2012年1月31日火曜日

大村知事、「政治塾」開設発表

タイトルは、昨日(1月30日)のCHUNICHI Web掲載の記事です(詳細はこちら)。

大村愛知県知事のコメントとして、「東京、愛知、大阪の3都で、国からの分権による大都市の自立、独立を勝ち取っていきたい」とのことですが、こういう話を聞くと自分が歴史の人間なので、幕末に江戸幕府に対して薩摩や長州などが反旗を翻し、時代が変わっていったこととダブらせてしまいます。

また、今日の「大村知事、石原新党との連携模索 次期衆院選に向け」(CHUNICHI Web)では、「日本の形を変えるには政治的な力を結集しないと大きな動きにはならない。石原知事が新党をつくるなら、連携してやっていきたい」と述べているのですが、確かにそのとおりで、既成の政党にとって変わるような政治的力を持たないと、政府とは戦えませんからね。

1990年の「マドンナ旋風」の時に、八王子駅前で生の「おたかさん」を見た時に政治のおもしろさを実感しましたが、今年は久々に政治がおもしくなりそうですね。それも地方政治からのムーブメントですから、なんとなく身近なところで自分も加われそうな気になれるところが良いです。
何かだんだんおもしろくなってきましたね。もしかすると、時代が大きく動くその瞬間に立ち会えるかもしれないと思うと、自分も時代を変える一員に加わりたくなってきました。
大村知事がつくる政治塾は「東海大志塾」という名前になるそうです。自分も「大志」だけはあるつもりですが、青年じゃないですからねぇ(^_^;)

2012年1月30日月曜日

岩田書院 新刊ニュースの裏だより No.726

主に歴史学、民俗学関係の出版社として、知る人ぞ知る岩田書院さんの、これも知る人ぞ知る「新刊ニュース裏だより」からです(岩田書院のHPはこちら)。

岩田書院さんは社長が唯一の社員、つまり「ひとり出版社」なのですが(『ひとり出版社「岩田書院」の舞台裏』という本も出ています)、社長の岩田さんは大学のゼミの大先輩なんです(岩田さんは、私のことなどご存知ないでしょうが)。

もともと、『地方史情報』(これも研究者の間では有名なものです)を申し込んだのですが、いつの間にか同封されてくる「新刊ニュース」の、まさに裏に書かれている「新刊ニュースの裏だより」(岩田さんのつぶやきみたいな感じです)を楽しみにするようになっています。もっとも最近は上にもリンクを貼ったように、岩田書院のHPにアップされていますが、やっぱり紙で来る方がなんとなく好きです。

で、今日の本題は、最近何枚か一緒にまとめられて送られてきたうちのひとつ、No.726「研究者人口1県1桁?」が気になったので取り上げます。

地方史研究協議会の会員名簿をもとに、会員数が1桁の県が18県あるということから、

この状況は、これらの県で地域史研究を支えているのが、大学の先生か、博物館の学芸員しかいない、ということを示しているのだろう。かつて郷土史研究を支えていたのは、高校の社会科の先生たちであった。この先生たちは、自分でも研究していたが、郷土クラブなどをつくって、子供たち(生徒たち)も引き込んで一緒になって勉強していた。
勉強する楽しさ、研究する楽しさを教えられるのは、教師みずからがそれを楽しんでいなければできないだろう。しかしいまの教育の現場では、それは許されないらしい。研究する暇があったら、教育しろ、ということだ。


と、おっしゃっている点です。

私も地方史研究協議会の会員で、静岡県は高校教員の研究者がまだ多い方だと思いますが、私よりも若手高校教員で、歴史系の研究をやっている人間を見たことがないのです。
また、高校の部活動として郷土研究部(郷研)が活動しているところはあまり多くない(というか、郷研が活動している学校を近隣では知らない)という状況なのです。

そもそも歴史教員、特に日本史の採用数が多くないという現実もありますが、私のように多少そういうことをやっている人間は、私あたりの世代が最後?という気がしているので、岩田さんの指摘がものすごく身にしみるんです。

来年度から東京都立高校で日本史が必修化されるらしいので、他の地域でもそういう動きに追従する地域がないかなぁとも思うのです。そうなれば、もう少し状況が改善されるかもしれないと思っているのですが、そういう動きはあまり見られないですね。

しかし、岩田さんがおっしゃっているように「勉強する楽しさ、研究する楽しさを教えられるのは、教師みずからがそれを楽しんでいなければできないだろう」と思うのですが。
本来学ぶことは新しいことを知ることができるので楽しいはずなのですが、今の高校教育はそうではなくなっていると思います。
教員同士の学習会もままならず、授業をただこなすだけでは、本当に意味のある教育はできないと思いますが、現実は日々の忙しさに追われるという、大変悲しい状況にあるのです。
しかし、それでは日本の教育はどんどんダメになってしまうと思います。教育こそ、未来をつくる大切なことだと思っていますので、この状況は由々しき事態だと思います。ただ悲しいことに、一教員がそう思っているだけではどうにもなりません。ですからせめてここで、その思いを愚痴らせてください。

2012年1月29日日曜日

センター試験:名前変え出直し? トラブル多発組織改革へ

タイトルは、昨日(1月28日)の毎日jp掲載の記事です(詳細はこちら)。

名称を変更するだけでは、当然のことながら根本的にトラブルへの対策にはなりませんから、まぁその辺りは、仮にどういう組織に変更するにしても、きっちんとやって欲しいですね。
また、組織が新しくなることで、初めのころは混乱するのではないかと、多少心配です。
一番良いのは、組織もシステムもとにかくシンプルにすることです。

東大の秋入学に関しての検討も考慮する必要があるでしょう。

とにかく来年度のセンター試験は、大きなトラブルがないようにしてもらうことを期待するだけです。

2012年1月28日土曜日

開通は4月14日午後3時に 新たな東西軸・新東名

タイトルは、今日(1月28日)の@-S静岡新聞ニュース掲載の記事です(詳細はこちら)。

この情報の発表は昨日行われたため、昨日夕方の県内ニュースはこの話題で持ちきりでした。

中日本高速道路のHPには同時に、新東名のSA・PAに入る商業施設「NEOPASA(ネオパーサ)」に関する情報も出ています(詳細はこちら)。
参考資料として「新東名高速道路(御殿場JCT~三ヶ日JCT)商業施設出店店舗一覧」がでていますが、最近SA・PA自体を目的とすることが多いことを配慮して、かなり魅力的な感じになっています。高速道路初出店が67店舗もありますから、期待が高まりますね。個人的には静岡SA上下に予定されているバンダイの直営店舗がものすごく気になります。

ゴールデンウイーク前に開通となるので、新東名のドライブやSA・PAを目的として新東名を利用する方が多くなるのではないでしょうか。何はともあれ、まもなくですね。

2012年1月27日金曜日

主権者教育 学校で「今の政治」学ぼう

タイトルは、1月23日の毎日jp掲載の社説です(詳細はこちら)。

ここで取り上げられている総務省の研究会とは、「常時啓発事業のあり方等研究会」のことで、その報告書はこちらにありますので、興味がある方はどうぞ。

個人的には学校で政治教育をやる必要はあると思っています。ただ何故今頃急にこういう話がでてくるのでしょうか。若者の選挙離れは今に始まったことではありません。報告書の中にもそのことは指摘されているのですが、その原因はいろいろあるとしながらも、「学校教育において、政治や選挙の仕組みは教えても、政治的・社会的に対立する問題を取り上げ、関心を持たせたり、判断力を養成するような教育がほとんど行われていない」ことが一因であると言われています。確かにそのとおりですが、そのようにせざるを得なかったのは、社会的に学校でそのような政治教育をすることが望まれていなかったからなのではなかったのではないかと思うのですが。まぁ、やれと言われればやりますけどね(-_-;)

報告書のなかでNIEを活用するということができてきます。学習指導要領でNIEが取り上げられているので、それを反映しているのでしょうか。新聞を教材に使えば、やはり政治的な話題を取り上げることが多くなりますから、まぁその意味では私的には願ったり叶ったりという感じですけどね。

この報告書の意見がどの程度学校現場に反映されるのかわかりませんが、これからどのように政治を扱っていくか、ある程度は考えておかないといけないですね。教材開発もやっていかないと。

2012年1月26日木曜日

世界遺産候補の「古墳」、ただの「塚」だった

タイトルは、今日(1月26日)のYOMIURI ONLINE掲載の記事です(詳細はこちら)。

実はこういうことは時々あります。
遺跡などがあると考えられる場所は、「埋蔵文化財包蔵地」として都道府県及び市町村レベルで登録されており、遺跡地図や一覧表の形で公表されています。
何故その場所が「埋蔵文化財包蔵地」として登録されるのかというと、かつてそこで遺物が採集できたから、あるいは周辺に遺跡があるからといった理由で遺跡の可能性があるということで「埋蔵文化財包蔵地」とされるのです。

ただ本当にそこが「埋蔵文化財包蔵地」かどうかは実際に発掘してみないとわかりません。近くに本当の遺跡があるといっても、どの範囲までがそうなのかとか、どこまで残っているのかとかはわかりませんし、遺物が採集できたといっても流れ込みかもしれないので、なんとも言えない場合が多いので、やはり実際は掘ってみないとわからないため、今回のようなことが起こるのです。

