2011年1月19日水曜日

2011年度大学入試センター試験 世界史B及び地理Bについて

これらは私の経験が少ない科目ですので、それほど細かくはコメント出来ません。問題は、大学入試センターのHPで確認ください。

世界史Bも、日本史B同様に政治史が減って、社会経済史や文化史が増えました。世界史Bでは、昨年もそのような傾向にありましたが、今年も引き続いたというわけです。
また、ヨーロッパ史が増えて、アジア史が少なくなったというのも、今年の特徴です。特に最近多かった東南アジアからの出題がありませんでした。
前近代史と近代史は、ちょうど半分くらいづつの出題ですので、バランスの良い出題だったと思います。
全体的には、昨年同様のレベルといった感じでしょうか。

第1問のAは、エジプトで発見された2世紀の手紙からの出題ですが、このような資料から出題されるというのは、すごいですね。さすが世界史です。Bも16世紀のイギリスの手稿資料と印刷物の写真がリード文に出てきます。これもおもしろいです。まぁ、問題には関係がない資料写真ですが。

第2問は宗教、第3問は暦です。第3問のCは中国近現代で、戦後まで出題されています。昨年も中国は戦後まで出ましたね。なお、42ページ、第3問Cのリード文の所の写真のキャプションの字が間違っていて、訂正されています(「南京紫山天文台・・・」→「南京紫山天文台・・・」)。
また、第4問は異文化接触でした。

地理Bについては、職場の地理の担当者に話を聞きましたら、例年通りの難易度のようです。私が見た限りでも、標準的な問題がほとんどのように思います。
第4問の地誌ではアフリカが出題されました。アフリカは久しぶりの出題ですね。
第6問の地域調査は佐賀県ですが、佐賀県ならではという問題が少なかったので、取り組みやすかったのではないでしょうか。

地歴、公民全体の今年の特徴として言えることは、経済が多く出たということではないでしょうか。ここ数年の経済状況を踏まえているのかはわかりませんが、世の中全体で経済的な話題が多かったことは事実なので、受験生もその辺を知っておいて欲しいという思いなのかもしれません。
ただ、一般的に高校生くらいの若者は、経済が苦手です。それを考えると、やはり高校でもう少し経済的なテーマを授業で扱う必要があるのかも知れません。今からちょっと考えて、4月からの授業に反映していきたいと思います。

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