2011年4月23日土曜日

「沖縄集団自決」の軍関与が確定

「琉球新報」、「沖縄タイムス」ともに、この記事はトップで扱われ、社説でも語られています。
概要は、以下のとおりです(『琉球新報』より。『沖縄タイムス』の記事も、ほぼ同様な感じです)。


沖縄戦で旧日本軍が「集団自決」(強制集団死)を命じたとする作家大江健三郎さんの著書「沖縄ノート」などの記述をめぐって、座間味島元戦隊長の梅澤裕氏や渡嘉敷島戦隊長の故赤松嘉次氏の弟、秀一氏が名誉を傷つけられたとして、大江さんや版元の岩波書店を相手に出版差し止めなどを求めた上告審で、最高裁判所第一小法廷(白木勇裁判長)は22日、一審・二審に続き、上告を棄却した。これにより軍関与を認めた一、二審判決が確定した。同小法廷は、原告の申し立てを「上告理由にあたらない」とした。21日付。


『沖縄タイムス』の社説にもふれられているように、そもそも、その時々の社会情勢に応じて、教科書への記載が変更されるというのはおかしいと思います。特に、歴史的事実を社会情勢の変化によって載せないということは、正しい歴史を子どもたちに教えないということなわけですから、本来は間違っているのです。教科書の検定制度によって、歴史がねじ曲げられることは、決して許されないことです(『琉球新報』社説はこちらからどうぞ)


私は、特にアジア・太平洋戦争については、この先もずっと正しい内容を語り継いでいかなければならない事だと思っています。それだけ、日本の歴史の中で、再び繰り返してはならない過ちなのだと思うからです。
これにより、高校の日本史教科書の記述にも、「集団自決」の記述が復活し、「負の歴史」も含めてきちんと子どもたちに教えることができるようになることを願います。

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