今回の件は残念ですが、「埋蔵文化財包蔵地」をどこでも簡単に発掘できるわけではありませんし、発掘はある意味遺跡を破壊することになるので、本当の意味で遺跡を残すためには発掘しないほうが良いのです。
まぁ、世界遺産候補にしようとしていた古墳ですので、一部発掘してみないとその真の価値はわかりませんから、その意味では今回の発掘によって、絞り込みの必要があるということがわかったという点で意義があったと思います。
ただ逆に、この二つの塚がなんの目的を持ったものなのか、特に13世紀の塚ならばそれなりの価値があると思いますので、世界遺産候補から外れるとしても、文化財として大切だと思います。

2012年1月25日水曜日

石積み古墳、深まる謎 埴輪出土、渡来系説に波紋

タイトルは、1月20日づけのTHE ASAHI SHIMBUN DIGITAL掲載の記事です(詳細はこちら)。

積石塚は、確かに朝鮮半島に多く、私も実物を見に行きましたが、特に南部には大変多いタイプです。ただ当時の日本と朝鮮半島南部は大変深い関係がありましたから、渡来系の人々の墓と考えるのが一般的だったわけです。
しかし、副葬品の埴輪の存在は無視できないということですね。

確かに「合掌形石室の被葬者イコール渡来系という単純な議論はもう通用しな」でしょう。しかし、「一方、「渡来系の墓」説を完全に否定してしまうことにはためらいもある」と言うのも事実です。「合掌形石室が列島内に何故突然出現したのか?独自に生まれたとは考えにくい」わけですから。

福岡大の桃崎祐輔教授の言うとおり、「渡来系の人々が埴輪を新たに採用した可能性もある。」という考え方が一番それらしいかなという気がします。

う~ん、まだまだわからないことが本当に多いです。まぁこれが歴史の魅力なわけですが、同時にはまると抜けられない理由なんです(^_^;)

2012年1月24日火曜日

静岡県、インフルで2575人欠席 1日で年間規模超す

タイトルは、今日(1月24日)のTHE ASAHI SHIMBUN DIGITAL掲載の記事です(詳細はこちら)。

近隣でインフルエンザが出ているとの話は聞いていましたし、勤務校でもちらほらとインフルエンザの生徒が出始めているので、気を付けないといけないと思っていましたが、まさかそんなに凄いことになっているとは思いませんでした。

幸いなことに、子どもが通っている小学校でもまだそれほど多くないようですが、これから気をつけないといけませんね。

今日も寒かったですし、また乾燥が続くようですので、うがい、手洗いを徹底しないといけませんね。それから週末に人ごみに出かけるときには、マスクを忘れないようにしないとですね。

2012年1月23日月曜日

浜岡原発廃炉へ11万人署名 地元団体が経産省に請願

タイトルは、今日(1月23日)のTOKYO Web掲載の記事です(詳細はこちら)。

とりあえず11万人分の署名が提出されたわけですが、これで政府が何らかの反応を示すでしょうか。

とにかく浜岡原発の永久停止と廃炉が実現されることが最終目的ですので、このあとどうするのかが大切になってくるでしょう。あくまでもこれは出発点です。

そう簡単に自然エネルギーへの転換が図れるとは思いませんが、とにかく危険な浜岡原発の永久停止と廃炉を実現を第一に行動していく必要があります。

今後も多くの方々がこの問題に関心を持ってくださることを期待します。

2012年1月22日日曜日

東大の秋入学に関して

昨日(1月21日)の、各紙社説は東大の秋入学に関するものが多かったです。

東大の秋入学―学生のための国際化を」(THE ASAHI SHIMBUN DIGITAL)




各紙、秋入学案に関して容認する方向が多いようですね。

確かにまだまだ検討すべき問題は多いですが、私も個人的には容認しています。ただこの問題、大学だけの問題ではない点が気になっています。
仮に東大を中心としたある程度のレベルの大学が秋入学になったとしたら、その他の大学はどうするのかも問題ですし、多くの大学が秋入学になったとしたら、高校も何らかの対応を考えないといけないのではないかと思います。
おそらく私立高校は、それに対する対策をとるのは早いでしょうが、特に地方の公立高校は遅れをとる可能性が高いと想像します。ですから、大学の秋入学をやるのならば、全国の高校も一緒になって改革を行わないといけないと思うのです。この点、文科省はどう思っているのでしょうか。

一部には高校改革の話題もありますし、秋入学とは別に大学改革が必要だとする話題も出ています。ですから、せっかくこの問題が話題になっているのですから、全体的な教育改革を行なってしまった方が良いでしょう。その検討を始めるべきだと思います。

2012年1月21日土曜日

2012年大学入試センター試験再試験

今日(1月21日)にセンター試験の再試験が行われましたが、受験者はかなり少ないですね(詳細はこちら)。

記事に「大手予備校「河合塾」の広報担当者は、再受験生が対象の1割にも満たないことについて「多くの受験生が、出願校の決定や2次試験対策を優先させた結果だと考えられる」と分析している。」とありますが、16日に自己採点を行なって出願先の検討に入るのが普通ですから、一週間遅れの再試験ですと受験生の「出遅れた感」が強まるので、敬遠されたのでしょうね。

静岡県での対象者は157人もいたのに受験したのはたった9人だったようです(詳細はこちら)。

毎日jpの記事にトラブルでは、本命の「第1解答科目」で公民を予定した受験生が、試験開始時に問題冊子が配られず最も不利益を受けたとみられる」とありますが、大学入試センター20日発表の中間集計その2で、公民のうちでもっとも受験生が多かった現代社会の平均点が52.10点というのは、その影響なのでしょうか。

前のエントリーに記したように、今年の現代社会の第1問はおそらく教科書レベルを超えていると思いますので、その影響もあると思いますが。

得点調整は行わないということですが、それは仕方がないとしても、今回のトラブルは来年に持ち越さないようにしてもらわないと困りますね。

平均点として、日本史の67.94点というのは少し高めですね。昨年よりも政治史が増え、社会経済史・文化史が少なくなったということが影響しているのでしょうか。それと戦後史がそれほど多くなかったということも影響しているのかもしれません。

2012年大学入試センター試験 現代社会について

現代社会の問題は、大学入試センターのHPで見てください。

1問は国際社会における諸問題がテーマです。

1のフェアトレードはコーヒーやバナナなどで聞いたことがあるのではないでしょうか。選択肢をよく読めばわかると思います。

2の人間開発指数(HDI)やミレニアム開発目標(MDGs)についてはかなり細かい知識が必要で、非常に難しいですね。教科書には載っていないのはないでしょうか。

3は時事的な問題ですね。WHOが新型インフルエンザの関してパンデミックを宣言したのは、つい最近(2009年)ですので、受験生も知っているでしょう。

4は国連難民高等弁務官事務所の設立時期についての知識があるかということなのですが、これは難しいですね。1950年に設立されており、2000年に50周年記念として難民教育基金を設立しています。

5は少し細かいですね。NIEOは教科書レベルですが、判断に迷った受験生もいるのではないでしょうか。

6は人間の安全保障概念の国際社会への定着に関しての問題です。人間の安全保障は日本の新しい国際協力の柱の一つとして今後も重要なものです。教科書レベルの問題です。

7は公害に関する問題ですが、四大公害訴訟は日本において公害問題を考えるうえで重要なものですので、わかるでしょう。

8はリースマンと「他人指向型」の組合せがわかっていれば簡単です。

2問はリード文は手紙形式の手の込んだものですが、残念ながら問題には直接関係ないです。

1のエリクソンとアイデンティティの組み合わせは基本知識です。

2は問題文にうまく当てはまる言葉を入れていけば良いだけですので簡単です。

3は防衛機制ですが、教科書レベルの基本問題ですので、ちょっと考えればわかったと思います。

4は子どもを取り巻く状況に関する問題ですが、選択肢をよく読めば矛盾にすぐに気がつくでしょう。

5は「職業選択の自由」と言っているのですから、まったく難しくないですね。

3問は間接民主制に関する問題です。

1は各国の政治制度に関してですが、イギリスの貴族院が選挙で選ばれるかどうか、少し難しいかもしれません。2007年に成立した法律により、近いうちには選挙で選ばれるようになりますが、今は任命制です。

2近代選挙の原則に関するものですので、それほど難しくありませんね。

3は社会保障に関する問題です。20歳になれば、学生でも国民年金に加入する義務があるということは、試験問題としてだけではなく覚えておく必要がありますね。ついでに「学生納税特例制度」を申請すれば猶予されることも知っておくと良いでしょう。

4はグラフからの読み取りですので、きちんと読み込めばわかると思いますが、正直言って「労多くて益少なし」といった問題ですね。これが読み取れることに何の意義があるのか、少し疑問です。

5は政府の予算や租税に関する問題で少し細かいので、正確な知識が求められます。ただし地方自治体の独自課税は教科書レベルの基本知識です。

6は衆議院と参議院に関する問題ですが、憲法の記述に関するものでそれほど難しくはありません。

7はアメリカの政治制度に関する問題ですが、教科書レベルですので大丈夫でしょう。

8は人権に関する問題で少し悩んだかもしれません。ただ世界人権宣言は基本事項なので理解しておきたいですね。

4問は家族の機能と変化がテーマです。

1は選択肢の文章をしっかり読めば、正解を選ぶことは難しくないでしょう。

2は教育に関する問題ですが、行政委員会とは何かがきちんと理解できていれば大丈夫でしょう。

3AからCまではそれほど難しくないのですが、男女共同参画社会基本法と男女雇用機会均等法の区別が難しいですね。ただ「雇用される」の一文がありますので、このあたりで類推できたでしょう。

