2011年1月27日木曜日

「就活の映す「泥舟化する日本」」を読んで

今日1月27日のBLOGOSの、池田信夫氏のエントリーです。

学歴差別が激化しているという原因が、就活サイトにあったとは、盲点でもありましたが、納得でもあります。確かに、簡単に応募できますから、とにかく数撃ちゃ当たる方式で、めちゃめちゃたくさん送る学生がいるんだと思います。まぁ、だいたいそういう学生は、ことごとくダメなんでしょうけど。

しかし、サイトに原因があるということは、昔のようにOB・OG訪問を通して応募する方法にすれば、その方が企業としても良いのではないでしょうか。少なくとも素性が明らかですし、必要以上にたくさんの応募に混乱させられることもありません。ただ、この方法だと学歴の問題がクリアーできませんが。
しかし、現在のような、就職率の低い状態は解消されるでしょう。OB・OGを通じた応募を復活させる企業が出てきても良いのではないかと思いますが。

その学歴に関して、無名大学から有名大学院への学歴ロンダリングの話ですが、大学院に進学するのは、外部からの進学の場合、内部進学よりも厳しい条件の中で行いますので、大学への進学よりは難しく無いとはいえ、少なくとも進学のための努力をしているわけですし、昨今の大学でのAO入試などと違って、一定程度の勉強をしないと試験に受かりませんから、その努力は実績として評価しても良いと思います。
企業サイドも、もう少し大学を信用しても良いのではないかと思います。

ただ、高校名を見るというのは、なんともおかしな話です。それでは、高校はそれほどの進学校でないとしても、一般入試を使って大逆転で有名大学に入れた学生の努力はうかばれません。
高校名で判断されてしまうとなれば、中学校段階で、有名進学校へ進学しないと、きちんとした企業へは就職できないなんてことになるとしたら、ますます就職は難しくなり一方ですし、大学の意味が無くなってしまいます。

24日には、就職の動きを大学4年生の夏にすることを提案するニュースがありましたが、学生にもう少し勉強できる時間を与えていけるように、企業と大学双方で、検討していく努力が必要です。その辺をうまく機能させないと、大学、企業双方共倒れで、池田氏の言うように、日本は泥舟化していく一方だと思います。

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