2011年6月16日木曜日

『近現代日本を史料で読む』

タイトル通りの書籍です。史料といっても日記ですが、近現代の主要な日記は網羅されているので、近現代を学ぼうとする人にとっては、大変良いガイドだと思います。本書をもとに、紹介されている日記史料や参考文献にあたれば、近現代史を学ぶことができます。

紹介されている日記は、戦争時代のものが多いように感じますが、編著者である御厨貴氏の仕事が、その時代のものが多いことを考えると仕方ないですが、できれば明治・大正期の日記についての記述がもう少し欲しいかなぁと思います。

一番はじめに出てくるのが、『大久保利通日記』なのですが、学生時代にまさにこれを頼りに勉強していたことを思い出します。いまだに、『大久保利通日記』のコピーのファイルが本棚に置いてあったりします。

レファレンスブックとしても使える本ですので、直ぐ手の届くところに置いておきたいと思います。

『近現代日本を史料で読む 「大久保利通日記」から「富田メモ」まで』
御厨 貴編著 中公新書2107 2011年4月 本体880円+税



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