2011年4月24日日曜日

教養を学ぶことは大切です。

今日4月24日の日経新聞社説は、「危機の時代に挑む大胆な大学改革を」というものです。

日経では以前も大学改革に関する社説がありましたが、今回は東日本大震災が日本の社会や経済が大きく変化する転機となると捉えており、そのため国の将来を担う人材を育てる高等教育も見直しが迫られると見ているわけです。

私自身もこの見方には賛成です。特に今回の社説の中で、「大学の1、2年は、文系と理系の枠を超えて幅広い教養を学ぶ機会とすることが望ましい」としている点は、大賛成です。

若いうちに多様な知識を吸収した方が、将来役にたつと思っています。早いうちから方向を決めてしまうと、考えに幅がなくなり柔軟な思考ができにくくなるのではないかと思うのです。ですから、若いうちにいろいろなことを学ぶ機会を与え、その中から絞り込んでいく方が、専門を学ぶときにも役にたつはずだと考えます。

実際最近の学問は、単純に文理で分けられるものは少ないのではないかと思います。自分も歴史や政治経済を考えるうえで、文系的な知識だけでは足りず、理系的要素の知識が必要となる場面が多いような気がします。
論文や書籍を読んでいても同様です。最近の歴史系の論文や書籍は、文献史学だけではなく、考古学やその他の関連する学問の知識がないと読みこなせないようなものが普通になっています。それだけ自分自身の知識を広げていかないと、ついていけないようになっているように感じます。

ですから、いわゆる「教養」的な幅広い知識は、改めて大切になってきていると思います。

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