4は医療技術に関する問題ですが、判断に迷った受験生もいたことでしょう。ヒトクローンの問題は、技術的に可能だからと言って、すべてやってよいわけではないということです。原水爆や原発について考えるうえでも大事な観点です。

5は図をきちんと読めばそれほど難しくない問題です。しかし個人的にこれを読み取ることの意義がよくわかりません。

5問は近年問題となっている知的財産権に関するものです。

1は国際基準化機構(ISO)やテクノストレスといった各選択肢にある用語の、正確な知識が必要とされました。

2は知的財産権についての正確な知識が求められましたが、知的財産権の保護という基本事項が理解できていれば問題ないでしょう。

3ABは各人物の業績が理解できていないと悩んだかもしれません。Cは最近頻繁に耳にしますので、わかったでしょう。

4は企業に関する基本的知識を問うものなので、それほど難しくないでしょう。

5の独占や寡占については、教科書レベルの基本なので難しくありませんね。

6問は司法権と人権に関するもので、近年テレビなどでよく取り上げられている問題ですので、リード文の内容は理解しておきたいですね。

1は刑事手続に関する問題です。内容的には難しいですが、基本事項ですので正解したいですね。

2も内容は難しいですね。ただ正解は行政権に関する基本事項です。

3ACはそれほど難しくないですが、Bの憲法適合性に関して判断に悩んだかもしれません。

4は表現の自由に関しての問題で、アクセス権について理解できているかどうかがポイントです。

5は裁判員制度に関する基本事項ですから、知っておきたい内容です。

1問がかなり難しい問題が多かったですね。教科書レベルを超えていると思います。また図表の読み取りの問題で、ただ読み取らせることだけを目的としたように感じられる問題もあり、あまり良い問題とは思えないものがあります。

2012年1月20日金曜日

『新しい世界史へ』(岩波新書)

昨日エントリーした大学入試センター入試の世界史Bについて、「大学入試の世界史の問題がこのようなもので良いのか、必修である今の高校世界史が現在の状態で良いのかについて、考える必要があるのではないかと思います。」とコメントしましたが、その心は本書を読んだからです。

私も前々から教科書の世界史の描き方に疑問を持ちながら教えていました。大学に行けば東洋史と西洋史にわかれるわけですが、せっかく「世界史」という教科名なのですから、名前の通り世界の歴史をもっと総合的に描けないかと。

当然、一高校教員ごときがそんな大それたことができるわけもないですし、そういう能力もないですからどうにもできないままだったのですが、ただどうにかして「新しい世界史」はないのかと考えていました。

そんなわけで本書を見て飛びつきました。本書における問題意識は私が思っていることとほぼ同じだと思います。

序章 歴史の力」の中で、まず「歴史には力がある。現実を変える力がある。人々に未来を指し示す力がある。この歴史の力によって、現代社会を覆う閉塞感を突き崩し、将来に向けての展望を手に入れられないだろうか。」と述べられています。歴史をやっている人間のほとんどがこう思っていると思います。

現代には現代が必要とする歴史認識があるはずだ。人々が自らの課題としてそれを真剣に議論し、新しい歴史認識を生み出そうとしたときに、それが力となって、時代の歯車が一つ回る。

そう、だから「新しい歴史」が必要なんです。

高校の学習指導要領の見直しは当然必要ですが、まずは本書のように「新しい世界史の構想」が必要です。その構想を持って世の中に提案していかなければ、変えることは難しいですから。

ただ、本書が提案している「新しい世界史の構想」は、私にとってはいまいちイメージがわきません。私の能力のせいもありますが、「新しい世界史の構想」はまだ充分ではありません。本書の提案をたたき台に、いろんな人間が議論する必要があるでしょう。

そのためにも、まずは多くの方が本書をお読みいただいて、議論のきっかけを持って欲しいと思います。

羽田正 『新しい世界史へ-地球市民のための構想』 岩波新書1339 2011年11月初版 760円+税



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2012年1月19日木曜日

2012年大学入試センター試験 世界史Bについて

世界史Bの問題は、大学入試センターのHPで見てください。

1問は「死の文化」に関する問題です。

1は法律に関する知識ですが、ローマのホルテンシウス法(前287年制定)は有名ですから、わかると思います。

2は中国の副葬品に関しての問題で、白・緑・黄色を基調とする鮮やかな唐三彩の焼き物は、必ず教科書に写真が出ていますので見たことがあると思います。

3も基本問題です。

4はイスラームに関しての問題で、少し弱い部分かもしれませんね。エジプト-ワフド党、アラビア半島-ワッハーブ派の組み合わせはわかると思いますので、あとは時期ですね。

5で兵馬俑は有名ですから知っているはずです。カタコンベはローマにおいてキリスト教がまだ迫害されていた時代のものなので、地下に作られたわけです。

6は、トルコ系国家に関する知識としては基本的なものですが、そもそもトルコ系国家に関する知識が十分整理できていない受験生は悩んだかもしれません。ウイグルは東突厥を滅ぼし、キルギスに滅ぼされた国家です。

7は初期キリスト教に影響を与えた宗教を選ぶものですが、キリスト教と同じ時期、同じ地域の宗教は選択肢には拝火教とよばれたゾロアスター教しかありませんので簡単ですね。

8はダンテがフィレンチツェ出身だということは知っていても、そのフィレンツェがどのような都市なのかということについては、少し難しいかもしれません。ただルネサンスが毛織物をはじめとした貿易が盛んだった地域から始まったということは知っていると思いますので、そのあたりから解答を選べるかもしれません。

9もルネサンスに関するものですが、これは難しいですね。ペトラルカが叙情詩集を作った、エラスムスが『愚神礼賛』を書いた、セルバンテスが『ドン=キホーテ』を書いたというそれぞれの事実は知っていても、その正確な時期に関してまでは、よほど深く勉強していなければ正解にたどり着くことは厳しいでしょう。

2問は国境に関する問題です。

1のアは清とロシアの国境ですから南京ではないことはすぐにわかるでしょうから、キャフタ条約がどの皇帝のときかですが、康熙帝はネルチンスク条約で有名ですので、たぶんわかるでしょう。

2でシベリア鉄道の建設は1890年代からです。

3はロシアと日本との関わりに関する戦後史までの知識が要求されていますので、戸惑った受験生も多いでしょう。1956年鳩山一郎首相がみずからモスクワを訪問して調印していますが、これは日本史の知識ですね。

4はポーランドの歴史ですが、比較的新しい時代の知識ですね。ワレサの連帯、チャウシェスクはルーマニアだと気づけたでしょうか。

5でワルシャワ条約機構が東側のものだということはわかると思います。これに対抗するのが北大西洋条約機構(NATO)ですね。

6はかなりモザイク的な問題ですね。それぞれの選択肢に関する正確な知識があるかどうかが問われます。バルト三国はこのようないきさつでソ連に入っていましたから、ソ連崩壊時にはいち早く独立したわけです。

7は中越戦争の時期についてですが、アジアの戦後史はやや手薄な受験生も多いでしょう。中越戦争がカンボジア内戦(ポル=ポチ派対反ポル=ポト派の戦い)との関わりで起こったということなどもあまり知らないかもしれませんね。

8は完全に日本史の問題ですね。日本史選択者にとっては簡単ですが、世界史選択者にとってはどうでしょか。ただaに関しては、現在でも問題になっている沖縄県をめぐる問題を考えるうえで知っておきたいことです。

9は中書省だけは全く時代が違いますね。唐代の三省、中書・門下・尚書のひとつですね。

3問は経済政策に関する問題ですが、問1は全く関係ないです。基本知識ですので簡単です。

2はベトナムの国家に関する知識として、チャンパーは基本ですので簡単ですね。

3は武帝の政策をきちんと理解しているかどうかですが、教科書は武帝の政策を中心に記述されていると思いますので、難しくないはずです。

4aがマカオ、bがバタヴィアであることはすぐにわかるでしょうし、つい最近(1999年)までマカオがポルトガルの支配を受けていたということを知っている受験生も多いでしょう。

5はポトシ銀山しかありえません。選択肢がなくても解答できなくてはならないほどの基本事項です。

6は両税法だけかなり時代が古いものですので、これはわかりやすいでしょう。一条鞭法は銀が中国に大量に入ったために銀で納税するようになった税制です。

7は少し難しいかもしれません。黄埔条約がフランスに対するものであり、穀物法は保護貿易の法律であることがどれくらい理解できているか、正確に知らないと解答できなかったでしょう。

8はドイツがフランスを包囲するためにロシアと手を結んだもので、当時のヨーロッパ情勢がきちんと理解できていないと答えにくいでしょう。

9は難しいですね。第一次世界大戦で日本がドイツ領南洋諸島を占領したということは、世界史の教科書にはあまり記載がないかもしれません。日本史の教科書には記載がありますが、それでも日本史選択者でも知らない受験生もいると思います。

4問は言語に関する問題です。

1は地域横断的でかなり幅広い正確な知識が必要です。第一次日韓協約は1904年に締結されます。

2は難しいですね。ここまできちんと学習できている受験生はそれほど多くないでしょう。

3でアは1910年代の動きですから、文化大革命だと戦後になってしまいますね。イは啓蒙運動を武力で押さえ込むわけです。

4は言語の分類の話なので、難しいかもしれません。南インドがタミル語を話すドラヴィダ系の人々が住む地域であり、北インドにはインド=ヨーロッパ語族のアーリア人が侵入したことがわかっていないと解答できないでしょう。

