2011年6月2日木曜日

『週刊金曜日』2011年5月27日 848号

原発震災の記事や、田中優子編集員責任編集の「受け継がれる沖縄」も良いですが、私にとってインパクトが強かったのは、中嶋啓明氏の「人権とメディア」の「日本は民主主義社会なのか」です。

そのなかで一番最後の、次の一文を読んで、「あぁ、やっぱりそうなんだ」と思わせられました。

最近の反原発のデモを見たフランス人留学生は、警察の規制の厳しさに驚き、日本が民主主義社会だというのは大ウソだと断言している。

民主主義のお手本であり、デモの本場である、フランスの人間が見て、このように感じるのですから、やはり日本は民主主義ではないんですよ。
まぁ、そもそも日本には欧米で言う民主主義は相容れないものだと思っていましたので、特に驚きではないんですが、納得したものですから。日本は「民主主義もどき」というか、民主主義を真似してみましたって感じの社会なのだと思っていました。

ですから、東日本大震災の復興を優先すべき時に、内閣不信任案が提出されるような状況になるわけです。もし、可決されたらどうするつもりだったんでしょうか?解散総選挙になれば、その費用は相当な金額になるわけです。そんな金、どこにあるんでしょうか?あるのならば、被災地に回すのが筋ですよね。

一段落ついたら退陣するってことで、不信任案は否決されたということのようですが、一段落っていつのことなんでしょうか?直ぐに一段落つくって思っているのでしょうか?もし、そう考えているのならば、相当甘いですよね。というか、きっと実際の状況など顧みずに、勝手に政府判断で一区切りつけてしまうのでしょうね。

やっぱり日本は民主主義社会ではないということですよ。

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