・論文 「天皇論」 大澤真幸
・対談 「天皇の国民、国民の天皇、天皇なき国民」 高澤秀次×大澤真幸
・対談 「なぜ継続してきたか」 佐伯啓思×大澤真幸
・参考資料 「天皇制を論じるためのブックガイド」
また「東北関東大震災―希望はどこかにある」と題して、緊急特集が組まれています。
・緊急論文「全てを失ったあとに残るもの、それは希望だ!だが、どこに?」
・「正義」を考える―裏返しの終末論 大澤真幸
・二◯一一年東北地方太平洋沖地震ドキュメント
新連載で「論文の技法」が始まり、第1回目の今回は「類からの委託―論文にとっての完全義務」です。
大澤氏の「天皇論」では、昭和天皇が内奏を受けることと、宮中祭祀を継続し続けていたことをもとに天皇の存在について考えています。「なるほど」と思わせられる、興味深い論文です。
高澤氏と大澤氏の対談は、文学と天皇について考えています。主に明治天皇とその時代の文学についての対談です。
大澤氏がこの対談で最後に「あくまで文学的でいらっしゃる高澤さんとの対話は、社会学からものを考えるぼくにとって非常に新鮮でした。」と述べていますが、歴史学的方向から見ている私にとっても、新鮮な対談内容です。
佐伯氏と大澤氏の対談は、グローバルな視野から天皇の存在を考えています。西洋社会にはキリスト教という絶対者があるのに対して、日本には絶対者が居なかったことが、天皇が続いてきたのだとの指摘は、おもしろい考えです。
新連載の「論文の作法」は、多少論文を書くことのある私にとっては内容的には当然のことなのですが、このような形で改めて読むと、普段当たり前のものとして行っている論文のルールが再認識できて、案外良いものです。続きが楽しみです。
★楽天ブックスで購入される場合には、こちらからどうぞ。★ |
0 件のコメント:
コメントを投稿