5はかなり細かい知識を問う問題で、特にaは難しいです。

6はかなり地域横断的ですし、選択肢の時間幅も広いので、正確な知識が必要ですね。11998年、31971年、41962年です。ハンガリー事件は10月に起こっています。
7は選択肢の時間幅がかなり広いですが、aは基本事項ですね。bは少し悩んだかもしれませんが、ザクセン選帝侯の保護です。

8で「未回収のイタリア」はオーストリア領である選択肢になっている南チロルとトリエステですが、bはサルデーニャ島で全く違うので、迷うこともないと思います。

9はアフリカの歴史ですが、知識としてはやや難しいですね。アクスム王国は紀元前後ごろから572年までの国家ですが、アフリカ南部のザンベジ川以南ではなく、エチオピアに栄えた国家です。「アフリカの年」は1960年です。AU2002年、OAU1963年の成立ですから逆ですね。ただし解答は比較的簡単だったと思います。

ところどころに、かなり地域横断的で時間幅も広い問題が見受けられました。あまり良い問題とは思えませんが、そう言っても受験生としては、幅広い正確な知識の獲得が求められることになりますし、かなり細かい知識の要求される戦後史の問題も出題されていますので、部分的にやや難しい問題が見受けられます。

大学入試の世界史の問題がこのようなもので良いのか、必修である今の高校世界史が現在の状態で良いのかについて、考える必要があるのではないかと思います。

2012年1月18日水曜日

文化財維持資金確保へ 天浜線駅オーナー募集

タイトルは、@-S静岡新聞ニュース掲載の記事です(詳細はこちら)。

実は同じ話題の記事が15日のYOMIURI ONLINEにも出ており、少しでも多くの方の目にふれて、オーナーになってくれる方が集まってくれるとうれしいなぁと思い、このブログでも紹介することにしました。

天竜浜名湖鉄道、通称「天浜線」は、JR掛川駅から新所原駅までの67.7キロを結ぶローカル鉄道です。車両はワンマン運転で、非常にのんびりとした味わいのある路線だと思います。

記事にもあるように、国の登録有形文化財が全線にわたり存在していますので、そのようなものに興味にある方にとってはたまらないと思いますし、沿線周辺にも見所が多いので、かなり楽しめる路線だと思います。

詳細は天浜線のHPをご覧になっていただき、是非その魅力を知っていただいて、足をお運びください。
「オーナー」になってくれる方が多いといいなぁと思っています。

2012年1月17日火曜日

静岡県内銀世界、交通に乱れ

タイトルは、@-S静岡新聞ニュース掲載の記事です(詳細はこちら)。

雪国の方たちが見たら、笑われてしまうでしょうが、雪がほとんどふらない静岡県ですので、「積雪は井川5センチ、御殿場市1センチ、浜松市天竜区水窪町4センチなど」という状況で、ニュースになってしまうのです。

特に、記事の写真にあるように、県庁所在地の静岡市がある静岡県中部地方でも雪がふり、山の表面がうっすら白くなるようなことは数年に一度ですので、我が家でも子どもが大喜びでした。
上の子が出かけるとき、初めは雨だったのですが、やがて少し白いものが混ざりはじめたような感じだったので多少不安に思いましたが、幸いなことにお昼前にはすっかり上がりましたので、ほっとしました。
夜からふらなくて良かったです。もし朝方凍ったりしたら、雪に弱い静岡県中部地方の人間ですから、道路が大渋滞を起こして、職場までの道のりがものすごく長いものになったでしょうから。

テレビのニュース映像のリンクも貼っておきます。

2012年1月16日月曜日

2012年大学入試センター試験 政治経済について

政治経済の問題は、大学入試センターのHPで見てください。

第1問は日本の地方自治の問題です。
問1は明治憲法と日本国憲法の比較ですが、教科書レベルですので分ると思います。現行憲法にはない、貴族院議員に関しての知識があるかどうかという点が確認されているわけです。

問2は現行の地方自治制度ですので、これも教科書レベルです。議会が不信任決議権を持っているのは、国政でも同じですね。

問3は現行の社会保障制度ですが、少し細かいですかね。難しいというわけではないのですが。
社会保障制度に関しては、内閣が改造されたので「税と社会保障制度の一体化改革」が進むと思われますので、細かい点まで理解しておかないといけません。

問4は高齢化率と社会保障給付費の対国内総生産比率で、A、B、Cがイギリス、ドイツ、日本のどれに当てはまるのかという問題です。
高齢化率が高くて社会保障給付費がそれに追いついていないのが日本の現状ですので、図中唯一高齢化比率が社会保障給付費を上回っているCが日本だというのは見当がつくでしょう。あとは、ドイツがスウェーデンに比較的近い状態であるということがわかっていればBがドイツだとわかると思います。

問5は高度経済成長期の出来事で適当でないものということですが、高度経済成長が円安で輸出がのびたというわけではないことは、受験生ならばわかっているはずです。

問6は地方分権改革の問題です。これも教科書レベルです。機関委任事務が何かまでわかっていて欲しいですね。

問7は国会が有する権限で、最近は憲法改正論者の発言があまり目立たないですが、大事なことなので知らないと困りますね。

問8は大臣制度の基本知識です。最近あったばかりの野田首相が総理大臣になった時のことを思い出せば簡単です。

問9は地方交付税についての基本知識です。地方交付税は何のためにあるのか、常識的なレベルでも判断できると思います。

問10は勤労権、生存権、団結権を実現するための具体的な施策を選ぶもので、これも教科書レベルです。

このように第1問は教科書レベルの、かなり基本的な問題ばかりですので、ここは落としたくないですね。

第2問は経済活動と芸術・スポーツ活動との関係という、少し変わったテーマですが、実はあまり解答には関係がありません。リード文を読んで身構えた受験生もいたかもしれませんが、解答は教科書レベルです。

問1はパッと見でわかりにくいかもしれません。
X国とY国のそれぞれの銀行と業者のやり取りだけの部分に注目すれば、銀行と企業の通常のやり取りの図になりますので、BとCが分ると思います。そうすれば答えは出ますね。

問2は地球温暖化防止に関して、炭素税について間違っているものを選ぶ問題です。選択肢をよく読めば、2番だけが明らかにおかしいのがわかりますね。

問3は問題文には企業とスポーツ活動と関係の話がありますが、解答は直接関係がないですね。単純に日本企業の歴史的特徴について選ぶものです。教科書レベルです。

問4はNPO法人に関する問題ですが、これも選択肢をよく読めば、2番だけが内容的に筋が通っているということがわかりますね。

問5は最近の労働のあり方に関してですが、教科書レベルですので、選択肢をきちんと読めば解答できますね。

問6はケインズの学説についてですが、ニューディール政策は学んでいるはずですので、わかると思います。

問7は誤っているものを選ぶ問題ですし、奴隷制くらいはわかると思いますので、答えは簡単に見つけられると思います。

第3問は国際経済の動きと日本経済をテーマにしています。かなり現代的な話が多いので、新聞やテレビでニュースをチェックしていた受験生にとっては、それほど難しくないでしょう。

問1は1ユーロ=131円の時の2億ユーロが日本円なら262億円、111円になると222億円だという計算をすれば簡単です。

問2は経済統合に関してですが、「関税同盟」についての知識があれば、それほど難しくないと思います。

問3は日本の国際収支表ですが、表を落ち着いて見れば答えは簡単に見つけられたはずです。

問4はバブル経済に関する知識が正しく理解できているかどうかですが、プラザ合意によるドル安誘導への各国の協調政策が事の発端ですので、円高になる可能性があったときに高金利政策というのは変ですよね。

問5は日本の国債に関してですが、図をしっかり読めば簡単です。

問6で金融機関の中でも、受験生にとって証券会社はなじみが薄いかもしれません。

問7は難しいかもしれません。ヨーロッパの消費税は日本に比べて高いということは知っていると思いますので、BかDかまでは絞れると思いますが、その先が悩むでしょうね。あとは近年税収が落ちているという知識あたりのことから解答できるでしょうか。

第4問はリード文は自由と平等に関してですが、問題は全く関係なく解答できますし、教科書レベルです。

問1は文章的におかしくないかどうかという点で解答できますので、日本語の問題ですね。

問2は社会契約説の知識です。これも基本中の基本ですし、選択肢の中で文章的に筋が通っているのは4番だけですね。

問3は精神的自由の保障という点で、教科書に必ず出てくる「愛媛玉串訴訟」ですから、簡単ですね。

問4は少し悩むかもしれませんね。特にAがわかりにくいかもしれませんが、Bはわかるでしょうし、Cもよく考えれば分かると思います。

問5はマイノリティの問題ですが、3番、4番は納得できると思いますし、アイヌ民族の問題は比較的最近でも話題になっていますのでわかるとおもいますから、解答できますね。

