2011年9月3日土曜日

太平洋戦争:朝鮮半島出身動員26万人 配属先の全容判明

タイトルは、毎日jpの記事です(詳細はこちら)。

太平洋戦争中に朝鮮半島から多くの人々が動員され、いろんな場所で働かされていました。日本国内の鉱山などでの強制労働に近い形での作業については、全国のあちらこちらで研究がなされています。

ただ、軍人・軍属としての朝鮮半島からの動員については、今までほとんど研究がされていませんでした。理由は、旧陸海軍省や戦後に改組された第1、第2復員局が作成した、軍人や軍属の履歴、配属先、死亡状況などが記載されている、「旧陸軍「留守名簿」(16万148人)、「工員名簿」(2102人)、「軍属船員名簿」(7046人)と、旧海軍「軍人軍属名簿」(10万778人)が、原則的に「日本国内では本人や遺族などにしか公開され」なかったからで、「93年に日本政府が韓国政府に引き渡し、韓国国家記録院で整理された。09年から日本人研究者の閲覧が可能にな」ったことで、やっと研究が始まったところなのです。

そのため、記事のなかの「朝鮮半島出身の軍人・軍属に詳しい早稲田大学大学院の内海愛子講師(日本アジア関係史)の話」にあるように、「朝鮮半島出身者の配属先は部分的には判明していたが、体系的に明らかにされたのは日韓を通じて初めて。基本的な資料として大変貴重」なのです。それを、個人的に「10年に3回渡韓し調査、集計した」竹内氏には脱帽です。

実は、竹内氏のことはよく知っています。静岡県の朝鮮人強制連行に関する研究でも抜群の方です。その意味では、今回のことは納得のお仕事なのですが、まさか渡韓してまで調査されているとは。見習わないといけませんね。

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