2011年1月26日水曜日

「「自己本位」の時代」を読んで

BLOGOSに出ていた、1月25日の山口厳氏のエントリーです。

山口氏のご意見、もっともです。私もそう思います。

若者にこそ、これを理解してもらいたいのですが、しかし若者が「個人個人が「自己本位」と言う、自分だけの地図とコンパスを持つこと」ができるようになるのは、かなり難しいと思います。
早い時期からこれができる若者がいることも事実ですが、多くの若者はやはり理想的なものを追いかける ものです。

自分を振り返ればそうでした。頭では「人は十人十色」で、人と比べずに自分というものを出すことが大切であるということは理解していたつもりでしたが、つい雑誌などの文字に目が行くというのが現実でした。そのたびに自己嫌悪だったのを思い出します。

むしろ若者は、ある程度までは理想を追いかけることも必要です。しかしあくまでも程度の問題で、何時までも「青い鳥」を追いかけ続けるのはよくありません。どこかでそのことに気づく必要があります。 そのタイミングは、それこそ「十人十色」です。
私は、自分の場合がいつだったか覚えていませんが、20代後半に、かなり大きな仕事を任され、それをやり遂げた時だったような気がします。
その時に、自分自身の方向性が決まった、つまりコンパスができた時だったと思います。

それからは、その時持っていた「自分の地図」に、コンパスを頼りに新しい地図を書き加えていく日々でした。その作業はまだ進行中ですが、このごろになってやっと、若者に対して、「自分の地図とコンパスを持ちなさい」という言葉が言えるようになって来たように思います。
一部分でも自分の地図が人様に見せることが出来る程度のものができてきたということなのか、それとも年齢の問題なのか、どちらなのかは自分でもわかりませんが、とにかく「自分というものを持つことが大事」であると言えるようになってきましたし、実際に言うようになってきています。
ただしそう言っても、若者にとっては自分を持つことが難しいものだと分かっていますが。しかし、そろそろ、そう言わなければならない様な気がします。やはり年齢的な問題なのでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