問6は各国の立法府と行政府の問題ですが、基本的な部分ですので分ると思います。

問7は司法府ですが、これも教科書レベルの問題です。

第5問は国際社会がテーマです。政治、経済両方の問題が出題されていますが、基本的事項がほとんどです。時事的な問題も出ていますが、難しくないと思います。

問1は選択肢のなかで、引っかかる部分があるとすれば2番だけです。

問2も同じように、選択肢のなかでアレっ?と思うのは1番ですね。

問3は発展途上国に関してですが、選択肢のなかで筋の通るのは3番だけですね。

問4は地域協力の問題ですが、ARF(ASEAN地域フォーラム)はニュースなどで頻繁に耳にしますし、日本にとっては大切な関係です。

問5は第二次世界大戦以降という問題文に対して、つい最近のオバマ大統領の話題が入ってきています。

問6は各国の選挙制度に関してですが教科書レベルですし、共産党政権下で直接選挙があるのかどうかは、常識的にわかると思います。

問7は最近の話題ばかりですので、大丈夫でしょう。

結局、今年は政治と経済のバランスが比較的良い状態で出題されていますし、基本的事項を問う問題が多く教科書レベルで、多少細かいことを聞かれているものもありますが、全体的には難しくなかったと思います。
ただし、新方式によるトラブルが全国で相次いだので、そこが問題だったでしょうね。

2012年1月15日日曜日

2012年大学入試センター試験 日本史Bについて

昨日(1月14日)の地歴・公民のセンター試験ですが、新しい試験方法のトラブルが相次いだようですね(詳細はこちら)。このような人的ミスは数年経てば減るでしょうが、そもそもこのようなミスが発生するようなやり方は良くないと思います。来年は改善を求めたいです。

さて、いちおう専門の日本史Bについてですが、ひと通りやった感じでは、難易度は例年並みという気がします。ほとんどは教科書レベルの基本事項ですね(問題は大学入試センターのHPで確認してください)。

前年に続き、原始からの出題がありません。今後もこの傾向は続くのでしょうか?もしそうだとすると、教科書を古い時代から順番にやっていく時のやり方を、考えなおさないといけないかなぁ。

第1問は、各予備校の分析を見ると「文化財の問題」となっています。確かにリード文はそのような内容ですが、正直言ってそのようなことを意識しなくても問題は解けます。リード文にとらわれると、かえって難しいイメージが強くなってしまうかもしれません。
私ならば、「最近築城400年を迎えたお城」って、どこの事なんだろう?とか、修学旅行でいくんだったら姫路城?とか考えますが、受験生にはそんなこと無用です。

サクサクと問1を見ると、「屏風に書かれている絵」から考えるということです。どのお城かはともかく「最近築城400年を迎えたお城」ということですから、1600年前後の話ということですから、解答は時代が少し古いかなぁとも思いますが、3番しかないですね。4番は江戸時代の話なので、一瞬迷うかも知れませんが、「錦絵」ではないですからね。

問2は、リード文とは関係なく解答できます。つまり4択のうち、正しい二つを選択できれば良いわけです。平曲は琵琶法師がやるわけですし、ラジオ放送は大正時代ですから、正解はbとcなので、3番ということになります。

問3もリード文関係なしで、並び替えができればOKですね。法隆寺金堂壁画が焼失したのは戦後すぐの1949年、原爆ドームの世界遺産登録の正確な年がわからなくても世界遺産の話は比較的最近ですし、フェノロサは明治時代だとわかれば、あとは簡単ですね。

問4はリード文Bから考えて、アは選択肢の天守閣か堂塔かですが、城の中で高い部分は何か、イは戦国時代の城は石垣の代わりに堀や土塁か墳丘のどちらで防御しているかを考えれば自ずと分るはずです。これは簡単ですね。

問5はリード文は関係なく解けます。Xの江戸時代に新しく開発した田んぼを何というか、Yの江戸時代の街道に置かれたものを考えれば、bとdの組み合わせ以外にはありませんね。これも簡単です。

問6は誤っているものですから、選択肢の中で何が違うのかを見つけることができるかどうかです。唐・新羅の連合軍との戦いに敗れたあと、それに備えるための施設を海から遠い奈良盆地に作って意味があるのかってことに気づけば、簡単ですね。

第2問は古代からの出題です。
問1は「国造」と「郡司」の説明の正しいものを選べば良いわけです。「国造」は地方の有力豪族であり、「郡司」は律令になって「国造」から変わったものだということがわかっているかという点がポイントですね。まさか磐井が筑紫国造であったことを知らない受験生はいないでしょう。

問2は間違っているのを探すわけですが、木綿が室町時代の日朝貿易により大量に輸入されたものであることを知っていれば、簡単です。

問3は史料が「貧窮問答歌」だということがわかるかが最大のポイントです。それがわかれば、全く難しくないですね。

問4はリード文Bから、アは最初の勅撰漢詩文集が何だったか、風土記はそもそも漢詩文集ではないですね。凌雲集を答えさせる問題は、過去にも何度もありますので、過去問をしっかりやった受験生は全く迷うことはなかったでしょう。イも律令の話ですから、格式以外には考えられないですね。

問5はまずXの乙巳の変が645年であることがわかっていれば違うということがわかります。Yは表を見れば一目瞭然ですから、正解は3番ですね。

問6はXの日本の律令国家のモデルとなった国は「唐」以外思いつかないでしょう。Yも北東アジアにある国なのですから、「渤海」しか当てはまりません。

第3問は中世の問題です。
問1はアで鎌倉幕府第3代将軍は誰か、イの幕府の歴史をまとめた歴史書は何かという基本中の基本の問題です。3番しかないですね。

問2は御成敗式目についての知識ですので、これも簡単です。正解は2番です。

問3は鎌倉時代の後半の話で、迷う予知はないと思います。鎌倉幕府を苦しめた楠木正成も「悪党」ですものね。

問4はⅠの足利義持は第4代将軍、Ⅱの懐良親王が後醍醐天皇の皇子であることを知っていれば南北朝時代の話だと分るはずですね。Ⅲは「源道義」が足利義満だとわかれば、あとは並べ替えできますね。

問5はこの建物が「慈照寺銀閣」だとわかれば簡単です。東山文化を代表する建築様式は書院造ですね。

問6は少し細かい問題ですね。堀越公方を滅ぼして伊豆一国を手に入れたのが北条早雲だということを知っている受験生は多いと思いますが。

第4問は江戸時代の問題です。
問1はやや難しいですかね。特にアの農書はマイナーだと思いますので、「農業全書」と「広益国産考」のどちらかで迷う受験生は多かったと思います。農書は17世紀後半に成立し、「農業全書」が出版されたものとしては日本最古の農書だということは知っている受験生も居ると思いますが。
イは直ぐ後ろの文に「賤視された人々への差別意識」というのがありますからこれは分るでしょう。

問2はよく出題される農具の問題ですね。過去問をしっかりやっていればわかるでしょう。Xが深耕用の備中ぐわ、Yが脱穀用の千歯こきです。

問3は儒学者の知識があるかどうかですが、林羅山が家康に仕え、木下順庵が5代将軍徳川綱吉の侍講であることを知っていればOKです。

問4は農村に関する知識ですが、「百姓」概念が難しいかもしれません。「ひゃくしょう」=「農民」という現代的認識だと解答できないかもしれません。網野善彦さんの「百姓」は「ひゃくせい」と読み、いろんな職業を指すんだという知識を教えてくれる日本史教員が全国に多いことを期待します。

問5は史料が分からなくても解答できますね。江戸時代後半の社会の変化として、「商品経済の発達により、在郷商人の活動がさかんになり」、「質流れにより、大地主が現れた」ことを知っていれば、難しくないですね。

問6も史料がわからなくもOKです。Xで一般民衆が将軍さまに直訴できるのか、常識的に考えればわかるでしょうし、Yは幕末のことだということくらい受験生なら常識です。

第5問の明治時代の外交の問題です。
問1はXが台湾、Yが南樺太だということは直ぐにわかるので、Xは迷わないでしょう。樺太の歴史として、初めに日露両国の雑居になり、その後千島樺太交換条約でロシア領になったということを知っていれば、こちらもそれほど難しくないと思います。

問2も順番に読んでいけば、3番しかないことはわかるはずです。

問3は選択肢がグラフのそれぞれどの部分のことを言っているのかを確認していけば、当てはまらない4番が誤っていることはわかりますね。

問4は史料をしっかり読めば、答えは書いてあります。「而して之を担当するは其地方人民の義務と為す。」のところです。

第6問は昨年第5問の金子堅太郎の出題同様、近代の人物に関する問題で、市川房枝に関してです。これは少し難しいかもしれませんね。
問1はアで平塚らいてうと作った組織は有名だと思うのですが、どうでしょうか。イは治安警察法と治安維持法の違いですが、政治集会への女性の参加を禁止しているという内容程度ならば、治安警察法かなと判断できる受験生がどれだけいるか、少し疑問ですね。正解は3番ですが、正解率はあまり良くないかもしれません。

問2も政党政治のことを細かい事項まで知らないと解けないでしょう。これも正解率は良くないかもしれません。

問3はXの小林多喜二は数年前にも『蟹工船』が話題になりましたし、マンガ版も出ましたのでわかるでしょう。私もマンガは生徒に配って読ませましたから。Yも有名な天皇機関説の話だとわかれば美濃部は直ぐに出てくるでしょう。

問4は戦時経済の問題ですが、これも受験生ならば切符制の導入くらいは知っているはずです。

問5は勤労動員の問題ですが、これも軍需工場で働いていた学生が空爆などでなくなっているという話は全国でありますから聞いたことがあるでしょうし、朝鮮人や中国人の強制連行の話も知っていると思います。

問6は戦後まで手が回っていない受験生にとってはお手上げでしょうが、戦後をやっていれば、「追放を解除された政治家を首班とする内閣」が岸信介内閣だということはわかりますよね。

