2011年12月28日水曜日

第2回「いける本大賞」が発表

タイトルは、12月25日の毎日新聞掲載の「今週の本棚」に載っていたものです(詳細はこちら)。

大賞は吉田敏浩著『赤紙と徴兵--105歳 最後の兵事係の証言から』(彩流社)

これを見て直ぐにポチッとしたのが、昨日夜9時近くに届きました(年末なので、宅配便屋さんも忙しいようですね。こんなに遅い時間の配達はめったにありませんから)。

滋賀県大郷村(現・長浜市)で兵事係だった西邑仁平さん(105歳で亡くなった)が残した兵事書類と、 西邑仁平さんの証言をもとに記された書籍のようです(ようですというのは、まだ読んでいないもので(^_^;))。

2011年8月15日(!)初版第一刷の本書は、私が購入した本は11月11日で第三刷ですから、かなり売れているようです。

兵事関係書類は焼却命令によりほとんど残っていませんから、その点で本書はかなり貴重なものだと思います。私もいろいろな調査で話を聞いても、書類が残っていないことにがっかりすることが度々です(焼却命令で焼却してしまった以外の理由で残っていない場合もありますが)。
自分の母方の祖父などは近衛師団の通信兵で、当時の皇太子、現在の天皇を守る部隊にいたのですが、あの「ニイタカヤマノボレ」や「トラ・トラ・トラ」を受電していたり、本人の話によるといろいろ貴重な場面の通信を受電していたようなのですが、当時の日記や手帳の類を始め、一切のものは燃やしてしまった、今残っていれば重要な資料だったはずだ、隠してこっそり残しておけば良かったとよく嘆いていました(もう既に亡くなっていますが)。

兵事係という立場も、個人的によくわかっていないということもあるので、この休み中にじっくり読もうと思っています(と言っても、買ったままで「積ん読」の本が他にもたくさん積んであるんですけどね(^_^;))



赤紙と...
赤紙と...
著者:吉田敏浩
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