2011年6月9日木曜日

『週刊金曜日』2011年6月3日 849号

今週号も原発問題を引き続き取り上げていますが、私の興味関心としては、まず一つ目は「金曜アンテナ」の大阪府の君が代起立・斉唱条例案の提出にかんするものです。

橋下知事の手法をヒトラーになぞらえているのは少し行き過ぎかなと思いますが、ただ排外主義者との関連が指摘されているのを見ると、少し恐ろしい気がします。ここでまたナチスになぞらえているのは、これを書いた人がよほど橋下知事のやり方に不満を持っているのか、などと思ってしまいますが、しかし警戒しなければいけないかなという気はします。

二つ目は、被災地での女性の問題についてのものです。避難所運営に女性の視点がないという指摘に、納得してしまいました。
自分は職場で防災担当なので、避難所運営に関する会議に出るのですが、そこにいるのは自治会長や町内会長さんたちなのですが、たいていは男性なんですよね。女性がそのような場所に出てくるのを見たことがないという事実を考えると、確かに女性に対する配慮が足りない避難所運営になってしまうでしょう。
いざという時には、女性の声を積極的に聞いて運営をしていけば、おそらく男性にとっても配慮が行き届いた避難所運営になるものと思います。

三つ目は、先週号に続き田中優子責任編集の「受け継がれる沖縄」の記事が出ていますが、田中優子氏と新川明氏、川満信一氏の鼎談は良い話をしてくれています。
また新川明氏が語る「大切なものは足下にある」を受けた内原英聡氏の「風水に根ざして生きること」も考えさせられる記事です。

「地に根ざして生きる」ことの大切さは、沖縄だけではなく、世界中全ての人に言えるのではないかと思っています。特に東日本大震災で被害を受けた日本は、改めて「地に根ざして生きる」ことを再認識する必要があるのではないかと思います。
人間は文字通り「地」に足をつけて生きていかなければダメだと思うのです。我々はそれを忘れているのではないでしょうか。

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