問7は、そもそも55年体制の話なのですから、2番は矛盾していることに気づくはずです。

問8はⅠが田中角栄のロッキード事件、Ⅲが吉田茂内閣だとわかれば難しくないと思います。

こう見ると、第4問、第6問がやや難しいかもしれません。ただ第2問と第3問は簡単ですし、昨年よりは政治史からの出題が多いので、プラスマイナスゼロで、やはり例年並み、平均点も昨年度並みかなぁという気がします。しかし昨年ほどではないですが、社会経済史、文化史の割合は多いですね。この傾向は気になりますね。

2012年1月14日土曜日

国1バイパスの4車線化部分が増えそうです。

静清バイパス 唐瀬―羽鳥間4車線化 供用開始へ

国1島田金谷バイパス 国が4車線化手続き

2つとも、今日(1月14日)の@-S静岡新聞ニュースの記事です。

静清バイパスは現在でも4車線から2車線に車線が減少する区間を中心に慢性的な渋滞が発生していますので、一日も早く全線4車線化して欲しいというのが住民の願いです。
個人的には静清バイパスは混むのであまり利用しませんが、記事にもあるように、新東名が開通すると、清水に現東名から新東名に入るジャンクションがあるので、静清バイパスが全線4車線化して混まなくなると、ものすごく便利です。

島田金谷バイパスの方は、大井川を渡たり、山の中を走る部分の話です。現在も慢性的に渋滞し、現東名が混んだ時、島田金谷バイパスに逃げても、山の中なので他に逃げ道がなく、結局バイパスも大渋滞するんです。
こちらの方は個人的に頻繁に使うので、4車線化はうれしいですね。新東名と静岡空港の間にあたるので、経済的にメリットがあることも間違い無いですしね。

とにかく静岡県中部地方は交通の大動脈なので、全国的にも何かしらの影響があるでしょう。どちらも、一日も早い実現を期待したいです。

2012年1月13日金曜日

『ケインズとハイエク』(講談社現代新書)

本書は、講談社のメールマガジンに連載されていて、そのときも読んでいましたが、画面で読むとどうもわかりにくく、やはり書籍の形で読まないとということで購入したものです。

内容的は書籍になっても難しいことに変わりはありませんでしたが、ケインズとハイエクという同時代に生きながら、「市場」の捉え方が違うために、その主張が全く正反対の二人の考えを比較してあります。

本書を読んで改めてハイエクは凄いと思いました。もちろんケインズも凄いのですが、個人的にはハイエクの主張の方がより踏み込んでいて、現代にこそ必要な思想だと思うからです。近年ハイエクが再評価されていることの必然性が理解できたような気がします。

正直言って私には難しいので、何度か読まないときちんと理解できませんが、現代のような状態のときこそ本書の帯の書いてように、「世界的経済危機を乗り越える思想と社会哲学は歴史に学ぶ!」べきだということは、本書を読んでさらに強く感じました。
少し時間をあけて、何度か読みたいと思います。

『ケインズとハイエク 貨幣と市場への問い』 松原隆一郎 講談社現代新書2130 2011年12月 ¥840円(税別)



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2012年1月12日木曜日

高額ノート人気

タイトルは、今日(1月12日)のTOKYO Web掲載の記事です(詳細はこちら)。

タイトルだけ見た時、初めノートパソコンのことかなと思ったのですが、昨年のやたらと出た文具のムック本のことや、朝日新聞GLOBE75号文房具女子の彩織さんが出られたりしていたので、もしやと思ったら、やはりでした。

ライフのノーブルノート、マルマンのボストンノート、アピカのプレミアム C・D ノートブックが出ていますね。アピカのものは今月発り出したとありますが、まだ実物を見たことはありません。「独特の光沢を出すフランス製の高級紙を使用」というのに惹かれますね。伊東屋さんに行けば見ることができるわけですが、いくら文具が好きだからといってさすがにそれだけのために伊東屋さんまでは行けません。いや、行きたい気持ちをヤマヤマなのですが、そこは大人なのでグ~ッとこらえて(まぁ単にお金も無いし、時間も無いからなのですが(^_^;))。

ノーブルノートはA5の横罫と無地のを1冊づつ持っていますが、もったいなくて使っていません(^_^;)
ボストンノートはあのくるみ表紙は好きなのですが、ページ数がもう少し多い方が良いので、持っていません。

この年末年始の休みに、1月からはA5サイズで、表紙が硬くて、ページ数が多いノートを常備していろいろ書き付けたいと思っていて、それならモレスキン?といきたいところなのですが、私は万年筆派なので、最近のモレスキンはちょっと・・・。

ちょうど年明けに東京に行く用事があったので、東京駅構内のエキ・スコスで、『GetNavi monohon Vol1』に出ていた、店長さんオススメのヘルリッツの方眼ノートを購入してきました。1冊525円なのに300ページもあって、とってもお得感いっぱいのノートです。ただしこれは表紙がやわらかいので、キングジムのノートブックカバー(マグネットタイプ)に差し込んでみようかと思っています。
これ、たぶんイケルと思っていますが、ただ現在使用中のセリアの「とことん書き込むノート」のA5タイプ、安いわりには案外使えるということで大量に購入してしまってあります。よく考えれば、現在はこれで用が足りている(万年筆のすべりはあまりよくないですが、細字なら裏抜けが少ないので)ことを思えば、机の引出しの中で今や遅しと出番を待ている他のノートと同様、ヘルリッツの方眼ノートも、しばらくは待機組です。いや、使いますよ、たぶんそのうち(^_^;)

2012年1月11日水曜日

月の光で浮かぶ虹の撮影に成功 石垣島天文台

タイトルは、今日(1月11日)のCHUNICHI Web掲載の記事です(詳細はこちら)。

月の光が大気中の水蒸気に反射して淡く輝く「月虹」」ということですが、初めて見ました。CHUNICHI Webの写真だと小さいので、石垣島天文台のHPに行ってみたら、最新情報として幸せを招く月虹(げっこう)!」として、説明文と、もっと大きな写真を見れるようになっていますので、ぜひリンク先に飛んで見てください。

中国では虹が龍に例えられたりします。2012年は辰年、新年に月の光で現れた龍=月虹が、みなさんに幸せを招いてくれることを願っています。」と、石垣島天文台のHPには書かれています。本当にこれで今年は良い年になってくれることを期待したいですね。

2012年1月10日火曜日

簡単レシピで朝食しっかり 静岡市がメニュー集

タイトルは、今日(1月10日)の@-S静岡新聞ニュース掲載の記事です(詳細はこちら)。

朝食の必要性、効果を分かっていても、作る時間がない、レパートリーがないといった悩みも少なくない。」という方は多いことでしょう。
かくいう、我が家の妻もそうで、子どもの朝食に関してレパートリーが少なく、子どもの食欲が無いということもあって、食べやすい甘いパンを与えることが多くて、気になっています。
そういう中で、この手のものを行政が作ってくれるというのはとても良いことだと思います。

昨年には、少し前に話題になった姫野友美『成功する人は缶コーヒーを飲まない 「すべてがうまく回りだす」黄金の食習慣』(講談社プラスアルファ新書)のような食に対する一般的な常識が実は間違っているといったことをまとめた新書が何冊か刊行されています。
そんな本の中で、この正月休みに私が読んだのは、

笠井奈津子 『甘い物は脳に悪い すぐに成果が出る食の新常識』 幻冬舎新書 740円+税

私自身はあまり甘いものは食べないのですが、それでも一般的な感覚として「疲れたら甘いもの」というイメージを持っていましたので、このタイトルは衝撃的でした。
ただ読み進めると、どれも納得なことが多く、もともと食には気を使っているつもりでしたが、もっとしっかりとやらないといけないなぁと思った次第です。
まぁ、とにかく妻にこれを読ませて、静岡市のメニュー集を取り寄せさせて、子どもの食事を改善させないといけないかなぁと思っています。



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2012年1月9日月曜日

成人の日に考える(少し暴論?)

今日は成人の日です。新成人の皆さん、おめでとうございます。

新聞には新成人に対する期待(?)を込めた社説が出ています。

成人の日に―尾崎豊を知っているか」(THE ASAHI SHIMBUN DIGITAL)

成人の日 おおいに発言しよう」(毎日jp)


1月8日のCHUNICHI Webには、「「日本を変えたい」新成人の8割 ネット調査」という記事が出ている一方で、今日の朝日新聞社説にも出ている、「古市憲寿さんの「絶望の国の幸福な若者たち」では、20代の7割が現在の生活に満足している、との調査結果を紹介している。」というものに対して、
若者よもっと怒れ」(朝日社説)、
地に足の着いた議論で、民主主義に参加しよう。発言を重ねて、「明日」をつくっていこう。」(毎日社説)、
「時代を変える力を持つのは常に若い人たちです。老いた常識よりはるかに強く、新しい海へ乗り出す新しい船を、操ることができる人たちです。「時代を変える力を持つのは常に若い人たちです。老いた常識よりはるかに強く、新しい海へ乗り出す新しい船を、操ることができる人たちです。」(中日社説)
と激励しているのですが、朝日社説にあるように「オヤジよ、放っておいて」と言われるのがオチなのでしょうか?

