・・・・。

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