約20年前の自分も、同じような思いを持っていた気がします。成人したことで、何かやりたいと思う一方、そう言っても実際には何もできないという現実があったような気がします。それが20年経つと、各社説のように、若者に対して厚かましいくらいにハッパをかけているという事実が、何か馬鹿らしい気がします。実際、成人したからといって何をするかといえば、外で酒を堂々と飲めることくらいというのは、昔も今も変わらないでしょう。若者には確かにエネルギーはありますが、それはほとんどがムダに消費されるわけで、何かの役に立つことなどあまりないのが現実です。実際、そういうもんですよ。だから、若者に期待したってダメなんです。

そういう意味で、先日も取り上げましたが、1月5日のシノドス・ジャーナル『新春暴論 ――「幸福」な若者を見限ろう 山口浩』は、ご本人が暴論と断っていますけれど、同じ40代としては実は少し本気なのでは?と思っていたりします。昨日エントリーした同じシノドス・ジャーナルの東氏のインタビュー記事の最終回分に、「結局、ぼくが言っているのは「人間は欲望を直視しなければいけない」という話です。」という言葉があります。

我々40代は山口氏の暴論にあるように、「素直に「もともと持っていた夢を奪われたわたしたちの方が不幸で す」「老後を支えたのに自分たちは支えてもらえそうにないわたしたちの方が不安です」」って認めれば良いと思います。

考えてみれば、これまでわ たしたちは、若者たちのことを心配しすぎ、かまいすぎてきたのだろう。親子の関係になぞらえれば、過保護な親のような状態だったわけだ。しかし、10代や それ以下の子どもたちはともかく、20代はもう大人だ。自分たちのことは自分で決め、行動できる。彼らはすでに充分幸福を感じており、いまある安価な幸福 以上のものを望んでいない。おせっかいなおじさんおばさんたちが、彼らの将来を心配し、いろいろ応援しようとしても、いっしょにやろうと手を差し伸べて も、その真意を疑われ、よけいなお世話と疎まれ、偉そうにすんなと拒否されるだけだ。わたしたちは、「子」の「親離れ」を心配するよりまず、「親」自身の 「子離れ」を考えるべきなのだ。」という山口氏の暴論は、しかしよく考えるとある意味正しいのではないかと思います。

新成人の皆さん。経済の力におぼれ、科学の威力を過信して、ふるさとの森を枯らし、川や海を荒らしてきたのは、皆さんではありません。
地震列島を原発だらけにした揚げ句、爆発事故を起こさせたのも、雇用と保障を奪っていくのも、一千兆円にも届く途方もない借金をこしらえたのも、皆さんではありません。私たちはその責任から逃れるつもりはありません。
」と中日社説にありますが、その責任は我々40代でもありません。もっと上の世代なのですから、我々40代が背負うものでも無いはずです。
我々40代は、「 社会に飛び込んだ途端にバブルの喧噪と幻想に巻き込まれ、わけのわからないままさんざん振り回されたあげく、結局その後 「失われた20年」と「終わりなき日常」だけを手元に残された」のですから、冷静に考えれば、満足度の高い今の若者のことを激励するよりも、我々をなんとかしてくれというアピールをするべき世代なのです。

しかし、それをアピールするためには、やはり若者の協力が必要ですね。自分がこの年になったからこそ、世の中のことを考えるようになったのです。どんな人も若い時には、自分の「今」を生きるのに精一杯だったはずです。それを思い出せば、今の若者の現状だって理解できなくはありません。ただ、世の中このままではいけませんよね。ですから若者達とは、少なくともまだ十分に「明日」がある同志として、役割分担をしなければなりません。それぞれの置かれた立場でできることをすることで、世代を超えた大きなビジョンに向かって一歩前進することが何よりも大切です。
ですから、今日はそのための新たな仲間が増えたことを喜ぶべき日なのです。素直に言えない40代からのお祝いの気持ちです(^_^;)

2012年1月8日日曜日

シノドス・ジャーナル「「一般意志2.0」を現在にインストールすることは可能か? 東浩紀×荻上チキ」を読んで

先月4回にわたって掲載された、東浩紀氏に荻上チキ氏がインタビューした記事です。

「一般意志2.0」を現在にインストールすることは可能か?(1)東浩紀× 荻上チキ」 




このインタビュー記事自体は正月休みの間に読んでいて、要所要所で気になる指摘があり、このブログでも紹介したいと思っていたところだったのですが、まだ『一般意志2.0』を買ってもいないのでちょっと躊躇していたんですが、今日の毎日新聞と中日新聞の社説を読んで思うところがあったので、インタビュー記事の一部分に対する指摘となりますが書くことにします。

で、その新聞社説ですが、ともに地方分権に関する話題です。

2012 激動の年 多様な地方へ舵切る時」(毎日jp)


これと、東氏のインタビューとにどんな関連を感じたのかというと、インタビュー記事の最終回の次の部分です。

■「つっこみ力」に支配された言説空間

東 でもね、たとえば10月にある建築関連のシンポジウムに出たんですね。それは3.11以降の社会とか、東北復興などをテーマにしていたんです。

まあそのシンポジウム自体はおもしろかったんだけど、ひとつ気にかかったのがこういうことで。ぼくはその場で、「日本はかつて、国土計画などの大きなビジョンを持って高度成長を果たした。だからいまの日本にも大きなビジョンを語る場が必要だ」と話したんですね。そうしたら、すぐに出てくる反応が「ビジョンを語ること自体が危険ではないか」というもの。これはもう条件反射的に出てくる。それは一緒に登壇していたある年配の方からの意見だったんだけど、質疑応答でも「ビジョンは一人ひとりが持っている。だからビジョンとは複数のものであり、一つのビジョンを提示するというのは……」という質問がすぐに出てきた。

なんかね、もういいよ、という気持ちになるんですよね。大事なのはビジョンの中身について語ることなのに、これじゃいつまでもそこまでいかない。「ビジョンをつくることは本当に倫理的なのでしょうか?」で、ぐるぐるぐるぐる回転している。これじゃあ、この国は麻痺しつづけると思いますよ。だって「こういう国にしたい」というところまでいかないんだもん。「こういう国がいいのではないかと議論する、そのことの是非についてまず議論しましょう」となる。」



「 東 とくに「思想」などと呼ばれているものは、同時代に「それが正しい」と論証できるようなものではなかったりするから、「つっこみ」はあまり役に立たないと思うんですよ。

たとえば日本のTPP参加の是非といった論点でも、最終的には思想的な判断が必要だとぼくは思うのね。日本という国がこれからどの方向に向かうのかという意思にもとづいた判断、それでしかないと思う。参加の損得に関してはさまざまな指標のとり方があるし、未来の予測は結局はできないなかで、国の将来について決断するわけじゃないですか。

あまりいい喩えではないけど、たとえばここに二人の異性がいるとして、この人と結婚すればこういう人生になる、こっちの人とはこういう人生になるだろう、で、どっちが好き? というのが決断なんですよね。それは本人の選択でしかない。つまりその選択をさせるものが思想なんですよね。そして結果は歴史が決める。どっちを選んだとしてもつっこむポイントは無限にあるに決まっているんです。国レベルであってもそうなんですよ。

ところがいまの日本の場合、「自分たちが何を望んでいるのか」という議論をまったくしないまま、損得の議論を非常に細かく積み上げている状態で、これでは国全体が麻痺するでしょう。

東氏の指摘の通り、現在の日本の政治は大きなビジョンがなくて麻痺している状態なんだと思ったわけです。ビジョンがないまま、ダラダラとなんとなく来ていたものが、「3.11」により、はっきりとその問題点が目の当たりになったというわけです。東氏が例としているTPP問題もそうでした。ビジョンがないために、進歩性の無い、議論と呼べるレベルにも及ばない議論をだらだらとしていただけなのです。
橋下市長らがあれだけ元気なのは、そのような中で大きなビジョンを掲げているからこそなのだと思っています。
一部でビジョンを語ること自体を議論する向きがあるように思うことはあります。しかし現実には大きなビジョンが求められているのだと思います。橋下市長らがその良い証拠ですし、毎日や中日の社説で、地方分権の話題がこれらの動きを受けて語られるのは、それを求める動きだからなのです。
ですから、もっとこの国をどうしていきたいのかといった語りが、いろいろな場所で繰り広げられていくことが大切なのだと思うのです。それが、日本全体で活発に行なわれるようにならなければ、日本の再生もあり得ないと思います。

国の議論が進まないなら、地方が率先しようではありませんか。でなければ、この国の未来は描けない気がしてなりません。」と中日の社説に書かれています。そういう意識を人々が持ちようになっていくことが必要だと思います。
その意味で、今日の毎日と中日の社説は良い社説だと思います。


ここまで書いてきて、このエントリーのタイトルは再考の余地があるかなぁとは思います。ただ、東氏のインタビュー記事を読んでいたからこそ、今日の社説が引っかかったのですし、東氏のインタビュー記事は、他にも気になる指摘もあるので、それ以外のポイントに関しては、『一般意志2.0』を買って読んでからにしたほうが良いかなと思います。まだ買うかどうか決めてはないですけど(^_^;)

2012年1月7日土曜日

浜岡原発沖の海底地形、よく似る 津波頻発地

タイトルは、今日(1月7日)のCHUNICHI Web掲載の記事です(詳細はこちら)。

海底地形により津波被害を受けやすくなっている可能性があ」る千葉県旭市と似ているということは、やはり浜岡原発も津波の被害を受けやすい可能性が高いといえるわけです。そのような場所にある原発は存続させるわけにはいかないというのは、常識的に考えればわかることです。


浜岡原発再稼働、津波対策しても知事「認めぬ」」(YOMIURI ONLINE 1月1日)

川勝平太静岡県知事が、読売新聞の取材をうけ て「「福島第一原発事故で(浜岡原発と同じ)沸騰水型は危ないというのが日本人の共通認識になった」 として、中部電の津波対策が完了しても再稼働を認めない方針を初めて明言した。」ということが出ていました。今日の中日新聞の記事から考えても、県知事のこの方向性は正しいと思います。


停止中の東海第二原発 廃炉へ動き活発化」(TOKYO Web 1月5日)

東京まで約百十キロと「最も近い商業用原発」」である茨城県東海村の日本原子力発電(原電)東海第二原発でも、「東海第二原発で事故が起これば、六十キロ圏内に位置する本市はもちろん、関東全域に予測不能で甚大な被害を及ぼす」」として、周辺自治体の「廃炉」への動きが活発化しているようです。

そもそも政府から危険だとして止められた浜岡原発ですから、もし何かあったときには東海第二原発よりも甚大な影響を及ぼす可能性が高いわけです。

今年もこのブログでは、浜岡原発「廃炉」に向けた発言をしていきます。

2012年1月6日金曜日

日本の島、全部載ってます 離島センターの地図が人気

タイトルは、1月1日のTHE ASAHI SHIMBUN DIGITAL掲載の記事です(詳細はこちら)。

この記事を読んで、実際にこの「日本の島全図」を購入してみました。

これ、とってもおもしろいですよ(*^_^*)

有人島と無人島が色分けされていて、日本にこんなに島があるんだってことを再確認できます。同時にこんなに無人島があるってことは、やり方によっては何か利用できることもあるのではないかとも思ったりします。
日本を見なおす一つ視点として、この地図はとっても良いと思います。

子どもの勉強用にも良いと思います。テレビ朝日系列で放送されている「黄金伝説」で、無人島での企画がありますよね。あれなどをネタにすれば、子どもたちも興味を持つと思います。
値段も税込み525円とお安いですから、一家に一つぜひどうぞ(^_^;)

2012年1月5日木曜日

首相の年頭会見を受けての新聞社説

昨日(1月4日)の野田首相の年頭会見は、とにかく消費税を増税しますという話ですので、今日それを受けて社説を書いている新聞が多いわけです。

個人的に気になったのは、

混迷の日本政治 「消費税」を政争の具にするな」(YOMIURI ONLINE)


転換期日本 変化の芽を伸ばす(4) ツケではなく活力を未来に残そう」(日経新聞WEB刊)

日経は元日からの続きものですので改めて年頭会見を受けてというわけではないかもしれませんが、内容的には国民の負担と受益の問題ですので、消費税について述べられています。日経の提案している、基礎年金を消費税でというのが良いのかは判断が難しいのでここではパスしますが、気になったのは65歳以上と35歳未満の有権者数の割合の問題の点です。
この問題については、大阪大学社会経済研究所教授大竹文雄さんの『競争と公平感』でも指摘されているのですが、今後問題となる点だと思いますし、政治的混乱を招く問題な感じがします。
これに関しては、今日のシノドスジャーナルにちょっとおもしろい記事が出ています(「新春暴論 ――「幸福」な若者を見限ろう 山口浩」)。

与野党は、消費税の関連法案を早期に成立させて、事実上の「話し合い解散」に持ち込むことを模索してはどうか。
森元首相も、消費税率引き上げや選挙制度改革などで与野党が成果を上げてから、次期衆院選で「どの党が頑張ったか」を国民に問えばいい、と語っている。

読売新聞社説ではこう述べられています。私も個人的には早期解散が良いと思っています。

首相は会見で衆院解散の時期には触れませんでしたが、消費税増税法案の成立後、実施前に解散する腹づもりなのでしょう。しかし、それは姑息(こそく)です。増税確定前に国民の信を問うのは当然です。
政権交代への期待が高かった分、失望も大きい。だからといって政治を諦めてはなりません。民が無関心を決め込んだ瞬間、政治家と官僚の暴走は始まります。根比べの今が正念場なのです。


ただ中日新聞社説にもあるように、消費税増税法案成立前の解散を望みます。

税の問題に関しても『競争と公平感』で語られています。かなり売れていると思いますので、読まれた方も多いでしょうが、消費税増税議論に絡んで解散総選挙の問題が議論され始める時にも、ちょっと読みなおすと良いと思います。


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2012年1月4日水曜日

新東名「御殿場-三ケ日」4月末開通 GW渋滞緩和へ

タイトルは、1月1日のCHUNICHI Web掲載の記事です(詳細はこちら)。

4月末に新東名の県内区間の開通が実現すれば、連休中の渋滞緩和に大きく貢献しそうだ。

まさにそのとおりです。GW中の東名の混み方は、テレビなどでご存知の方も多いでしょうが、東名の混雑を避けて国道1号線やバイパスなどに降りてくる車も多いので、一般道の混み方もハンパではありませんから、新東名へ車が流れてくれれば、一般道の混雑がいくらか違うでしょう。というか、混まなくなることを期待してます。

おまけに4月末に開通してくれれば、GWを利用して新東名のドライブって人も出てくるでしょうし、(自分がそうしたいです(^_^;))、今まで懸念されていた東名に何かあった時の迂回路としても期待できますので、今後の地震に対する対策にもプラスに働きますから、経済効果が期待できるわけです。

この点に関しては、今日の日経新聞Web刊に「新東名開通 津波リスク絶つ 静岡、企業流出に歯止め」という記事もありますし、県庁での仕事始めの川勝県知事の挨拶の中にも触れられていますので、静岡県としてはかなり期待が高まっているわけです。

2012年1月3日火曜日

今年は、より政治が重要な年となるでしょう。

昨年もそうでしたが、今年はより一層そう思います。

今日(1月3日)の朝日新聞や中日新聞の社説を読んでも、そう感じますので、リンクを貼っておきます。

若者と高齢者と政治―世代をつなぐ分かちあいを」(THE ASAHI SHIMBUN DIGITAL)

遠回りのデモクラシー 年のはじめに考える」(CHUNICHI Web)

中日新聞社説にあるように、やはり地方政治からがセオリーでしょうが、ただ現在の名古屋市や大阪市などの動きを見ていると、確かに勉強にはなるがそれが果たして住民にとって良いことなのかと感じるのは、その町に直接住んでいないからなのは十分承知していますが、それでもなんとなくイマイチな感じがします。
そうかと言って、直接国政をどうにかできるとも思いませんが、浜松市の鈴木康友市長にインタビューしたこちらの記事のように、首長と国会議員の兼職制度が実現したら、地方政治が俄然重要性を増すのは間違いないわけですし、そうなれば国民の意思がより国政に反映されることになるのかなぁと漠然と思いますが、実際はどうなんでしょうか?

ただはっきりと言えることは、未来のことを考えて、積極的に政治に関心を持たないといけないということだと思います。そうすれば、必要があれば当然積極的な参加につながるでしょうから。

2012年1月2日月曜日

百貨店の初売りに行って来ました。

ここ数年、初売が1月1日というところもありますね。静岡市内のデパートでも、昨日が初売りというところがありましたが(新静岡セノバとか。でもセノバはデパートじゃないかな?)、静岡松坂屋や静岡伊勢丹といった老舗デパートが今日初売りでしたので、福袋を目当てに行って来ました。

我が家は昔から松坂屋がご贔屓なので、今日も当然のごとく松坂屋さんへ。
昨年は開店時間を間違えて車すら止められないという状況でしたが、今年は9時には駅前の駐車場に車を停めることができましたが、もう既に店の前は長蛇の列でした。

洋服とかにはあまり興味がないので目指すは地下の食料品ですが、こちらの入り口にも長い列がありました。それでも先着でもらえる紅白のお餅(今年はすあまでしたが)と5円玉入りのぽち袋をもらうことが出来ました。なんと子ども達にも一つづつくれて、下の子(幼稚園の年少)が大喜びでした。さすが老舗は違いますね。

肝心の食料品の福袋ですが、パン屋のドンク、ユーハイム、上野風月堂、メリーチョコレート、新宿中村屋などを買いましたが、だいたいどれも福袋の値段の倍くらいかなという感じですので、お得だと思います。さすがに皆さんもよく知っているようで、複数購入されている方も多く見られました。
だいだい30分ほどでほとんどの福袋は売り切れになっていましたが、今年はかなり満足の成果でした(*^_^*)

2012年1月1日日曜日

2012年元日各紙社説

主要各紙の社説を読み比べて見ました。

ポスト成長の年明け―すべて将来世代のために」(THE ASAHI SHIMBUN DIGITAL)





朝日新聞のタイトルに見るように、各紙の基本的な方向性は同じような感じですね。個人的に、読売新聞の論調は好きではありませんが。
毎日新聞の論調は良いと思います。日経新聞は歴史からとってきていますので、良いですね。特に清沢は大学院時代の師匠が研究対象としていた関係でいろいろ教えを受けていますので、この論調には納得です。

また主要紙ではありませんが、やはり私にとっては大切なので、「琉球新報」と「沖縄タイムス」の社説のリンクも貼っておきます。特に今年は沖縄本土復帰40年です。この年に普天間問題が大きく進展する可能性がありますので、非常に大切です。

新年を迎えて 平和と人権尊ぶ世界を/問われる沖縄の自治力」(ryukyusimpo.jp)

[復帰40年の足元(1)]地域にこそ豊かな泉が」(沖縄タイムス)

とにかく今年は、否今年も政治や経済の動きをしっかり見ていかなければなりません。微力ながら、この国の将来のためにできることをやっていきます。今年もよろしくお願いします。